お久しぶりです、おのんです!
間も無く1周年を迎える集合知ブログ。
でこスヤも言っていましたが、ここまで多くの方々に読んでいただけるとは思わず...
いつもご覧いただきありがとうございます!
Twitterの140字の世界から少し足を伸ばしてみたら、たくさんの素敵な出会いがありました。
ただただ、嬉しい限りです。本当にありがとうございます。
さて、mi-casa1周年記念祭の皮切りとして集合知メンバーそれぞれの視点からお送りしてきたBTSの新たな名曲・Dynamite。
第三弾はダンス視点から騒いでお話してみたいと思います。
いかに素晴らしい曲であるかはすでにでことスヤが分析してくれていますので、
私は例の如く、好きなポイントを好きに書いております。(おーい)
ただのBTSのダンスが大好きなBTSのオタクがお送りするブログですので、
「こんな風に見る奇特な人もいるんだな」くらいの軽いお気持ちで読んでいただけたら嬉しいです。
どうぞお付き合いくださいませ。
BTS (방탄소년단) 'Dynamite' Official MV
何度見ても飽きない、何度見ても良い!
防弾少年団史上最高にハッピーで、明るくて、軽快なダンスナンバー。
なんてったって"Life is dynamite"ですからね!
キャッチーなメロディと軽快なリズム、
曲のクライマックスにかけてどんどんと盛り上がりを増していく曲、
そして最高にカッコ良くてハッピーなダンス。
こんなの!踊るしかないじゃないですか!!!
頭から終わりまでそれはそれはもう名作なのですが、それだと記事にならない日が暮れるので
ココがすごいよBTSのDynamite、ということでいくつか見どころを絞ってお話ししていきたいと思います!
記事を書くにあたり参考にした動画はこちらです〜
[CHOREOGRAPHY] BTS (방탄소년단) 'Dynamite' Dance Practice
みんな大好き、私も大好きDance Practice
振付
シンプルかつキャッチー
まず印象に残る振付はグクがセンターのサビの部分。

ヒェ〜〜〜カッコイイ〜〜〜〜〜〜(語彙力が迷子)
細かいステップを踏みながら全員でジャケット(願望)をはためかせながら前に出てきたと思えば、急に顔だけ横向いちゃったりして。
そしてさらにステップを刻みながらギュッと中央に寄り。
からの一番ではジミン、二番ではテテ、大サビではジンくんがセンターへ躍り出た後さらに前へ、
そしてLittle funk and soul~に合わせ両手を頭に添わせながら回しちゃってます。ハァ。

こちら、この後も数回繰り返される振付ということもあり、かなりインパクトがあるのではないでしょうか。
それよりもさらにキャッチーなのが、2番そしてラスサビで流れる
Dy-na-na-na, na-na, na-na-na, na-na, life is dynamite
から始まる部分の振付。所謂ポイントダンスってやつですね。

この振付、後ほど詳しく書きますが、実は繰り返しと左右対称な振付だけでできています。
動き自体もシンプルで、数回見ればきっとなんとなく動けてしまうような、そんな振付です。
ではサビの振りがすごーく凝っているかというと、こちらも割とシンプル。
音どりもほぼ全部オンカウント*1ですし、音ハメの部分もわかりやすい印象的な音が使われています。
どちらもそんなに捻ったことはしていないんです。
まぁ難しいんですけどね! 覚えやすい≠踊りやすい、なんでね...
シンプルだからこそ際立つ個々のレベルの高さが改めて垣間見られた踊りです。
"ファンク"というジャンル
さて、続いてはDynamiteの振付のベースになっているジャンルのお話。
他のBTSの曲にも共通するのですが、色々な要素が組み合わさっていることもあり「Mic Drop = HIP HOP」のように簡単には言い切れないものの、
ファンクミュージック(ディスコファンク)の曲なので、ベースはファンクです。
と言いたいところですが、「ところでダンスにおけるファンクとはなんぞや?」と思い調べたところ...
どうやら"ファンク"というジャンルは無いらしいです。(え)
ファンク...ジャズファンクは知ってるけど...確かに”ファンク"だけでは聞いたことなかったな...と反省し調べてみました。
ダンスにもそれぞれルーツや枝分かれなど含めた複雑な歴史があるのですがここでの趣旨とは外れてしまうので(難しいですが面白いです)、
超簡略化して説明すると、どうやらファンクミュージックとは「踊(らせ)るための音楽」だそう。
ファンクは踊るための音楽、つまりはダンス音楽です。......ジャズやブルースで使われていたセブンス・コードを用いて、そのコード内で延々と同じパターンで繰り返し、ダンスの興奮度を高めるという手法。そして、そのいわゆる一発ものと言われるパターンの中で、自らがマッシュポテトと呼ばれたダンスをステージで踊り、聴く者を踊らせたのです。それが、「ファンク」の始まりとなりました。
なお、音楽とダンスにおけるジャンルは名前は同じでも内容はかなり違っていまして、これはジャズファンクも然りです。
ダンスにおけるジャズファンクでは必ずしも"ジャズファンク"の曲を使うとは限りません。
NOAダンススクールのホームページを見てみると、
その名の通り"Jazz"の要素を基盤に、美しいシルエットや女性らしい身のこなしを"Funky"に表現することを特徴としたセクシーな女性を追求するダンスジャンルです。
女性らしい、綺麗なシルエットとセクシーさを強調するジャズの動きがベースにはなりますが、自由に、ファンキー(!)に踊るのがダンスにおける"ジャズファンク"だそうです。
つまりは超自由ってことね。
最近では疾走感のある音楽に合わせて腕の大きな動きと細かいステップを組み合わせた踊りや、
Vogueと呼ばれるポージングを多く取り入れた華やかなジャンルとしての印象が強い傾向にある気がします。
ちょっと脱線しましたが、今回Dynamiteにおいては
- ファンクミュージック
- 腕の大きな動きと細かいステップの組み合わせ
- ポージング(ちょいダサ)
この3点がキーワードになっているのでは、と。
※以降、厳密には違いますが、以上3点を「ファンク(の要素)」と呼ばせてください。
展開と構成
続いてはダンスの展開のお話。
グクソロから始まり、徐々に華やかにダイナミックになっていった印象でした。
ということで紐解いてみたらこんな感じに↓
グクソロ → 4人(ナムソロ) + 3人 → ホソクソロ → 1サビ
→ テテソロ → ユンギソロ → ジミンソロ→ 2サビ→ 2サビ' (Dy-na-na-na...)
→ ブリッジパート(ジン・ジミンソロ) → 大サビ → 大サビ' (Dy-na-na-na...)
各ソロパートについては次の項目でたっぷり解説するので、全体からお話していきます。
まずはサビの振り。
腕を大きく使い、足の細かいステップやウェーブに加え、肩で音をと利ながら余すことなく曲を使って踊る振付でできています。言ってしまえば典型的なファンクの振付。
繰り返しになりますが、細かく見えてわりとシンプルです。
難しく細かく見えるのは本人たちのダンスのレベルの高さと、ファンクミュージックの特徴でもある16ビートが要因かと。
各々のソロを挟み、2回目のサビへと入っていきます。
Dy-na-na-naの部分の振付ですが、実は4種類、3ムーブ+ポージングの動きしかしていないんです。
あえてシンプルに、キャッチーな振りにすることで、みんなが踊れる、踊りたくなってしまう、そんな曲に仕上がったのではないでしょうか。
ソロパート
さて、ソロパートのお話に続きます。
正直、これまでのどんな曲よりもメンバーそれぞれの魅力を引き出した、そんなソロパートの連続で、もう、拍手喝采でした。
まずはグク。
後ろ姿からゆっくりとターンしたかと思えば、"King Kong"の胸ロール, "kick the drum"のキック、"like a rolling stone"のギター、"Jump up to the top, LeBron"のバスケ、など歌詞に合わせた振りの連続。何度見ても飽きない滑らかさで見惚れてしまいます。
振付と踊り方によってはしつこく見えてしまう歌詞とダンスとのリンクをスマートにやってのけたのはさすがジョングクだなと思います。
続いてはナムジュン。
軽やかなハイキックから始まるパートですが、注目したいのは位置。
スタートは舞台の上手で、グク・ホソク・テテを引き連れて真ん中へと動いていきます。
つまりは動くセンターナムジュン。"フッフー↗︎"に合わせて寄るメンバーのところが好き。
順番は前後しますが、二番の"Ladies and gentlemen..."はナムジュンが美味しいとこ全部持っててますね!!!全部任せます!!!!!!
そして続くはホソク。
クサズによる流れるようなパートのバトン、大好きです。
尺は決して長くありませんが、それでも放つ抜群の存在感。
やっていることはポージング+ステップ、とこちらもとってもシンプルです。
だからこそ光る技、レベルの高さと華やかさが目を引くのだと思います。
構成移動兼ねたステージ移動もお手の物。ダンサー・チョンホソクによるステージの演出に他なりません。
サビは全員で踊りますが、外せないのはジミンセンターでしょう。
ティザーの時点で多くのファンを動揺させていましたが、本編でも終始妖艶で華やかでした。
元々の彼のダンスの特徴であるしなやかさと、ファンクというジャンルとが相まったソロパートはまさに独壇場。
サビのソロ、後半ずっと細かく手招きのように手を揺らしているのですが、どう考えても誘われているようにしか見えません。
ラスサビの入り、身体を爆発させるように弾く動きには「最高」以外の言葉がないです。まさにダイナマイト。
続いてはテテ。
彼は本当に、雰囲気作りが、ダントツで上手ですね。
持ち前の色気と華やかさに加え、今回の髪型もあってまさに主人公。
こちらも後述しますが、曲とダンスの節々に感じる自由さと遊び心をしっかりと表現してくれています。
誰よりもゆるいソロパートですが、独自の色がしっかり出ていて、さすがテテ!!と言ったところ。
その後のユンギパートも、短いかつシンプルですがしっかり見せ場を作っています。
「フッフー↗︎」のところを肩でとっているなど、実は音を一番細かく拾って振りを踊っているかもしれないです。
あとはBoy With Luvのとき同様、ほぼずっとセンターから動かず、周りのメンバーが動いているところも彼らしくてイイなと思いました。
そして、ジンくん。
彼がセンターへ来るだけでキムソクジンワールドへ誘われてしまう、魅力たっぷりなソロ。
一人で踊るジンくんをみんなが見守る、遊び心に溢れた振付。
BWLのバラ投げに通じる美味しさ、新たなジンくんといえば!なパートになるのでは?と思ったりしています。
これまでは、ホソク・ジミンと二大玄人ダンサーに加え、センターのグク、表情のテテ、
そして歌/ラップパートのメンバーが一人目立つもしくはセンターに来る、という構図で絶対に目がいく作りになっていましたが、
今回はそれよりもメンバーの雰囲気に合った振りの当て方だったように感じます。
各々のポテンシャルが存分に発揮されていた、見ていてとっても楽しい振付でした。
構成
「ミュージカルみたい」だなと思ったのが第一印象。
おなじみの1:2:4、トライアングルに加えた構成がたくさん見られて楽しかったです。
そして何より、ダイナミックかつシンプルな構成がたくさんでした。
円だったり、それが廻ったり、斜め一列が前後に動いたり、そんなところにミュージカルっぽさを感じたのかな、と。
あと、今回はソロパートが必ずしもセンターに来るわけではなく、むしろ端っこなことも多かったので、
サスやスポットライトが映えそうだなとも思いました。
遊び心
MVを始めて見たときから、「フリーなところが多いなぁ」という印象でした。
特にテテソロ。多分毎回変わると思います。
決まっているベースの振りはある、と思うんです、でも残りはわりと自由なんですよね。
それぞれの表現の仕方があって、それが自由にできて、とってもイイなと思いました。
合わせるところは合わせ、フリーなところはフリー。
これも以前こちらでちょこっと書いた、KPOPのトレンドなのかなと思ったりしています。
あとはファンクミュージックが流行り始めた70sを意識してか、衣装や髪型もちょっとレトロなところがまたとってもよかったです。
ブーツカットにテテのヘアスタイルに、最高〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
終始遊び心に溢れたダンス、そして世界観に惜しみない拍手を...!
終わりに
この明るい曲を暗い世の中と簡単に結びつけるのは...と思ってしまうところもありますが、
これほど明るい、眩しい光を放つような、踊りたくなるような曲を、
しかも「ダイナマイト」という名前の曲を、今の世界に放り込み、爆発させちゃった防弾少年団。彼らはやっぱりすごいです
希望と明るさを届けてくれてありがとうの気持ちでいっぱいですし、何より出会えたこと、彼らが存在してくれていることに改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
早く、もういっそ見飽きるほど彼らの姿を見られる日が、一緒に歌って踊れる日がまた訪れますように。そう願って止みません。
*1:素直な音の取り方