こんにちは〜!スヤです。
今日、2021年5月21日の13時にBTSのサマーシングル「Butter」がリリースされましたね!!(拍手)
なんだか・・・(涙)
いろんな不安や懸念を吹き飛ばすような、これまた最高な音楽が届いてしまったので、一度ツイートした内容の焼き直しになる部分もありますが、ブログとしてまとめることにしました。
MVの作り込みやメンバーのパフォーマンスシーン、ビジュアル、アート全部よかったですが、本記事では「Butterの音!!今回もすごかったよ!!!」という話をしたいと思います。
リリース記念ということで!
よければお付き合いください〜!
- 思わず踊りたくなるButter
- BTSが送る「Butter」音作り感想・解説
- Butterその他所感
- 【比較】DynamiteとButter、音の違い
- 終わりに:Get it, let it roll
思わず踊りたくなるButter
いや〜〜〜(泣)
MVもめちゃくちゃかっこよくてよかった…!
本当にButter良かったですね!!TLでも散見しましたが、本当に身体を動かして踊りたくなる音楽でした。
この「踊りたい」「大きい会場で聴きたい」「ライブに行きたい」と思わせるButterの音楽の秘密は何なんでしょう?
Butterの"踊れる"要素には、もちろんメロディラインのキャッチーさや、跳ねるようなビート、シンセサイザーの音など、音楽自体が持つ特徴と魅力もありますが、その音作りの采配にも秘密があるのでは・・・!!ということで、掘り下げてみます!
【TIPS】
「音作りって何???」という方も多いかもしれません。本記事で多用する「音作り」というワードは、簡単に言うと楽器や声の聞こえ方のバランスと、全体の雰囲気を決める音の加工の仕方のことです。
BTSが送る「Butter」音作り感想・解説
Butterのプレミア公開、わたしは自宅のテレビで視聴したのですが、ジョングクのソロパートが終わった後から入ってくるベースの音作りにまずぶったまげました。
Butter初回視聴の感想
音が真ん中避けて上と下に寄っててボーカルが浮き出る感じUSポップぽいね!
— スヤ🌶 (@hyuuunygyoyo) May 21, 2021
この音作りが完全再現されるであろうでかい会場のでかいスピーカーで、ちゃんとした低音が鳴るウーファーで聞いて踊り狂いたい(泣)(泣)(泣)
— スヤ🌶 (@hyuuunygyoyo) May 21, 2021
テレビのスピーカーで聞くと、低音のベースラインがやや「ぶいぶい」と割れ気味に聞こえます。
こんなベースラインの曲、あんまり防弾少年団で聞いたことないかも!?とびっくりしました。
大きい音で音楽を聴くために作られていないテレビスピーカーでは、作り手の意図を再現できる環境とは言えないので、もっと大きなスピーカーで聴きたい!!と思ったのでした。
【テレビもかなり音質いいんじゃない?】
近年のテレビスピーカーはとっても高音質で、ライブ映像などの臨場感も楽しめるような工夫がされていますが、やはり「人の話し声を聞く」ことがメインの目的でチューニングされているので、音楽の再現性はやや下がります。
そして最後には、ライブに行ってこの曲を大音量で聴いて踊りたくなる始末。
ライブに行きたい(泣)本当にライブに行きたい(泣)音楽を生で浴びたい(泣)でかいスピーカーの真下で鼓膜ビリビリ言わせたい(泣)友だちと踊り狂って抱き合って大笑いして大泣きしたい(泣)そんな音楽だ(泣)この人たちなにも諦めてなかった(泣)ツアーするの?(泣)
— スヤ🌶 (@hyuuunygyoyo) May 21, 2021
Butterの音作り感想(ちょっと詳しく)
さて、それではButterの音の配置の構成が実際どのように聞こえたか、少し解説してみたいと思います。
※学生時代にちょこっとライブ音響をかじっていただけで、専門家ではなく趣味の領域なのでそんな聴き方もあるんだな、程度に思ってくださいね!
全体としては、音がそれぞれ分離はしていない分、各音域に特色を持たせているという印象。
各音域についてちょこっと感想を書いてみたので、良ければ一緒に音を追いながら読んでみてください!
特徴的な低音
まず冒頭のビート。スネアドラムの音ですね。
抜けの良い硬くて張りのある音で、シンプルに曲がスタート。そこからクリアに聞こえてくるジョングクの声が曲を導いてくれます。
そして次に、グルーヴのあるリズム感に定評のあるテヒョンの声とともに現れる音が耳を引く!!
特徴的な低音(ロー)です。なんだかぶりぶりしてませんか!?
ぶりぶりと鳴る低音に意識が持っていかれます。次に歌うジンくんの透明感のある爽やかな声とのバランス感が不思議。
ベースラインが特徴的に浮いて動く曲は、BTSの既存の持ち曲のなかにもありますが、こういう低音の音はちょっと初めて聴いたかも!?
そして、低音が特徴的ではありますが、下に重いというよりは、ちょっと低音にしては高い位置にある・・・?(感覚的すぎ)
つまりタイトなんだと思います。ぎゅっと密度が高くて硬い音。
特徴的で聞き取りやすく、耳に残る低音です。
先ほどテレビスピーカーでは再現できてない・・・と初回感想でぼやいていましたが、こういう類の低音は、低音域の音をきちんと鳴らすための低音用スピーカー(ウーファー)から調整して鳴らさないと、環境によっては音割れします。
魅力を完全再現できる環境が限られるということです。
↑文字ばっかりで・・・読みづらいかなと思いまして・・・・
中音域がすっきり…!!
あとは、ミッドと呼ばれる中音域がスッキリしていた印象。
何度かこのブログで囁いてる気もしますが、防弾少年団の曲は中音域が食い合う大戦争曲がとっても多いので・・・。
今回は音数が引き算されているというよりは、中音域の楽器の配置(音量や音域を調整して並べてあるということ)が整理されているという感じがしました。
コード(和音)を鳴らしているシンセサイザーは横に広がりがあるものの、声(ボーカル)のピンポイント音域はちょっと避けてある感じ。
ボーカルがしっかりと拾いやすく、浮き立たせてあります。
音場が広くて満足感があるのに、ごちゃごちゃと音がぶつかってはいないので、大音量で鳴らしても耳が疲れるような不快な爆音にはならなさそうです。
野外でのライブ映えしそうな曲!!というのが第一印象。
中音域がここまで整理されている防弾の曲ってあんまり思いつかないですね〜。
高音域がちょっと尖ってる
高音域(ハイ)は、あまり空間系の音(ふわ〜っとニュアンスを出す、空気に溶けるようなエフェクトがかかった音)を多用せず、聴きやすく可聴域にまとめてある印象です。
華やかになるようにサビは中高音域の和音が綺麗に響きますが、「イヤホンで聞かないと美味しさがなくなる・・・!」と言ったような繊細な音はさほどありません。
ただ、なんとなく全体の高音の処理の仕方が尖っているというか、ちょっと聞き取りやすいようにピリッとさせている感じがします。
耳に突き刺さるほどではないですが、ボーカルやシンセサイザー、ビートの上物(ズンズンする音じゃない方)、パーカッションなどのハイ成分を上げてあるのかな?と思いました。
(※イコライジングでは、それぞれの音が持つ高音域の成分のレベルを上げることができるのですが、そうするとちょっと音が尖って耳に入ってきやすくなります。やりすぎるとキンキンして耳が痛い。)
Butterその他所感
全然限界オタクなのでコンサートが恋しくて泣いたりしていました。
コロナ明けに向けて世界が動き出した今、この音楽が出ることに彼らの公演への執念と希望を感じる、シンガロングできるメロディラインに飛び跳ね踊るビートに、目と目を合わせて声を上げて客席とステージで愛を伝えあう公演を見てる気持ちになった、そういう意図が音楽の作りから聴こえてくるから泣けた
— スヤ🌶 (@hyuuunygyoyo) May 21, 2021
Fan Chantが出た
ライブに行きたい、ライブで聴きたいなどと言ってたら掛け声(応援方法)の案内が出て、情緒がおしまいに。
これ絶対にライブでコールアンドレスポンスやりたいですよね・・・。
歌詞と呼応する音作り
エネルギッシュなサビの歌詞がまさにライブのあの興奮!という感じで、音作りと呼応していたので泣いてしまいました。
Side step right left to my beat (heartbeat)
High like the moon rock with me baby
Know that I got that heat
Let me show you ’cause talk is cheap
Side step right left to my beat (heartbeat)
Get it, let it roll
鼓動に響くような跳ねるビートと、広がりのあるシンセサイザー、真っ直ぐに飛び込んでくる鮮烈なボーカルが聞かせるこのサビ・・・。
音がまさに歌詞そのものの体現で、本当にライブで浴びる生の音楽と歓声と興奮が恋しくなりますね。
【比較】DynamiteとButter、音の違い
さて、Butterを聞いて同時に思い浮かべたのは、Dynamiteとの音作りの差異でした。
Dynamiteはカーラジオとかちゃちめなスピーカーとかレコードとか、お家や日常で聴く音作りでコロナのおうち時間を照らしてくれるコンセプトの音響だったけど、butterはこれさぁ😭デカイ会場で生で浴びるやつだよ😭でかいスピーカーで鼓膜揺らすやつだよ(大泣き)
— スヤ🌶 (@hyuuunygyoyo) May 21, 2021
'Butter' https://t.co/wzS8YWd1nQ
実は、約1年前にDynamiteが出た時も、その音の作り方にびっくりして、こんな記事を書いていて・・・。
簡単に説明すると、Dynamiteはグラミー賞及びアメリカ市場向けの戦略も踏まえて、ラジオ向けの音作りがされていたのでは?!というような話をしている記事です。
立ち上がって踊りたくなる「Butter」ですが、今回もまた意図のある作りがされていたと思います。
そう、大きな会場で鼓膜を揺らすタイプの曲でした。
しかもドームやアリーナなどの屋内会場ではなく、スタジアムや野外ステージのような広がりのある天井のない空間で映えるのではないかと、個人的には思います。
参考:Dynamiteの音作りって?
上記の記事読むの面倒だよ!という人向けに簡単に引用説明します。
①流れてきたときパッと聴きで魅力を掴みやすい
Dynamiteでびっくりしたのは、一つ一つの音の「聞こえやすさ」です。
楽器の音―ギターやブラスセクション、ベース、ビート、クラップ音、シンセサイザーなど―、そしてボーカル(×7)がそれぞれ分離していてものすごく耳で捉えやすい。
(中略)
それがDynamiteはすっごく聞きやすい!!!
簡単に言うと常に「美味しい音」がわかりやすくて、曲の魅力をパッと聞きで掴みやすいんです。
②レトロな環境で映える曲
Dynamiteには、「空間系」と呼ばれ昨今のKPOPによく使われている「幻想的な雰囲気を作り出すような楽器と楽器の間を埋める音」がほぼありません。
(中略)
今回のダイナマイトは、カーラジオとかお店のような、外で流れてる時に耳を引くように作ってあったんです。
(中略)
少し性能の悪いスピーカーやレコード、カセットテープなど、レトロ(アナログ?)な環境で聞くと、すべてがまあるく融合してものすごく魅力的な曲になるんです!!!!
レトロな環境で聴きたいDynamiteは、大きなスピーカーや凝ったサウンドシステムなどがなくても、環境を問わずに楽しめる音楽と言えるでしょう。
エアプレイ意識ももちろんあっただろうけれど、確かにおうちで聞いて100%の魅力が伝わるDynamiteは、コロナで外出制限を余儀なくされた生活に寄り添った音作りでもあったのかも・・・なんて、今となっては思います。
※・・・という特徴もありつつ、Dynamiteは「踊る音楽」であるディスコファンクなので、質の良いデカいスピーカーで大音量で浴びるのも最高!という音作りがされています。低音を増幅した時の威力はすごい。後述します↓
DynamiteとButter は種類の違う「踊れる音楽」
DynamiteとButterはどちらも踊りたくなる音楽!!
ですが全然音、違いますよね。想起される会場もなんとなく違います。
種類の違うダンサブルなミュージック、何が違うのかジャンルの上でちょっと考えてみました。
ディスコファンクなDynamite
Dynamiteは、おしゃれで踊れるディスコファンクです。
キャッチーかつ、耳に残る華やかさがあり、いわゆるダンスホール(ディスコ)で踊れる曲。
ディスコファンクで特徴的に使われるのは、「ハイトーンの多重コーラス」「ブラスセクション(サックスやトランペットなどの管楽器隊)」「ストリングスシンセ(弦楽器の音)」など、生楽器から派生した、華やかかつ耳馴染みの良い音たちです。
その他の特徴としては、ズンズンとしたビートにうねるベースや、チャキチャキと小気味よいリズムのギターが乗っかっている点。
さて、「踊らせる音楽」であるディスコファンク、具体的な特徴をいくつか。
まず上に挙げた曲全てに共通して言えるのは「四つ打ち」を主体としていることです。
スラップベース(ベンベンのやつ)やカッティングギター(ちゃきちゃきのやつ)を多用し跳ねるようなグルーヴが際立つファンク楽曲に、バスドラムのズンズン音(語彙がずっとバカ)を拍の頭にプラスしたディスコファンク曲は、全体のリズムにいっそうの推進力が生まれています。Dynamiteのズンズン音、イヤホンで聞くとちょっと大きすぎるくらいに入ってますよね。あれです。さらにそこにクラップ音が加わったとあらばもうそこはダンスホールも同然。身体が素直に動いてしまう秘密はビートにありました。
▽ディスコというジャンルに関してはでこ記事が詳しいです!
その名の通り、ディスコ(クラブ)で発展していった音楽なので、壁・天井のある屋内(ホール)で爆音でかけるのに向いています。
▽ちなみにDynamiteをダンスの側面から紐解く記事はこちら
ダンスポップなButter
Butterはダンスポップだそう。シンプルで直球な魅力がありますね。
ダンスポップとは、「1980年代初頭に始まったダンス指向のポップ・ミュージック」らしい。
エレクトロな音楽ジャンルにさほど明るくないのでWikipedia先生から引用します。
ポスト・ディスコ、シンセポップから発展し、アップテンポで単純な曲の構造を持つ強いビートが特徴である。
ダンス・ポップは、人気のスタイルであり、それを取り入れているアーティストも多くいる。
先ほどDynamiteで「ディスコファンク」というジャンルが出てきましたが、「ポスト・ディスコ」って何・・・?
というわけでまたWikipediaの説明を拝借します。
ディスコ・ミュージックとは異なり、ポスト・ディスコは通常ハイハットによるビートやエレクトリック・ベースによるウォーキング・ベース、ストリングスはなく、ドラムマシン、シンセサイザー、シーケンサーによる4/4拍子を特徴としている。
簡単に言うと、チキチキというドラムのハイハット(シンバルみたいなアレ)とか、うねるようなベースラインや、ストリングス(バイオリンとか弦楽器の音)がないんですって。
電子音で作る4つ打ちの音楽ということですね。
ダンス・ポップはディスコファンクと比べると、少し新しい音楽ジャンルです。
なんとなく広い会場を想起させるのも、近年多く開催されていた、大規模フェスなどで映えるイメージが大きいからでしょうか。
DynamiteとButter、MVの仕掛けが憎い
どちらも踊らせる音楽だけど会場が違う、という話をしてきましたが、MVを見ると全く逆というか、場面の設定が憎い!!ということに気がつきました。
比較して見てみます。
DynamiteのMV
最初は室内から始まりますが、MVの大半が青空の下!!
屋外という場面設定!!(泣)
後半にこそディスコシーンが挿入されますが、楽曲のラストは場面を変え、晴れた空の下で踊っています。
室内で踊るイメージのディスコソング、つまりは「密」を象徴するようなジャンルの音楽ですが、ディスコシーンがメインではなく、開けた空の下がメイン。
室内にこもって鬱屈としていた2020年の夏を吹き飛ばしてくれるような爽快感があります。
ButterのMV
Butterに関しては、ライブライブと言っていますが、その音に対して、MVの背景が全て室内!
ちなみに、MVが全編室内であることは、友人のツイートと投稿を通して気づかされました。
MVを見てもらえばわかるんですが、全編屋内なんです。
あまり外に出られない状況を表しているのかな~とも思うんですが、もっと大きく「内側」を表してるんじゃないか、と感じました。個人的な意見です。心の中感がすごいんですよね。心の中まで満たす、あなたの心の近くにいる、心から踊らせる、心のままに踊る、心から楽しむ、そういう感じがしました。
引用許可ありがとう!
アメリカなどでは大規模フェスの開催が宣言され、出演者ラインナップが発表されるなど、地域によっては音楽ライブ市場が再び動き始めています。
ですが、一方でまだまだ有人観客でのライブがままならない状況下にある国が多いのも事実。
わたしが個人的に音像から感じたのは、ライブ会場で躍動する観客ときらきら光るステージでしたが、MVが屋内であることで、寂しさや虚しさを感じずに済んだのかな、なんて思います。ありがとうMV・・・
考察という名の妄言
DynamiteとButterを聴き比べた結果、海外フェスのような大きな野外会場で聴きたいという願望が抑えきれなくなりました。
dynamiteのときはこれ…ラジオのエアプレイ狙いだ…!だったんだけど今回の個人的な予測が出た、dynamiteはデカイ会場でやるにはちょっとだけ音が細くて繊細なのよね、いろんな工夫が盛り込まれてるけど会場では歓声の渦で消えちゃう音がたくさんあると思う、今回のbutterは音圧があってトラックが太い
— スヤ🌶 (@hyuuunygyoyo) May 21, 2021
結論という名の願望です。
結論: コーチェラに出て
— スヤ🌶 (@hyuuunygyoyo) May 21, 2021
終わりに:Get it, let it roll
早く健康な世の中に戻って、生の音楽を罪悪感なく心から楽しめる世界になってほしい。そう願うばかりです。
皆さんも健康でいてくださいね。いずれどこかのコンサート現場やフェス会場やライブハウスでハイタッチと乾杯しましょう。
ライブに行かせて!!!!!!!!!!!!!!!(心からの叫び)
Written by.
すや