集合知

3人の限界Kドルオタによるあれこれ

【でこ】BTSの宝箱、BE

 

こんにちは、でこです。

 

2020年は、BTS「世界のスター」であることを確信づける一年となりました。

コロナウイルスの影響により、当初予定していたプランからは大幅に軌道修正せざるを得なかったであろうことが推測される中、彼らが一つの集大成として発表した作品がBE——周知のとおり、楽曲PDのみならずアルバム全体の統括やビジュアル、MVに至るまで、メンバーの意向が色濃く反映された「セルフプロデュースの総決算」でした。

そしてその表題曲のLIFE GOES ONは、歴史上はじめてビルボードチャート一位を記録した韓国語楽曲」となりました。おめでとう、BTS

 

そんな記念すべきアルバムを全曲通してしっかり聞き込んだので、例のごとく全曲解説をしてみます。よろしければお付き合いください。

 

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https://twitter.com/BigHitEnt/status/1318205275690598402

BTS「BE」全曲楽曲解説をまとめるにあたって

普段(といっても最近めっきり更新できていませんが・・・)まとめているBTS全曲解説とは異なり、初めて楽曲を聞いた感想を思うがままにまとめています。

自分の耳だけを頼りに書き留めた情報のため、一部ソースのない情報もありますが・・・その点ご了承いただいたうえでお読みください。

 ↑元のツイート群はこちらからどうぞ。

 

1. Life Goes On

呼吸のような曲

  • ギターサウンドがとても心地いい
  • 右耳と左耳に響き続ける雨音の雫のような音、多分メンバーが口で鳴らした音をサンプリングしてSEとして使ってるよね、きっとRec楽しかったんだろうな、こうした細かい音の遊び方が好き
  • やっぱりDynamiteから続いて低音が強めに出てる気がする、これもラジオ用?*1
  • 女の子の声のようなイントロのメロディ、これもメンバーの声な気がする 道重さゆみさんが前やってましたね*2(そか)
  • 同じグク歌い出しなのにDynamiteとはまるで別人みたいだ
  • ジミンのキーがAメロの時点でここまで高いこと、今までなかった気がする
  • その分その後に来るナムの低音が目立つ・・・
  • アコースティック曲ならコードも凝ってるかと思いきやそこはヒップホップがベースというか、ひたすら同じパターンの繰り返しだ
  • Bメロの入りからそれまで鳴ってたトラックの音量が抑えられて、奥に奥に広がるような寒空のシンセサイザーが鳴り始めるの、そこの歌割りが空気を含んだテヒョンなの
  • サビがずっとオクターブハモリで進んでいくんだよ・・・1サビの下パートさ、グクかな?テテかな?って最初思ったんだけど、、、、、、、、もしかしてホソクさんだったらどうしよう、、、、、、、、加工が強くて確証持てないし定石じゃないから多分無いとは思うんだけど、、、、、、、(※補足:その後ライブ映像で確認したら下ハモはグクが担当していました。)
  • ユンギのAメロ、随分1番のグクのパートと受ける印象と違ったから何回も比べて聞き直したんだけどトラックに大きな差はなくて…ユンギが声の特徴だけでシンギングラップパートに置ける彩りを操れるようになったと思うともうたまらない
  • ホソクのパートはシンギングラップというよりもう
  • ジミンの歌ってたところをホソクが歌う歌割り(逆も然り)、好き(推しだからじゃないですか?)(そうですね)
  • 2B、グクのコーラスがよりアドリブっぽくなってる!ア〜ナのところ1番と全然違う・・・ ・ジンくんの声って本当にデビュー当時からブレないな、一番求心力がある気がする、個が強い
  • 初めて通して聞いた時は繰り返されるコードと浮遊感のあるシンセサイザーに飲み込まれてトリップしかけたから曲が永遠のように感じられたけど、改めて聞いてみるとこの曲1ABサビ、2ABサビしか無いんだ・・・短・・・全然Goes Onしてくれない、フェードアウトに持ち込まない、その潔さの根源は何?
  • ラスサビ最後で引き算をする時に、そっと置くように歌うテヒョンの声がやっぱり好きだなあ 宝物みたいに大切な、ビロードに包まれたきらめく深い深い声
  • 最後の余韻の音、テヒョンの歌い終わりとずっと鳴ってるシンセ単音はE♭が響いて終わるんだけど、そこに最後重なるシンセストリングスの音は半音高いEなの…半音だけ上がることで前を向き続けたい希望と、でも現実はなかなか上手くいかないもどかしさが不協和音としてぶつかってるのがもう…すごい…

 


BTS (방탄소년단) 'Life Goes On' Official MV

 

リリース日に行われた記者会見にて、各曲の概要をまとめた資料がライター向けに配布されたとのこと。こちらで日本語訳の紹介がされていたので、以下8曲分引用させていただきます。

アルバムのゲートを開く最初のトラックであり、タイトル曲でもある、<Life Goes On>は感覚的なアーティスティックギターサウンドが特徴のあるオルタナティブ・ヒップホップの楽曲だ。

必死に駆け抜けた後には、立ち止まるしかなかったり、望まない状況に出くわすもの。

しかし「それでも日々は続く」という慰めのメッセージを伝える曲であり、中低音の声で歌う防弾少年団の特別な魅力を感じることが出来る。

誰もが共感できる正直な歌詞に防弾少年団の重みのある響きが加わり、彼らの本音がより迫ってくる。

引用元:BTSニューアルバム「BE」全曲を楽しみ尽くす! 意外と未知!?「公式プレスリリース」内容を一挙紹介(吉崎エイジーニョ) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

2. 내 방을 여행하는 법 [Fly To My Room]

★韓国語タイトル和訳「僕の部屋を旅する方法」

聴いている「自分」を連想させる「生活の音楽」

  • タイトルから勝手にFly Me To The Moon*3のオマージュかと予想し幻想的な曲なのかと身構えていたら;;;;;;;;;;;;;;;;;;;コットンのような優しいイントロ;;;;;;;;;;;;
  • ジミンの少年のような声と左右に拡がるオルガンが神秘的で、賛美歌のような始まりでそこからグッとトラックが引き算されて…ヒップホップで来ると思ってなかったから意外、、、
  • (ていうかまた8分の6風だな・・・・・・・)*4
  • 0:40のテテの歌い方…!口を開ききらず、機嫌が悪いのか?ってくらいすぼめて歌う없어・・・ここの処理の仕方すごく好き
  • Bメロなしにサビ行く構成、シンプルさがいい
  • サビ!!!!!ピアノとコーラスが重なることで彩りがぐっと華やかになってる、この曲は自然な緩急が気持ちいいな
  • 1:14のブレイクで鳴るオルガン、生で弾いたら気持ちいんだろうな…ていうか100%生楽器の音だ、、、、
  • 一曲目で言及したシュガのシンギングラップ然り、この曲のクオズのレイドバック然り、バンタンの歌唱スキル(テクニック的な意味合いで)は明らかにMOS:Personaを経て一つ上のステージに上がった気がする この曲のレイドバックの雰囲気はHOMEで感じたそれに近い
  • SOPEとクオズのユニット曲と聞いて想定されるのは明るめのサウンドだったけど、ここまで「ドライ」に明るい曲が来るとは思ってなかったからちょっと驚いてる…でもMOS7のFriendsRespectを足して2で割ってhope worldに持っていくと確かにこんな感じになるね、サビのピアノの感じはMAMAみたいだし
  • ホソクパートに入ってから急にsub bass*5がガーーーーーーーンってかかってさらにサウンドの重心が下がるのめちゃくちゃツボだ・・・・・・!!!!!ユンギに比べてホソクの声は下に響く倍音が薄そうだからそれをトラックで補ってあげてるのかなあ、芸コマだなあ、すごいなあ
  • ていうかユンギパートの声の重ね方がオクターブなのに対してホソクパートは3度上コーラス・・・・・・・・・・!!!!!!!!!後半で出てくるホソクのこういうパート、Magic Shopの咲くときは薔薇の花のように〜みたいで好きだ、、、、
  • テテのパートに移ったら少しだけリズムが跳ねる!!!!要素が少ないビートだからこそ微妙に個々人の解釈の仕方が違ってて、テテはR&Bに、ジミンはポップス的に、ラップラはヒップホップ的にリズムを捉えてるんだろうなあ それが個人個人のソロパートの切り替わりで不自然さなく繋がってるのがミキシングとトラックメイキングの妙…良いミニマルでした
  • 止めずにフルで聞き直してふと思ったこと…普段楽曲を聞くときは没入して音世界に入り込んでしまうんだけど、この曲の隙間の開き方は案外生活音と共に聞くのが良さそうとも思った 部屋にいたり、電車に乗っていたり、聴いている「自分」を連想させる「生活の音楽」、タイトルと何か関係してるかなあ 

 

Fly to My Room

Fly to My Room

  • provided courtesy of iTunes

 

SUGA、J-HOP、ジミン、Vが息を合わせたユニット曲。

ゴスペルの感性が溶け込んでいるネオソウルR&Bサウンドとメンバーの淡い声が鑑賞ポイント。

世界的なパンデミックにより多くのことが制限され、もしかしたらこの先も旅行に関する定義や概念が変わるしかないかもしれない状況で、視野を拡げ生活の小さな楽しみを探してみようという歌詞が楽しく迫ってくる。

まるで旅行したかのように家の中を観察する内容で楽曲が展開する。変わってしまった状況にあっても、新しさを見つけるユーモラスで、ポジティブなメッセージを込めた曲だ。

引用元:BTSニューアルバム「BE」全曲を楽しみ尽くす! 意外と未知!?「公式プレスリリース」内容を一挙紹介(吉崎エイジーニョ) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

3. Blue & Grey

テヒョンの方程式を用いた「混じり合わなさ」

  • この優しくてあたたかいアコギのイントロはWinter Bearで、Sweet Nightで、こちらを見ることなくそっと合わせた背中から体温を感じられる、テヒョンの音だとすぐにわかった
  • にしても一切金属のとげとげしさを感じさせない音…このギター、ボディ小さめのナイロン弦クラシックギター*6かなあ
  • この曲のテテボーカルについて多くを語るのは野暮な気がする ただ目を閉じて、しみじみと、耳から毛細血管の先まで行き渡らせたい音色、、、、そのエッセンスがどう他のメンバーに消化されるのかが聞ける貴重な曲
  • グクが休符を操ってるのが印象的…BlueGreyの間のほんの一拍に「想い」を感じる
  • それを受けて入ってくるのがユンギなのがいいなあ・・・普段滅多に防弾では使われないコントラバスとの相性も抜群にいい、重心が下がってる中でエレピの粒とリムショットの乾いたリズムが光ってる
  • ジンくんとストリングスって本当に相性いいなあ、、、ディズニーのような艶やかさが生まれる、、、
  • エッジボイスで入ってくるジミン、彼がここ2年ほどで身につけた歌唱テクニック*7が「テヒョンの曲のサビ」で活かされていること、どうにもクオズの並々ならぬエモを感じ取ってしまうんだけどこれは拡大解釈のしすぎですか?その後のテテとのオクターブ対比もいい、、、
  • 今だから言えますが私はチョンモッチンが全然好きになれなくて、やや単調なトラックにメンバーの声の特性が相乗効果を産むわけでもなく、音域も果たして合っていたのかと懐疑的になってしまっていたんです・・・なのでボーカルラインのガチバラードに若干心配していたんですが、メンバーがきちんと自分のやりたい方向性を見つけた今、そして各人にきちんと場を据えてあげたこの曲、「バラードなのに聴ける」ってのが正直な感想だしかなり個人的には嬉しくてたまらない
  • クラギに加えてハープも鳴ってるし、サビのピアノは生音だし、ある意味「混じり合ってない」トラックがボーカルライン4人の声の混じり合わなさとうまくマッチしてる、これは電子音の音楽でなく「呼吸」だけで合わせる生楽器トラックだから実現できた繊細なバランスな気がする、絶対に生音でパフォーマンスが見たい
  • ラップがクサズで繋がるのもいいなあ・・・ボーカルラインが個々を極めて行ったとすればラップラは三者三様のいいところを相互に吸収して変幻自在になったような印象を受ける、ホソクもナムもリズムの取り方が似通っていてにこにこしちゃうね
  • Cメロ、グクミン低音部→テヒョンが裏声、その後ジンくんの低音に繋がるのいいな〜!普段聞けない面を引き出してる、自己PDならではの采配を感じる
  • 後奏のハイトーン、ホイッスルボイスと二胡どっちかなあ…最後に来てなお新しい音の要素を加えていくの、常に色々興味を抱いてるテテそのもの(補足:以下引用した公式文章によると、どうやらボーカルハミングのよう。この音域の声が出せるのヤバイ)

 

Blue & Grey

Blue & Grey

  • provided courtesy of iTunes

 

アーティスティックギターサウンドを中心にした感覚的ポップバラードとして、作詞作曲に関わったVの個性と魅力がいっぱいに詰まった楽曲。

歌詞では内面の憂鬱と不安感を青、灰色で表現し、リスナーの共感を引くものになっている。

アーティスティックギターの演奏が曲の中心となり、後半に出てくるボーカルハミングが曲の感情を高める。

引用元:BTSニューアルバム「BE」全曲を楽しみ尽くす! 意外と未知!?「公式プレスリリース」内容を一挙紹介(吉崎エイジーニョ) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

4. Skit

9月1日の贈り物

このトラックは、BTSが先行シングルDynamiteビルボードチャート1位を記録したことを祝って収録された「会話」の音声です。日本語訳を上げてくださった方がいらっしゃるので、こちらからご覧ください。

ユンギの「死ぬまで音楽する」宣言、しっかり形に残りました。

 

Skit

Skit

  • BTS
  • スポークンワード
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

↑よく見ると、このトラックだけジャンル名が「K-Pop」ではなく「スポークンワード(話し言葉)」になってる。細かい。 

 

防弾少年団はデジタルシングル<Dynamite>アメリビルボードのメインチャート「HOT100」で一位を獲得し、全世界のPOPシーンに新たな歴史を刻んだ。

1位発表のニュースを聞いて感激したその瞬間、防弾少年団のメンバーが分かち合った会話を臨場感とともに。

引用元:BTSニューアルバム「BE」全曲を楽しみ尽くす! 意外と未知!?「公式プレスリリース」内容を一挙紹介(吉崎エイジーニョ) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

5. 잠시 [Telepathy]

★韓国語タイトル和訳「しばらく」

音源で聴かせることを最重視した自作ドルの傑作

  • 宇宙の煌めきみたいなイントロに、深い深いところで鳴るベース…ニュイの平行宇宙みたいな世界かな…と思ってたらメロの入りで死んだ
  • いや、あの、死んだ
  • 待って待って要素が多い!!!!!!!!!!!!全面に押し出した加工ボーカル…金物パーカッションのキレのあるリズム…
  • Aメロのボーカルの歌い方、ユンギのディレクションをひしひしと感じる 口角を上げて平たくア行の発音する感じ…ユンギのシンギングラップそのものじゃん( ; ; )
  • そしてその流れのまま本家が来るんだよな〜〜〜パーカスが金物からシェイカーに変わってるあたり芸コマ・・・!!!
  • そのあとのパートグクのMy Timeみたいなフロウ入ってるうううう矢継ぎ早に複数人で畳み掛けてくる歌割すき、、、緩急の付け方といいめちゃくちゃカラフルな曲だ、、、
  • 1:35の合いの手は歌舞伎町のジミンすぎ、舌ったらずさが確信犯すぎ、好き
  • 防弾さんこんなにボーカル加工合うんだ…いいな…
  • 2番、ナム→ジミンの流れちょっと新鮮でいいな〜!そのあとジンテテを細切れに繋いでるのも、曲の展開の速さが現れてて良い
  • フェードアウトするんだ!!!完全に80-90年台の洋楽意識した終わり方じゃん!!!ダンス重視の曲ならまず取らない手法、とにかく音源で聴かせること重視の一曲…愛した…

 

Telepathy

Telepathy

  • provided courtesy of iTunes

 

ピンキーなリズムを基盤にしたレトロポップディスコの楽曲。

SUGAが制作全般に関わった。

ドラムとベースを中心にレトロ風シンセサウンドが魅力的だ。

コロナにより全世界のファンと直接会えないという、”しばしの間”離れている現在の状況を歌詞に溶かし込んだ。

ファンに会える時、ファンとともにいる瞬間が一番幸せで、今はたとえ離れていてもつねに一緒にいる。このことを感じる7人のメンバーの率直なメッセージが込められている。

引用元:BTSニューアルバム「BE」全曲を楽しみ尽くす! 意外と未知!?「公式プレスリリース」内容を一挙紹介(吉崎エイジーニョ) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

6. 병 [Dis-ease]

理不尽と戦うARMYに寄り添う軍歌

★韓国語タイトル和訳「病」

  • ホソク曲という前情報だけ持って聴き始めたけど、イントロ初っ端の2コード・・・二面性がj-hopeでありホソクであり・・・鳥肌立っちゃった…コードの響きをメジャー/マイナーたらしめる3度の音(この場合はミ)ナチュラル→フラットを行き来することによって表裏一体さを出してる、キツ
  • Aメロから右耳と左耳を茶目っ気たっぷりに飛び交う電子音、このあたりにも遊び心を感じる、、、j-hopeという人間、、、(10秒で限界オタクこじらせないでください)
  • VOPEで橋渡しするのアツイな〜〜〜〜!!!!!!この2人の対照的な(=発声位置が真逆)組み合わせBrand New Day以来のときめき・・・でも普段に比べるとテテさんだいぶ発声方法を変えてるね、TXTのカンテヒョンみたいな出し方してるのがすごく面白い
  • サビ前盛り上がりのジミン・・・One for the laugh, two for the show/Just like I'm so fineの間の取り方天才じゃん!!!!グルーヴィーな拍感苦手かと思ってたけど、showの前のタメをsssssと引っ張ることでレイドバック感を産んでたり、fineで音程をぐいっと引っ張って上げたり、何もリズムの取り方だけじゃなく歌唱テクニックを用いることで後ろノリなグルーヴを生み出してるの、流石の器用さ・・・ジミンがこういう小技をどこから吸収してるのかがすごく気になる
  • 確かにニュートロ*8の流行は争えないし、そのわかりやすい表現方法としてブラックミュージック由来のテイストが用いられるのはそうなんだけど、一方でこうしたオールドスクールっぽいシンプルなヒップホップサウンドも大好きなのでそっちのレトロ方面に回帰してくれて本当にありがとうと思っている
  • ワンコードじゃないビートにラップ乗せるのって一筋縄では行かないし、普段のBTS楽曲にはないコード感で、メジャーとマイナーの音程を行き来するナムのラップが新鮮!1:27ので下がる音程、ここのコードならソ→ミ→ドなのにあえてミをフラットさせる&ドをフォールさせて次のCmに繋いでるの面白い…
  • 逆にその後のユンギのラップは「コードなんて知りませんけど」ってくらい突き抜けてて、その対比がいいですね・・・
  • ジミンが彩りを持たせてたサビ前、テテが歌うと全然色の付け方が違って面白い〜!showの前の間はあっさりしてるし、fineの音程はしっかり2音分段階的に上がってるし
  • Cメロのグクのコーラス、女性ソウルシンガーみたいな力の入れ方になっててすごい!これまでこんなにお腹使って歌ってたことあったっけ、彼は骨に響かせることで音増幅させるタイプだと思ってたから喉開いて腹筋で殴ってくる歌い方されると驚いちゃうな…tiredのアイの発音の仕方とか、、、
  • この曲の山場、どう考えてもCメロすぎる それまでのビートが半分になって落ち着いたかと思ったら後半からは元どおり倍テンになって、ボーカルライン四者四様の彩りが怒涛の様に重なって、盛りすぎなくらいリバーブとシンセストリングスが鳴り響いて、スネアが入って、えええええええあああああああああああああああああああええええええええええええええええええええラスサビ;;;;;;;;;;;;;;;;;;ブラスも入ってベースのパターンも変わって;;;;;;;;;;;;;;エゴの多幸感じゃん・・・アウトロで意図的に少しBPM上げてサンバ調のカッティングで終わるの無理、、、、、、
  • こんな幸せな曲なのにタイトルが「病」なの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・歌詞読んで死んだ、、、、、、、、ラスサビ前で歌詞が前向きになって勇み足になる構成が楽曲とマッチしすぎてて天才すぎ、、、、、、、、、、、これはアミの軍歌、、、、、、、、、、、、、、、、、、

 

Dis-ease

Dis-ease

  • provided courtesy of iTunes

 

J-HOPEが制作に関わったオールドスクールヒップホップを基盤としたイージーリスニング曲。

防弾少年団の各メンバーの個性と魅力がしっかりと表れている。急に訪れた、”休み”を穏やかに楽しめず、不安定で居心地の悪さまでもを感じる状態を一種の職業病に比喩した。

予測不能な状況でも防弾少年団だけのスタイルで再び立ち上がり、克服しようというストーリーだ。

ジャンルとしては、フューチャートラップ

変奏がある後半の「病を癒そう」というメッセージが、壮大な元気と爽快なエネルギーとして広がっていく。

引用元:BTSニューアルバム「BE」全曲を楽しみ尽くす! 意外と未知!?「公式プレスリリース」内容を一挙紹介(吉崎エイジーニョ) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

余談:SOPEの手がける曲が好き

TelepathySeesawだしDis-easeEgoなんだよなあ・・・・・・・・・

楽曲作りにおけるSOPEの陽の側面、100明るいわけではなく少し皮肉めいたお洒落さ(ユンギ)影を落とす危うさ(ホソク)を孕んでいるの、大好きすぎて無理だなあ・・・・・・・・・

一方でお疲れ様ソング2を期待している私もいます、早く公式はお疲れ様ソングをミクテ化して

 

7. Stay

満ち足りた海から響く防弾スタイルEDM

  • オリエンタルな始まり方だ〜!実はアジア風味の民族楽器と相性がいい防弾少年団、これなんの音色かな?バリの民族音楽みたいなシロフォンの音がする
  • アルペジオ気持ちいい〜〜〜〜〜!グクの声と相性がいいのはもちろんなんだけど、ジンくん×ギターはやっぱり最高…Moonの出だし思い出す
  • 楽曲のジャンルとしてはSo Whatと同類のEDMに括られるんだろうけど、さすが自作アルバムなだけあって一筋縄じゃいかない生楽器サウンドに仕上げてるのが面白いな なんてったってナムが轉behindではっきり「So Whatの曲調に一番苦戦した」って言ってたくらいだし・・・(小声)
  • ラップ前のジンくんパート、コーラスが幾重にも重なるのがすごく好き
  • ナムの1番ラップパート裏の奥で鳴ってるアコギのジャ〜ンがいい!!!!!
  • 中盤までこれがユニット曲って全然気づかなかった、、この3人でEDMを持ってこようと決めた理由がめちゃくちゃ気になる
  • 2番の入りで一気に水に潜ったみたいな音に変わる展開すごく良いな・・・BTS×海("Sea" LYS承)BTS×クジラ("Whalien 52" 花様年華2)、みたいな文脈をつい想像してしまう
  • アウトロのピアノがこの曲の中で一番エモーショナルで好き グクの荒削りだけど繊細な独白って感じで曲終わりにはっとさせられてしまう

 

Stay

Stay

  • provided courtesy of iTunes

 

ジョングクが作曲に参加した、RMとジン、ジョングクによるユニット曲。

感性あふれるフューチャーハウスのジャンルの曲で、たとえお互いが離れていても常にともにいるという内容の歌詞になっている。

3人それぞれが違う魅力を発揮し、爽快であふれんばかりの感情が感じられる曲だ。

引用元:BTSニューアルバム「BE」全曲を楽しみ尽くす! 意外と未知!?「公式プレスリリース」内容を一挙紹介(吉崎エイジーニョ) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

8. Dynamite

2020年K-Popの金字塔

Dynamiteの楽曲解説は、初聴感想に加えて、ディスコファンクジャンルの解説この楽曲が各界隈に与えた影響に関する分析をシングルリリース時にしっかりと記事化しました。よろしければ下記のリンクよりご覧ください。

mi-casa.hateblo.jp

 

ブログメイト・のんが書いたダンス解説記事、すやが書いた音作り&音響機器分析記事もあわせてどうぞ。

 


BTS (방탄소년단) 'Dynamite' Official MV

 

2020年8月21日、全世界に同時発売された防弾少年団の初デジタルシングルが今回、アルバムに収録された。

アメリカのビルボード「HOT100」1位に輝いた曲。

中毒性の強い爽快なリズムの楽しさ、そこに力強いパフォーマンスを加えたディスコポップの曲だ。

歌詞では小さな日常の瞬間を通じ、日々の大切さと人生の特別さを語っており、「新型コロナですべてが苦しい時期に活力と希望のメッセージを伝えたい」という防弾少年団の願いが込められている。

引用元:BTSニューアルバム「BE」全曲を楽しみ尽くす! 意外と未知!?「公式プレスリリース」内容を一挙紹介(吉崎エイジーニョ) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

上記の記事を書き終えた後もDynamiteの大躍進は続き、ついに彼らの念願であるグラミー賞ノミネートを成し遂げました。それも例年大激戦の「最優秀ポップ・パフォーマンス賞(グループ/デュオ)」部門。おめでとう!!

授賞式の日取りは2021年1月31日(※現地時間)。結果が待たれます。

 

おわりに:ルートBの行きつく先は 

ということで、計8トラック分の長文お読みいただきありがとうございました!

 

コロナウイルスの蔓延という未曽有の事態を受け、当初想定していただろうプロモーションプランを大幅に変更せざるを得なかったであろうBTSチーム。

そんな中で彼らが選んだ「自主製作アルバム」という新たな作品の形————

こだわりがたくさん詰まった白い箱は、ファン一人一人の手元に残る宝箱となりました。

 

「ステージ上で光り輝くBTSに会えないことは残念極まりないですが、彼らなりの結論として「日常に寄り添うこと」を選んでくれたのはこの機会でもないとなかったのだろうと。これまでになかった温かさを感じます。

 

Dynamiteビルボードチャート1位、そしてBEのリリース。この事態が無ければ生まれなかったかもしれない「ルートB」について、何度も思いを巡らせました。

 

 

このルートの行きつく先がどこなのか。彼らを支える数多のひとりとして、集大成を見届けたいと思います。

 

【終】

*1:Dynamiteの音響ミックスの傾向については、こちらの記事を参照。

*2:モーニング娘。が2013年にリリースした楽曲「愛の軍団」は、メンバーである道重さゆみの声を加工した音がイントロに使われています。

*3:ジャズのスタンダードナンバー、Fly Me To The Moon。数多くのアーティストによって歌い継がれているロマンチックな一曲です。こちらはDAY6・Young K氏によるカバー。

*4:Microkosmos (BTS)9と4分の3番線で君を待つ (TOMORROW X TOGETHER)Fearless (SEVENTEEN)Apple (GFRIEND)と、ここ一年ほどで立て続けにビッヒレーベル所属アーティストに8分の6拍子が続き、さらにはその勢いが他アーティストまで伝播したため、一説にはビッヒ陰謀説が叫ばれています(嘘です)

*5:EDM楽曲で用いられる音色。詳しくはこちらの記事を参照。

*6:金属弦のギターに比べるとあたたかくて叙情的な音が鳴るクラシックギター。フラメンコギターとも呼ばれます。

*7:ジミンが身につけた洋楽的な歌唱方法については、こちらの記事にて詳しく解説しています。

*8:2020年、韓国アイドル界を席巻したレトロブームの名称。詳しくはこちらの記事をご覧ください。