でこです!
いや〜〜〜〜〜〜〜沸きに沸きました、NU'ESTの新譜!!
2020年に「The Nocturne」がリリースされた際もその完成度に脱帽してこんなブログを書いたんですが、
今回は7年ぶり(!)という待望のフルアルバムということで胸を躍らせていたところ・・・その期待値をも爆超えのやべ〜〜〜〜〜音盤が出てしまいました。10年目ドルニュイストの可能性無限大なの??無限大なのか…そうか…
というわけで昨年に引き続き新譜全曲レビューブログを!まとめました! 分量多すぎて発売から一ヶ月かかってしまったけれど!ニュイのオタクを名乗るにはまだまだにわかだけれど!好きな音楽の話を!たくさん!するぞ〜〜〜〜!
↓この形態のチェミンギすごくないですか?すごい
- NU'EST「Romanticize」全曲解説をまとめるにあたって
- 1. DRESS
- 2. INSIDE OUT
- 3. DON'T WANNA GO
- 4. BLACK
- 5. DRIVE
- 6. EARPHONE(solo by ミニョン)
- 7. NEED IT(solo by ベクホ)
- 8. DOOM DOOM(solo by JR)
- 9. ROCKET ROCKET(solo by レン)
- 10. 않아 [I'M NOT](solo by アロン)
- おわりに:私のロマンはここから
NU'EST「Romanticize」全曲解説をまとめるにあたって
新曲4曲+日本先行曲1曲+ソロ曲5曲、合計10曲!!!!超贅沢!!!!!
ニュイの正規ってことはこの世に新たなる最高曲が10曲近く爆誕するということ 祭🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉
— でこ (@decoranger_neo) 2021年3月9日
情報解禁時の読みは間違ってなかった。新たなる最高曲が10曲爆誕しました。
PLEDIS公式サイトディスコグラフィページ掲載のアルバム紹介文はこちら。Papago翻訳を手直ししたものなので誤訳があったらすみません。
毎アルバム、深まった音楽的力量と果敢な音楽的挑戦で国内外のK-POPファンを完璧に魅了してきたNU'ESTが、2014年に発売した初の正規アルバム[Re:BIRTH]以来約7年ぶりにリリースするセカンドアルバム[Romanticize]は、特別なことなく繰り返される平凡な日常から抜け出し、忘れられないロマンの瞬間にリスナーを招待する。
タイトル曲「INSIDE OUT」は、別れを前に何事もなかったかのように現実を受け入れようとするが、相手と一緒にいたがる本音を認め、自分を待っている相手に駆けつける話者の姿を描いたChill Houseジャンルの曲で、複雑な感情の移り変わりが繊細に描かれた歌詞が特徴のこの曲に、細心の感性を伝えるNU'ESTの5人のボーカルとミニマルなトラックが交じり合いながら、ナラティブな歌詞世界への没入感を強調する。
コロナウイルスの蔓延により元気を無くした世界へ明るい曲でエールを…というコンセプトの楽曲は、K-Pop界隈のみならず世界中で今なお発表されています。
ところがNU'ESTの解釈はちょっと違う。恋愛のロマンを彷彿とさせつつも、聞く人全員にもう一度夢を見させてくれる、そんな一枚に仕上がっています。
Romanticizeは、普通のものをよりロマンティックなものに変えることを意味します。
これを聞いている人なら誰でも「ロマンティック」とは何かを考えて欲しい。そして癒され、慰められ、それらの感情を一緒に感じるために、このアルバムを作りました。
引用元:NU'EST The 2nd Album ‘Romanticize’ GLOBAL MEDIA SHOWCASE (+ENG) - YouTube
例によって、この初聴レビューシリーズはフルで聴き終わるまで極力全ての情報をシャットアウトし、自分の耳で拾い上げられた情報だけをまとめています。そのため、一部ちゃんとした検証のできていない箇所があるのですがご了承くださいませ。
Twitterに投稿した感想文から一部を加筆修正しています。一連の感想はこのツイートから繋げているのでまとめてご覧になりたい方は併せてご覧ください。
拝聴ツリー https://t.co/SkgxrFw0sr
— でこ (@decoranger_neo) 2021年4月21日
前回のアルバム「The Nocturne」ではユニバーサルミュージック公式サイトに楽曲解説が載っていたのですが今回は見当たらず…
参考にしようと思っていたので肩を落としていたところ、Weverse Magazineでメンバーや制作陣が語るビハインドの記事を発見!自分の感想に紐づく部分を中心に抜粋し、音楽的な側面にフィーチャーして紹介します。
NU’ESTは2ndフルアルバム『Romanticize』のスタートを飾る「DRESS」で、自分たちを「真実の仮面」をかぶった姿として描写する。「いつでも願えば君のファンタジー」になると言い、「君のために何でもなれる」と約束する、そんな存在。デビュー9周年を迎えたアイドルグループNU’ESTが、ファンに向けて伝えるロマンチックな告白だ。だが仮面とは、すなわちその仮面の後ろに隠された顔があるという意味だ。
1. DRESS
曲感想ツイートには語りたいことが到底収まりきらなかったので、合間合間に補足を挟んでみます!
- ニュイが使ってる音素材はいつも果てしない奥行きを感じさせるのなんなんだろう…イントロの置くようなシンセを辿ってたらAメロのベース音に心掴まれて逃れられなくなる
- BメロのJRさんのラップ、跳ねるようなビートが印象的な曲の中で敢えてべたっとした質感になってて緩急の付け方が面白い
- サビ前のリズム・・・!!!これ、ギターかな、ギュイッギュイッギュイッギュイッからのベコさんの突き抜けるようなメボが突き刺してくる感じ、、、、
- そしてサビから一気にハウスのビートに振り切れる驚きの展開、、、、これが私の求めていたニュ〜イ〜ストさんのサウンド、、、、、、
- 24 7 I love ya、アロンさんの声かな…アロンさんの声耳に残るんだよね…復帰してくれて嬉しい(★)
(★)曲中でも非常に印象深い、アロンさんの24/7 I love ya I love ya I love yaのパート。
16ビートの裏拍で引っ掛けて入るリズムによって曲のスピード感を加速させているのですが、、、そのタイミングを一朝一夕で掴むのは難しいです。本人の口からもそのタイトなリズム取りについて語られていました。
────ARONさんが担当するボーカル・パートはほとんどリズム感が重要な部分なので、難しく感じられると思いますが、どのようにこなしていますか。
ARON:僕も初めは本当に難しかったんですよ。だから、レコーディングする時すごく集中して、繰り返し練習しながら、努力によってやり遂げるタイプです。でも今はこうしてリズム感のあるパートが、何だか僕のカラーになったみたいです。前より慣れて、楽にこなせているようにも思います。
引用元:ARON、「あの頃と今の気持ちは変わっていません」NU’EST『Romanticize』カムバック・インタビュー
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- そのあとナヌン〜からうっすら入ってる8va(オクターブ)下ハモリもたまらない…
- ていうかーーーーーーーーーー2Aメロ頭・・・・・・・一曲の中の展開が目まぐるしすぎて処理追いつかないボヘミアンラプソディなの?
- Cメロで一気に重唱+オルガンになるの鳥肌たったしそこまで盛り上げ作っといてそのままサビ入らないで終わるの!?!??!?????何その余裕!!!!?!?!??!??????アウトロで腰抜かす曲久々に聞いた…これが一曲目にくるフルアルバム脱帽です…
DRESSはニュイを象徴する曲調だと、制作に深く携わるベコ氏自ら明かしてくれてます。
────「DRESS」を聴いたときは、「Shadow」や「BASS」を思い出しました。NU'ESTの音楽には、EDM的なテンションの高い曲が多く登場しているような気がします。
BAEKHO:「DRESS」のような曲は、アルバムに毎回入ってほしいです。あくまでも僕の欲なんですが。普段から好きなジャンルでもありますし、聴いたらテンションの上がる曲だと思います。僕たちNU'ESTに表現できる華麗さを、そういう曲で見せられると思います。
引用元:BAEKHO「L.O.Λ.Eの皆さんに笑ってほしいです」NU'EST『Romanticize』カムバック・インタビュー
「EDM的なテンションの高い曲」といっても、全部が全部ウルトラジャパンじゃないということは私自身ニュイから教えてもらいました。「華麗さを併せ持つEDM」、そんなジャンルは唯一無二な気がしてなりません。 これこそ私の求めていたニュイサウンド・・・ありがとうございます・・・
2. INSIDE OUT
曲感想の前に、まずはMV初公開時のリアクションを・・・
ゼェゼェ言ってる
— でこ (@decoranger_neo) 2021年4月19日
NU'EST (뉴이스트) 'INSIDE OUT' M/V https://t.co/CnaAf31DiV
会社帰りの電車で見るには幾分か刺激が強すぎた。
な なかないで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わたしも泣くが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ pic.twitter.com/JWdPFFuCwJ
— でこ (@decoranger_neo) 2021年4月19日
推しに泣かれてしまったので情緒がおしまいに。
電車の中でこれになってる pic.twitter.com/t1d4imcG1U
— でこ (@decoranger_neo) 2021年4月19日
INSIDE OUTのジャンルはChill House(チルハウス)。ニュイらしいEDMを基調とした四つ打ちのハウスジャンルながら、これまでの楽曲以上にChill=押し殺してクールな印象の楽曲です。
- MV単体で聞いた時も腰抜けたけど、DRESSからの流れで聞くとより一層ベース音の質感が際立って曲世界に引き込まれますね…
- 1曲目から引き続きメンバーのブレスから曲がいきなり始まる構成なのはいわゆるサブスク時代特有の「掴み」なのか、はたまたニュイあるあるなのか(★)
(★)ニュイ楽曲にブレス始まりの曲ってそんなに多かったっけ…?と首を傾げていたところ、ラブさんに教えてもらいました。
Daybreak、Look(Love paintのアルバム収録)、 Universe(ミニョンソロ)、Different (BETBETのアルバム収録) がブレス始まりなので良かったら聴いてみてください!
ブレスで始まる楽曲、過去にもあまり例が多いわけではないとのこと!Daybreak・Universeはいずれもミニョンの包み込むような柔らかい声が特徴のミドルバラード、Look・Differentはアパレルショップでかかっていそうなお洒落な楽曲でした。今回のDRESS・INSIDE OUT、そして3曲目のDON'T WANNA GOはいずれも違う雰囲気。
サブスク全盛期の昨今・・・「サビが1分以内に来ない曲は売れない」とまで言われるほど、いかに序盤でリスナーの心を掴めるかが重要視されています。さらにはアルバム単位で曲を聴かず、お気に入りだけをひたすら聴くスタイルが主流に。
制作陣からしたらアルバム10曲通して聴いてもらいたいのは当然なわけで…これまではどちらかといえば印象的なイントロで曲のカラーを作ることが多かったNU'ESTが、2021年への「果敢な挑戦」として、ど頭のDRESSから3曲連続でのキャッチーなブレス始まりを選択したのかな?と考え至りました。
DRESS・INSIDE OUT共に、導入部を担当したのはミニョン。本人もその重要さを理解した上でレコーディングに臨んだ旨がインタビューで明かされています。
────アルバムの1曲目「DRESS」の最初の小節を担当しましたね。
MINHYUN:イントロを上手く歌うために研究して練習して、もっと上達できたので良かったです。「HELLO」のイントロをレコーディングする時も、とても重要なパートだと思ったので、出だしのの4文字を何百回も歌ったんです。自分で聴いてもうまくレコーディングできたと思います(笑)。
────タイトル曲「INSIDE OUT」を、自分のものとしてこなすのはどうでしたか。
MINHYUN:イントロについてずいぶん心配しました。英語の部分で発音がぎこちないと、聴く人の集中が途切れるので、ガイド音源の発音や語調をそのまままねようとしました。イントロは誰が聴いても聴きやすく、次の小節をもっと聴きたい気持ちにさせなければなりませんから。
引用元:MINHYUN、「『好感が持てない』も『持てる』に変えられる人でありたいです」NU’EST『Romanticize』カムバック・インタビュー
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- 兎にも角にも歌のラインを一緒になぞるリズムが性癖なので…!Eh Eh Ehの度に…!大感謝祭…!
- パートが切り替わるタイミングで左耳から右耳に駆け抜けるシンセ!!!!!よく聞く音色だけどこうして一瞬のスパイスとして使われると曲全体にメリハリが出る…0:25然りBメロ前然り余りにも美味しすぎ…
- ミニョンさんパートの歌詞がなかなか刺激的なのを把握した上で聞く「ID」の発声が全世界の人間を落としにかかっててヤバイ この人 とんでもない
- JRさんの低音ボイスが好き党なんですが…思った以上に低い声出るんだね!?0:51、B♭2まで落ちてる…??(★)
(★)B♭2とは、下の図で見る左から3つ目の黒鍵の音(A2とB2の間)です。
この音域、いくら男性だからといって容易に出せる低さではありません。男性が歌唱する時の平均的な低音の限界はC3とのこと*1。低音キムジョンヒョンありがとうございます。
────今回のアルバム『Romanticize』を準備する過程はどうでしたか。
JR:タイトル曲「INSIDE OUT」は、今まで作ってきたすべてのアルバムの中で一番長い時間をかけてレコーディングした曲です。それほど難しかったですね。こうしてみたり、ああしてみたり、声をハスキーにしてみたり、ハイトーンでも歌ってみたり、本当にいろいろなチャレンジをしたんです。言葉通り狂ったようにレコーディングしました。そこにだけ集中しなくちゃと思って、時間がある度にレコーディング・スタジオでずっと練習していました。本当にもう一度やれと言われてもできるか分からないくらいの難しいレコーディングでしたね(笑)。
引用元:JR「誰かが僕たちのステージを待っていてくれるということに感謝しています」NU’EST『Romanticize』カムバック・インタビュー
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- グループコンセプトとして未来路線をずっと掲げつつも意外と近未来的なSEはあまり曲に入ってなかったニュイサウンド、ここにきてSFチックな音素材使ってるの胸熱〜〜〜〜!サビ前ブレイクのレーザー銃装填音みたいな効果音、おおよそ音楽に使う感じの音ではなさそうなのに自然に曲と馴染んでる…(★)
(★)サビ前で入っているチプチュン!みたいな音・・・伝わりますかね・・・
あの音、聞いた当初はSFっぽいサウンドエフェクト超いいじゃ〜〜〜んくらいにしか思ってなかったのですが、「この音は部屋の暗証番号を解除する音なのでは・・・?」という考察を!拝見し!舌を巻いております!!さらにはその直前に入っているクプン・・・の音はエラーで電源の落ちる音かのようで。
おもしろい!そのあとのチプチュン!は解錠みたいだなーと思ってた、金庫破りみたいにロックが外れる感じというか クプン……は、家に入るときに「外用の自分」からログアウトする音みたいにも聞こえる 古いパソコンの画面が消える音っぽい そうなるとチプチュンは自分の心へのログイン……
— つきたてのおもち (@sharuka0) 2021年4月22日
Special thanks to おもちさん 掲載許可ありがとうございます!
インタビューを読んで確信を得ました。ここの部分、ちゃんと言及されてた!!!サウンドと歌詞世界が密接にリンクしてるよ!!!すごい!!!明確な理由があってSF的な音素材を使ってるテクニックに脱帽です。
「新しい恋を始められる」ほど「なんともない」と、さらには「僕には君だけがMistake」というひどい言葉を、短い呼吸で心なく吐き出すように。
しかし歌の中の話者が相手の「誕生日を暗証番号で押して家に入る」瞬間、バックのサウンドが一瞬で静まる。
そしてすぐに速いテンポで高まる雰囲気の中で、結局「僕の心は止められず 何度も君に走って行き」、露わになった心はサビのエコーとなり、立て続けに空間に響く。
(中略)
NU’ESTは「INSIDE OUT」で、ロマンチックなアイドルの仮面を外し、現実の恋のほろ苦さを語っているようだが、実はその姿こそ、彼らが恋の痛みを隠すための仮面だったことを示している。その瞬間、自らに対する理想と現実が対比されるほろ苦い風景が、新たな意味のロマンとなる。
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- サビ後半で入ってくるサイケなシンセ音も合間って宇宙空間に放り出されたような気分になる、確かにこれがモノツリと言われれば俄然納得・・・!!!(★)モノツリの操る電子音がニュイと合わないわけない
(★)この楽曲には、普段からニュイ楽曲の制作を手がけるチーム*2の他に、楽曲プロデュース集団・MonoTreeのメンバー:G-High氏とInner Child氏が参加しています。
この!!!!!!!!モノツリーサウンドが!!!!!!!!!!!!!!!ニュイサウンドとの相性抜群で!!!!!!!!!
MonoTreeって?
初期LOONAやONFの全面プロデュースを手がけるファン・ヒョン氏が代表を務める楽曲プロデュース集団。
プロデューサーのみならず、作曲家・作詞家・エンジニアなど幅広い人材が所属しています。
SMやJYPなどの大手から、デビュー1年未満の若手アイドル、ドラマのOSTに至るまで、所属メンバーは多種多様な楽曲に携わっています。詳しくは公式HPのディスコグラフィを参照。
今回参加した2人が最近関わった作品(のうち、私がすきなやつ)を抜粋するとこんな感じ。打率がとてもとても高い
- G-High:Trip Advisor (ONF)、Bad Idea (MOONBIN&SANHA)、Count 1, 2 (TOO)、Lucky (SEVENTEEN)…
- Inner Child:Young Blood (DRIPPIN)、Geppeto (ONF)、Twilight (ONEUS)、Get Cool (Stray Kids)…
これは主観ですが…MonoTree楽曲は電子音での構成を中心としつつも、生楽器のようなグルーヴ感の溢れるダンスミュージック、というイメージ。
これがニュイサウンドと合わないわけないよね・・・
ニュイ楽曲へのMonoTreeメンバーの起用は티격태격 [Emotion]に携わったGDLO氏以来となると、実に5年ぶりの抜擢。
PledisがHYBE(旧ビッグヒット)傘下に入ってから、制作にもビッヒチームが少なからず入ってくるのかなと思いを巡らせていましたが…まさかのPRISMFILTER×MonoTreeのケミがこんなタイミングで聴けることになろうとは!!関係各位、ありがとうございました!!!
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- 2番のJRパートは最大のキリングパートですよね ありがとうございました(合掌)泣かないで(合掌)
- ていうか〜〜〜〜;;;2サビのYou're the〜から8va下ハモ入れてくるのずるいけど;;;やだ;;;低音部メインのミキシングになってる;;;
- からのCメロをそのまま低音歌メロで進めてトラックはパンが右往左往して;;;;;ラスサビは歌メロのラインが変わって;;;おげげ;;;;;良すぎ;;;;
ここで再びインタビュー記事の引用を。
タイトル曲「INSIDE OUT」は、一人の人の心の中で繰り広げられるドラマを描いている。
(中略)
歌の最初と終わりに「You’re the one that I want The one that I need / Don’t wanna be free You’re the one that I want The one that I need」が繰り返されるように。そして心の中と世の中は、その部分とサビの次の部分に、同じビートが使われ、繋がっている。
心は「この夜が終わる前に 君に走って行き」たいほど、次第に激しくなっていくが、軽く音を刻んでいく現実のメロディーは、最後に残った理性を保たせる。
その結果ビートは軽くリズムは速いが、心の中は「壊れる」ように、どうすることもできない、日常の瞬間に感じる心を繊細に捉える。
タイトルのINSIDE OUTは直訳すると「裏返し」の意。かつ、自己の内面(INSIDE)と世の中(OUT)は相反するようで実は繋がっている・・・という世界観が込められており、サウンド作りにおいても一貫しているのは流石の手腕!!
この曲最大のフックである「You’re the one that I want (エッエッエ〜)The one that I need (エッエッエ〜) / Don’t wanna be free (エッエッエ〜)」。サビのメロディとはまた別のキラーフレーズを曲の随所に持ってくる手法は決して珍しくないですが、その常套手段すらも「心の中」と「世の中」が繋がっていることの暗喩として活用し、さらにはヨダワダライウォンッと軽快さを持たせた音運びを「激しくなる心の動きに残った最後の理性」の象徴として用いるとは…書いたの自分だったら自らの天才っぷりを一生吹聴して回るな…何食べたらそんな発想に至るんだろう…
余談ですが、ニュイがカムバした週の人気歌謡で、MCの3人が映画「インサイド・ヘッド」(=原題が「INSIDE OUT」)のキャラクターに扮して迎え入れてくれたのが可愛かったです。頭の中の複雑な感情を具現化したこのキャラクターたち、確かにINSIDE OUTの曲解釈としてもなんらおかしくない。人気歌謡スタイリストえらい。
超細かく書いてしまったんですが、つまり言いたいことは
曲よすぎない?エ?エ?エ?
— でこ (@decoranger_neo) 2021年4月19日
3. DON'T WANNA GO
- ウワーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!生楽器ブームがニュイストにきたきたきたきたきたしぬしぬしぬしぬ生ギター無理!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!やだyだだyっだやyぢゃやydっややだだや
- ニュートロブーム〜バンドサウンドブームにかけてはニュイが最前線に出る幕ではないのかななんて思っていたんですが杞憂でした…そういやブラックミュージックマスターのBUMZU氏とバンドサウンドの取り入れに長けたビッヒレーベルの全面バックアップがついているんでした…そりゃすげえや…(★)
- ずっとギターで突き進んでいくのかと思いきやサビはフューチャーベースっぽい展開でしっかりアーバンエレクトロバンドしてるすごい;;;;
(★)DON'T WANNA GOはUrban R&Bジャンル*3の楽曲です。
昨年K-Pop界を席巻したニュートロ(NEW RETRO)ブーム以降、2021年にかけてはギターやドラムなどの生楽器を多用した*4サウンドの楽曲が多く聴かれます。
なかでもR&Bはレトロの代表格とも言えるブラックミュージックをルーツとしたジャンルですが、これがニュイの世界観と合わさると近未来的・都会的なUrban R&Bに。まさに「Urban Electro Band」の真髄と言ってもいい曲じゃないでしょうか。
ニュートロブームについて詳しくはこちら↓
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- サビ入る前の歌割りレンさんかな…?ミニョンとの声をなかなかまだ聞き分けられないんだけどリバーブをかけた時の響きがより柔らかいのがレンさんな気がする、ちょっとアストロのサナに声質が似てるかも?
- 反対にミニョンは感情を込めると少し雄々しくなる気がする…ジェファンっぽいんだよなあ、ワナワン時代に何かしらの影響受けてるのかな
- 1:21!!!!!!!!!!!つぶやいた!!!!!!!!!セリフ 無理 ありがとうございました いやこの曲エモ…
- Cメロのギターとシンセとピアノとベクホ(ベクホ)の絡まり合いとんでもなくない!???!?!?!??何事!?!??!??ミキシングの妙・・・こんなに主張の強くて音域かぶる要素が全部クリアに聞こえてくるのえぐい
- そしてこれがJ-Popだったらきっとラスサビは安易に転調してた 無くてよかった
4. BLACK
- あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(完敗、正座、悶絶)
- (ベースッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ラップッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)
- ベースに全ての意識を持っていかれそうになりますが右耳のパーカスがマジでいい味出してるから1音たりとも聞きこぼしたくない
- こういうグルーヴのある曲の歌い方(★)は本当にセブチに通ずるもの…というかBUMZUイズムを感じるね。。。!ボーカルディレクションとリズムトレーニングの内容公開してほしい
(★)BLACK最大の難所はおそらくAメロ…!
畳みかける早口なフレーズを、走ることなくレイドバック(後ろのめり)したビートに乗せるためには、4つ打ちのハウスミュージック等とは全く異なるリズム感が求められます。ひしひしと感じるBUMZUヒョンのソウル。
あくまでもニュイのカラーはコンテンポラリー・フューチャー路線が中心のため、ここまでグルーヴィーな曲はあまり多くない気がします。現にミニョンは、タイトなリズムを掴むのが難しく、BLACKのレコーディングに最も苦戦したと話していました。
↓11:35からのミニョン、「서로 다른 눈을 가졌기에/하나가 되면 좋을지 몰라」の一節にかなり時間を要したように見受けられます。歌うの難しそう…
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- サビ前0:40のベースがF♯でおもくそぶつかってるの信じられない なんでそれで成立するの????????普通の神経してたらそんな半音怖くて鳴らせないけど??????
- からのサビはトラックが最小限になってしまうのね…引き算の美学からのブレイク祭、ニュイ文法のディスコなんか!?ア!?好き
- ラチャラチャはあまりにもチェミンギ大優勝帝国すぎて早くパフォーマンスを見なくてはいけないですね…この色気爆発人(いろけばくはつじん)がグループ内でいちばんのおふざけ担当だなんて私信じないんだから…(★)
(★)本人もここのパートが気に入ってるそうで・・・だよね わかる 君がR&Bの巨匠
────ソロ曲以外に今回のアルバムの中で、ご自身が特に満足しているパートがありますか。
REN:僕は「BLACK」の「Lat Cha Lat Cha」というパートを歌うとき、ちょっと誇りを感じました。そのパートの感じが本当に難しいんです。
僕は曲の感じをどうやって表現すべきかわからない時は、ただ「僕はR&Bの巨匠だ」(笑)と思いながら自分に呪文をかけます。そうしてから、(目を閉じたままグルーヴに乗って)「Lat Cha Lat Cha〜」と歌ったらうまく歌えました(笑)。そうしないと正直僕も照れくさいんです。僕も初めは(静かに)「Lat Cha Lat Cha…」という風に気弱に歌っていたんですけど、プロデューサーの方に「だめだよ、REN。エンジンかけなきゃ」って言われて。すぐにエンジンをかけました。(目を閉じてグルーヴに乗って)「Lat Cha Lat Cha〜」っていう風に(笑)。
引用元:REN、「L.O.Λ.Eは僕が生きていく理由です」NU’EST『Romanticize』カムバック・インタビュー
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- ピンナヌンビョ~~ルのベコさん良すぎ、このタメは雑なリズム感じゃ無理、歴戦すぎ(★)
(★)Pledisボーカルの特徴といえば、BUMZU氏直伝の鼻にかけてスカンと抜けてくる高音。
詳しくは前回記事で考察しましたが、今回ベクホ本人もインタビューの中でその秘話を明かしてくれていました。
────BAEKHOさんのボーカルについて、「高尺ドームの天井を突き抜ける」、「劣悪な公演機材を突き抜ける」という現場の感想がありましたが(笑)。
BAEKHO:(笑)そこははっきりよく分からないです。デビュー当初からそうだったわけではないんですが、日に日に活動して得られるものがあるじゃないですか。そういうところが少しずつ積み重なったのではないかと思います。歌を歌うときやレコーディングするとき、息の音や最後の仕上げなどは意識しています。あと、歌をどう始めてどう終えるかが本当に重要だと思っています。1小節をどう始めて、歌をどう歌い終えたらいいか、常に心掛けているほうです。
引用元:BAEKHO「L.O.Λ.Eの皆さんに笑ってほしいです」NU'EST『Romanticize』カムバック・インタビュー
だよね!!!!!!!ビョ~~ルの処理が熟練のやばいそれでした すごい
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- もしかしなくてもニュイ楽曲はCメロがあまりにも盛りだくさんすぎるね?華やかで色っぽいサウンドが一転したと思ったら生ピアノと低音ラップ、からのアカペラ、って入力してる間にどんどん展開変わってく、一曲の中にそんなに要素盛り込まれましても…おこさまランチじゃないんだから…
5. DRIVE
もともと日本語バージョンが大好きで聴き込みまくっていたので、これを機に本気出して日韓バージョンを聴き比べてみました。ちなみに日本語版はあまりにも好きすぎて個人的2020ベスト楽曲のひとつにも選出しています。
DRIVEは「リズミカルなギター演奏と強烈ながらソフトなテーマが目立つエレクトロポップジャンルの曲*5」とのこと。
- ようやく音源化された韓国語バージョン!!年末に聞いて以来だったから嬉しい…(★)
(★)当時の浅い感想。
サビの裏でずっと鳴ってるウダダダウダダダって電子音の響き、トロンレガシーみたい 夜の首都高で聞きたい音(ペーパードライバーは黙りな)
— でこ (@decoranger_neo) November 9, 2020
えええええええ待ってdrive韓国語版!?!?!?!??!?!?!?!??!?!?!?!??おぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ
— でこ (@decoranger_neo) 2020年12月31日
はーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!何回聴いても天才‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️ #大晦日をやり直す凸
— いっぱいしゃべるでこ (@decoranger_loud) 2021年1月2日
ちょいちょい日本語歌詞と音韻あわせてる部分がある、天才? #大晦日をやり直す凸
— いっぱいしゃべるでこ (@decoranger_loud) 2021年1月2日
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- こうして聞いてみると日本語の語感や母音の伸ばしと極力差が生まれないように歌詞が作られてる(★)ね、日本語版リリース時に既にJP ver.表記があったってことはこっちが先に出来てたのかな。。。?
- やっぱり韓国語の方が詰め込める言葉数が多い分、歌詞世界の描写が細かくなってる(★)気がする
- Aメロでチョアヘ連発するところとガッカイロワ~はまだ耳馴染みなくてふふってなっちゃうね(でもガッカイロワ~はちゃんと日本語詞と同じ「そばにいて」の意味なのでえらい)(えらい)
(★)これは歌詞を見ると一発で明らかでした。
概ね同じ内容を歌っていましたが、随所の情景・心情描写は韓国語の方が細かい。逆に、日本語は少ない言葉数で比喩的に歌い上げている印象です。さらに語尾の母音もかなり揃えてありました。すご!!!!!!!超ナチュラル!!!!!!!
(KR訳詞/JP詞。韓国語と揃ってる母音は赤字。)
Driving to your highway
このまま気分を合わせて/気分に任せよう
君と同じスピードに乗りたい/僕ら どこまでも走ろう
どこに行くかは/行方など
重要じゃないんだ/どうでもいいじゃない
君さえ平気と言ってくれたら/君が頷けば
I won’t brake
君の心が越えるとき僕の方へ傾けて/心寄り添って 肩にもたれた
離れられないように近くに来て 近くに来て/そのままねぇそばにいて そばにいて
君が僕の中でYeh 自由になること願う/素直なままYeh 自由な心で
だから僕の近くに来て 近くに来て/このままねぇそばにいて そばにいて
===
- ところで日本語版とかなりサウンドの傾向が違うんですよ・・・まずボーカルのニュアンスは当然母語であり言葉数の多い韓国語の方が粒立ってて、母音言語(★)の日本語は細かい揺らぎや語尾の余韻を丁寧に処理してる印象、ベース音は韓国版の方が締まってる
- サビのミックスの違いが顕著で、日本版はウデレレウデレレ(ギター?)の音程が全て拾えるくらいなのに韓国版はサビ後半に入ると小さくなる分シンセの鳴り響き方が大きくなるように聞こえる…
- やっぱり日本語のボーカルは伸びやかだからトラック16分のリズムを刻み続けて、韓国語はニュアンスが細かい分広がりを持たせるシンセで空間を埋めてるのかな?ヒ〜〜〜〜楽し!!!!
(★)母音言語とはつまり、日本語の音韻は必ず「そ(s-o)」「ば(b-a)」といったように、あいうえお(と「ん」)のいずれかの音が組み合わさったピースでできていますね、ということ。
反対に韓国語はパッチムを含むので、必ずしも語尾で口が開いている状態とは限りません。口を閉じた状態と開いた状態、どちらで音を伸ばす方がより揺らぎの表現ができるかは明らかですよね・・・!ということで、日本語は「歌う言語」と言われています。詳しくはこちらの記事を。
上記を踏まえて、韓国語の粒だったスピード感を埋めるためには広がりのあるサウンドを、日本語の抑揚めいた歌唱にメリハリを持たせるには細かいリズムを、それぞれ強調してミックスしている気がしました。同じトラックでここまで違う〜!
===
- 日本語版が中音域大爆発で前に前に推進力を持った音作りだとしたら、韓国語版は上に広がるシンセと締まったベース音でより縦に深く広がっていく音作りだな〜という印象!
- これは個人的な好みだけど日本語の伸びとウデレレウデレレの相性がとにかく良すぎるのでJP ver.が好き!
5曲の中で唯一正統派に「ロマンチック」な歌詞世界を描いたDRIVE。こうしてみると、2020年の日本版リリース時には既にRomanticizeの構想があり、韓国語楽曲の制作も済んでいたような気がしてなりません。
それでいてきちんと韓国語・日本語それぞれの特徴と現地で好まれるミックス傾向を把握し、細かい部分の微調整を行なっていると考えると、単に歌う言語を変えた以上の制作時間…もっといえば「別の曲を2曲作った」くらいの時間がかかっていると思います。その裏側にほんの少しでも迫れていたら嬉しい。
ちなみにこんな感じの多言語バージョン聴き比べをうんうん言いながら行なった過去がありまして、、というかこれ趣味で、、上記内容に興味持ってくださった方がいたら、3部作記事を是非読んでいただけると嬉しいです。
6. EARPHONE(solo by ミニョン)
ここから5曲は各メンバーによるソロ曲。
当初は(フルアルバムなのに半分がソロ・・・?)と若干驚きましたが、蓋を開けてみれば曲順やコンセプトがきっちりRomanticizeの世界観に組み込まれていることが見て取れます。心の中(INSIDE)と世の中(OUT)の狭間で葛藤する、五者五様の表現方法を比べてみるのがとにかく面白い。
NU’ESTはメンバーたちのソロ曲で、周囲の騒音から抜け出した一人だけの時間が必要で(「EARPHONE」)、傷の痛みと向き合い、抜け出せない感情の渦を乗り越える過程にあり(「NEED IT」、「DOOM DOOM」)、自分の内面の声を爆発させたり(「ROCKET ROCKET」)、今の瞬間に対して感じるつらさと大切さを同時に表現したりする(「I’M NOT」)。
一人の青年として、彼らは不完全であり、危なっかしい。だが、先日デビュー9周年を迎えた彼らは、ファンたちの愛により人生のドラマチックな変化を迎えた。それは、彼らがファンたちに、まるで歌詞のように永遠の愛を誓うことができる理由でもあった。
- 電子楽器とアコースティック楽器の混じり合いが美しいミドルバラードですね・・・!!!
- ミニョンさんの声、いい意味で癖がない、春の息吹を感じさせるトラックとの相性がとても良い
- 低めの音が綺麗に響く声をしてるからか、サビで音数が増えて中音域が割と渋滞しているのにも関わらず特にボーカルを際立たせる処理をせずともきちんと抜けてくるのがありがたい…
- 一方でCメロのファルセットが綺麗(★)、そしてその裏で鳴ってるハモンドオルガンとの混ざり合いがエモいよ〜〜;;
- 左右にパン振られた8vaアコギのブレイク然り、全体的にすごく丁寧に作られた楽曲 生歌での披露待ってます…
(★)曲中最も耳に残ったCメロの美しいファルセット。ミニョン本人もここに重点を置いたとのこと・・・!
────普段歌を聴く時も歌詞を一番大事にするそうですが(中略)、ソロ曲「EARPHONE」も、聴く人にそんな温かい感じを与える曲ですね。
MINHYUN:「僕にとってロマンとは何だろう」と考えてみたんですが、音楽を聴く時でした。重い問題や騒音は置いておいて、自分が好きな音楽を聴こう、他の人たちの言葉よりは自分の声を信じていこう、そういう気持ちを込めました。
ブリッジの「夜空の星が照らす今日 僕の声を流して」という部分は、穏やかな前のパートとはちがう表現をしました。曲の起承転結を考えたのもありますけど、僕が伝えようとするメッセージがそこにあるので、声を強く出すべきだと思いました。
引用元:MINHYUN、「『好感が持てない』も『持てる』に変えられる人でありたいです」NU’EST『Romanticize』カムバック・インタビュー
歌詞が分からずとも自分の耳で拾い上げられて嬉しかったし、改めて詞を読んでみると納得の表現でした。
「夜空の星が照らす今日 僕の声を流して/少しは大丈夫になりたい夜」・・・思い悩む日々の中で、イヤホンをはめて自分だけの世界に篭る些細な夜。誰でも思い当たる瞬間を印象的に歌い上げているのは、うわべだけでないミニョンの深い歌詞解釈ゆえだったんですね…「조금은 괜찮고 싶은 밤」の裏声の返し方、美しいよ〜〜〜;;
7. NEED IT(solo by ベクホ)
- ボーカルエフェクトのかかったイントロッ…!!!!!からのどちゃどちゃに重厚感のあるトラック(★)…!!!
- ミニョン曲とは対照的にギターが歪みまくってて同じアルバムの収録曲とは思えない、、、、振れ幅すごい、、、
- Aメロに入ってからも深いリバーブとベース音の鳴りの響きがえぐくて洞窟の中で歌ってるみたいな不穏さがある…ワルツなのがまた幻想的な空気を増幅させてて最高だ…
(★)重厚なトラックの中に響き渡る、目が覚めるようなベクホのボーカル。このサウンドの対比こそが、Romanticizeのテーマのひとつである「自己矛盾」を表現するためのひとつの手法だそうで…どこまで仕掛け仕込むの??????
BAEKHOのソロ「NEED IT」は、心の中に誰もが持つ、不安に駆られた気持ちを繊細に見つめる。
傷や苦痛、痛みといった単語が、花、完璧さ、甘さという相反する単語と、一つの文章の中に同時に並び、重厚なサウンドと対比するように、シャープな彼のボーカルは、苦痛を渇望するという自己矛盾を告白する。彼はこの混乱した状況をむやみに整理しようとせず、それに対する解答を探す自分の姿を、エコーのような声に込めるだけだ。
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- 妖しさ満点のストリングスの中突如サビ前で鳴るピー音何!?なんの暗喩!?やだ、、、何それ、、、ソロ曲でこんなに空気感作れるベコさん、、、
- 過去の楽曲を全て聞いてはないから断言はできないけど、ダークでゴシックな空気感に心なしかビッヒイズムを感じるのは都合よく解釈しすぎかな?同じ生ピアノを多用した楽曲でも前作のMustとかとは雰囲気があまりにも違う
- それでいて切り裂くようなアウトロのハイトーン(★)はBUMZU式発声でないと上手く抜けてこないだろうから…唯一無二の曲すぎる…
(★)この曲の特徴といえば、巧みな歌声裁きにより、まるで複数人で歌っているかのように聞こえるボーカルテクニック。ベクホ御大、音域の広さと声質の振れ幅がとにかく尋常じゃない上に、エフェクトもかかると声の彩りがもうソロ曲のそれじゃない。
────「NEED IT」は、ボーカルを全面にドラマチックに出す曲でもあります。どんな姿を披露したいと考えられましたか。
BAEKHO:ステージでダンスを踊ることも、踊らないこともできる曲を作りたいと思いました。「NEED IT」にはコーラスがほとんどなく、ダブリングもしていません。その代わり、1曲の中でできる限りいろんな声を使おうとしました。その分、ボーカルが重要ですので、レコーディングに長い時間がかかりました。
引用元:BAEKHO「L.O.Λ.Eの皆さんに笑ってほしいです」NU'EST『Romanticize』カムバック・インタビュー
この曲のジャンルはUrban Soul(アーバンソウル)*6。地声とファルセットを織り交ぜながら生み出される独特のグルーヴは、まさにソウルシンガーと言うに相応しい歌声でした。
8. DOOM DOOM(solo by JR)
推しでして…若干取り乱し気味&他より分量多めですがご了承ください…
- イントロ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜だいすき〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ありがとうございました〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜【大の字】
- ぶわぶわと空間を埋めるシンセの中にパーカッションのリズムが光ったと思ったら突然のリズム露出、からの空間シンセ・・・・生ハイハットによるビルドアップ・・・・・・そしてなによりキムジョンヒョン氏によるバンドマンライクなやや掠れた荒削りボーカル・・・・・・・・死ねと・・・・・・?
- そしてサビは一気にダンスミュージック(★)に;;;;;;;これは;;;;;;;;踊る;;;;;;;;;口笛;;;;;
(★)作曲の過程においては、必ずしも曲の頭から作り始めるわけではありません。サビで雰囲気が一転してダンスミュージック調のビートになったことから、この曲は要素をいくつか作った上でパズルのように組み合わせる手法を取ったのかな?と推測します。
────今回のアルバムのソロ曲「DOOM DOOM」の歌詞が、変化についての話でもあります。
JR:今回のアルバム『Romanticize』のテーマがロマンですよね。恋愛の話を書きたくはありませんでした。他のテーマについてずいぶん考えてみて、自分についての変化もロマンになり得るんじゃないかと思って作った曲です。一方で、強烈なパフォーマンスをしたくて作った曲でもあります。本当に何度も修正して何度もアレンジして、いくつものサビを経て作られました(笑)。
引用元:JR「誰かが僕たちのステージを待っていてくれるということに感謝しています」NU’EST『Romanticize』カムバック・インタビュー
「楽曲のコンセプトを象徴するようなサウンド作りのテクニック」が随所に散りばめられているこのアルバム。これまでの楽曲の手法を踏まえても、サビで曲の雰囲気が強烈に変わることこそ、DOOM DOOMのテーマである「変化」を如実に表している気がしました。
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- 2番からは本領発揮のラップ;;;;;;;;バックのリズムがなぞるラップ本当にやめてやめないでありがとうございます;;;;;;;;エフェクトもむり;;;;;;;;;
- JRさんのラップってグループのコンセプトもあってかどこまでも都会的なんですよね…ヒップホップとはまた違う…でもリズムの取り方はドラマーっぽい(★)というか、地に足がついている泥臭さがあって…
(★)JRさんのドラマー人格・・・それはもう・・・好きで・・・好きで・・・
INSIDE OUTのMV内もドラミングシーンがありましたが、近年の彼のリズム感はドラムを始めたことによる影響が少なからずあるように見受けられます。
去年のソロ映像冒頭のドラムシーンを見て驚いたのを覚えています。音が重いんです。
ドラム演奏は奥が深く、同じドラムセットを叩いてもプレイヤーによって全く音が変わってきます。ハイハットを刻むタイム感、バスドラムの踏み方、タム回しの癖…これらにはプレイヤーごとのフィジカルの差はもちろん、本人が好んで聞いてきた音楽ジャンル由来のリズム感も大きく影響します。ジャズが好きなドラマーとロックが好きなドラマーとだと、音の密度からタイミングまでまるで違う。
良いヘッドホンで↑のドラム演奏を聴くと彼の特徴が如実に出ていました。密度の高くしっかりとしたバスドラムも、余韻がぐわんぐわんと残るくらい強打しているフロアタムも、いわゆる「ニュイっぽい」お洒落さ…というよりは力強さが全面に現れています。8ビートの骨太なロックを聞いてる感じ。
DOOM DOOMのジャンルはElectro House(エレクトロハウス)*7。16ビートを軸としたリズムの細かい曲ですが、2番のラップがお洒落に滑るような拍を取らずしっかり重さを感じさせるのは、表拍のタイミングにアクセントを置いて、さもバスドラムを踏んでいるかのような骨太なビート感を持たせているからかも?と推察しました。あくまでも超絶私見祭りですが…ただの考えすぎかもしれない。
Anybody anybody 뭐든 간에 Hoo
독이 돼서 나를 망쳐도 난 마셔 Hoo
다음날이 다른 밤이 되어 가기만 Yeh
→アクセントを置いている部分が、4つ打ちビートのタイミングと同じ!
もともとダンスが得意な彼だけど、ドラムを始めたことによってリズムの取り方に新たなバリエーションが増えたんだとしたら…また新しい側面の曲を聞けるかも…!普段どんな音楽を聴いているのかが気になって仕方ありません。そういえばSegnoコンのI HATE YOUはゴリゴリのロックアレンジだし、やっぱり好きなのかな…?
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- とか言ってる間に、あの、2:28・・・・・・・低音ボイスのブレイク・・・・・・あの、おしまいです
早く生で見たいよ、、、、、、、、、この曲、、、、、、、、、、
9. ROCKET ROCKET(solo by レン)
- ヤッタ〜〜〜〜〜!!!洗練されててエネルギッシュなレンくんのイメージにぴったりのトラック!!!!コンサートで聴きたいすぎる!!!!
- シンプルな4つ打ちな分少し甘さの残る歌声(★)を存分に堪能できるのとっても良い・・・!!!RocketとRock itでかかってるのも好き・・・!!!
(★)小細工をしない直情的なボーカルほど、本人の声質の良さが現れるので…爆発力のあるEDMをありがとうございます…と思ってたら、この曲録ったの朝6時だったらしい。そりゃ小細工も効かないわけだ・・・
REN:僕のこのクレージーな感性が出てくるまで、レコーディングしてNGにしてまた録り直して、それをずっと繰り返して挑戦しました。本当に僕がつらくなるまで、おかしくなるまでテンションを上げて、最後に完全に僕を解き放ちました。(叫びながら)「Rocket Rocket Rocket!!」って。その時が朝6時頃だったんです。もう理性もどこかに行ってしまっていたので(笑)、そんなクレージーさが出てきました。
引用元:REN、「L.O.Λ.Eは僕が生きていく理由です」NU’EST『Romanticize』カムバック・インタビュー
- Bメロ裏で鳴ってるM1ピアノみたいな低音もCメロ裏のブリブリシンセもめちゃくちゃ良い!?!??!?どうしよう!?!???!?
- なんだろう、未来的な曲のはずなのに使ってる音色やかけてるエフェクトに若干80-90年代風味のノスタルジー(★)を感じる、レトロフューチャー×チェミンギ…?そんなの最高では…
(★)随所に使われているロケットの効果音は、数十年前のレトロなSFの世界観を想起させます。
それと同時に、使っている音素材もかつて流行したフュージョン*8やシンセウェイヴ*9に近いものがいくつもあります。
────曲についての説明を聞いていると、どんなパフォーマンスが見られるのか、とても気になります。
REN:ステージが爆発しなければいいんですけど(笑)。すごく楽しいと思います。途中でサウンドでも「ドドドド」という音が出ます。「シューッ」という、ロケットが飛ぶ前の音も出ますし。そうしてサビの「Rocket Rocket Rocket」でパーンとはじけるんです。その部分ですごく強烈で盛り上がるパフォーマンスを見せられると思います。
引用元:REN、「L.O.Λ.Eは僕が生きていく理由です」NU’EST『Romanticize』カムバック・インタビュー
ニュイ本体でやると飛び道具のような楽曲になりかねない「お遊び要素」ですが、ミンギが持つエネルギーによって、きちんといち作品として成立しているのがすごい。まさに彼にしか消化できないサウンドだと思いました。
10. 않아 [I'M NOT](solo by アロン)
- まず改めて、アロンさんがこうして曲を発表できるまで戻ってきてくれてよかった…
- 穏やかで当たり障りのない楽曲かと思いきや全然そんなことはなく、他の曲と比べると声の鳴ってる位置をわざとすごく近くしてある 隣に座ってるアロンさんが語ってくれてるみたいに聞こえる、、、(★)
(★)全体を通して、他者との対話のような歌詞が展開されているこの曲。「隣に座っている」と錯覚したのはあながち間違いではなかったのかもしれません。ミックスの妙。
────2番目のサビまでは「つらくない/僕の心も変わらない」だった歌詞が、最後のサビで「苦しまないで/僕の心も変わらない」に変わるのですが、ご自身にかける言葉のように聞こえました。
ARON:そうですね。僕自身を励ます感じで、「苦しまないで。できる」、そんな話をしたかったんです。そして聴く人にも一緒に、「苦しまないで」という言葉を伝えたかったですね。僕の話ですが、誰もが聴いた時に共感できますから。その部分がこの曲で一番好きなパートです。
引用元:ARON、「あの頃と今の気持ちは変わっていません」NU’EST『Romanticize』カムバック・インタビュー
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- ベースの音、コンバスみたいに響かせるようにしてあるし、冒頭のフロアタムはティンパニみたいな深みを出してて、なんだかオーケストラを聴いているかのような贅沢な気持ちになれるバラードですね…
- 最後にかけて響き渡る高音が気持ちいい 他のメンバーともまた違う、細く張った糸を揺らすような歌声(★)
(★)この歌声にたどり着くまで平易ではなかったと、本人の口から明かされています。
────ソロ曲「I'M NOT」は、以前のソロ曲「GOOD LOVE」や「WI-FI」と雰囲気がちがいました。より切ない感情に焦点を合わせたように思いますが。
ARON:実はレコーディングしながら泣きそうになりました。とても大変だったんです(笑)。
僕が普段好きで聴いている歌のスタイルではあるんですけど、しょっちゅう歌っていたわけではないので難しかったし、声が出なくなるまでほぼ何日も徹夜しながらレコーディングしました。「I'M NOT」を通じてちょっとちがう姿を見せたいという願望があって、その分もっと一生懸命歌いました。「R&Bじゃなくてこんなこともできるんだな」というのを見せたかったし、何より僕の「話」を伝えたかったんです。
引用元:ARON、「あの頃と今の気持ちは変わっていません」NU’EST『Romanticize』カムバック・インタビュー
過去のR&B楽曲とは異なり、今回のソロはモダンロックを基調としています*10。
5人の中ではひときわ音抜けが良く、随所にエッセンスとして使われることの多いアロンさんのボーカルですが、않아の歌声は普段のテイストと異なって聞こえたのでとても新鮮でした。音抜けの良さはそのままに、抒情的な深みを感じる・・・
何度も述べてきた通り、このアルバムは曲ごとのコンセプトをサウンド面でも表現するために様々なアプローチをしています。それがここにきて、ほかでもない歌唱者本人がたどり着いた新たな歌声が、「自己矛盾からの解脱と他者への語りかけ」という、この曲自体、そしてアルバムコンセプトを締め括るテーマを象徴するまでに至りました。
そして最後にARONのソロ曲「I'M NOT」は、内面から抜け出し、相手に視線を向ける余裕を見つける。「本当にたくさん必要だったその言葉」で自らを慰めていた話者は、ついに「苦しまないで」と他人を認識し、慰めの言葉をかける姿勢に転換するに至る。
健康上の問題でしばらく活動を控えていたアロン。
アイドル本人のエピソードと、作品の持つストーリー性を過度に重ね合わせてあれこれ憶測するのは良くないとわかっていながらも……彼が活動休止期間を経て得たものがアルバムの世界観に美しく還元されたと思うと、繊細な心の揺らぎをも曲にして発表してくれたことに感謝せざるを得ません。
おわりに:私のロマンはここから
ロマンとは恋愛に限った話ではないし、全てが美しいものでも無い。
それでも、自らに問いかけ、苦悶し、答えを導き出すその過程ひとつひとつは、他でもないロマンそのもの────
歌詞世界・サウンドクリエイション・アートワーク・パフォーマンスを駆使しながら、「ロマンとはなにか」を多角的に気づかせてくれる、珠玉の作品に仕上がっていました。
「Romanticize=普通のものをよりロマンティックに変えること」ならば、このアルバムを聴き、心を動かされ、一曲一曲の細部を紐解いたこの過程こそが、私にとってのRomanticizeだったと思います。
買ってしまいました…☺️ pic.twitter.com/dhj84W9s6U
— でこ (@decoranger_neo) 2021年5月10日
音盤、ほんとに買ってよかった!
記事執筆を通して、Romanticizeは間違いなく私にとって大切なアルバムのひとつになりました。この先もニュイの音楽世界を楽しんでいきたいです。
【おわり】
*1:参照:男性の平均的な音域|低・中・高別でおすすめのカラオケアーティストは? | EnnuiRockMusic
*2:総合プロデュースを務めるBUMZU氏、および彼が代表を務めるプロデュース集団・PRISMFILTER。
*3:引用元:‘カムバック’「NU’EST」、先に聴く「Romanticize」(WoW!Korea) - Yahoo!ニュース
*5:引用元:‘カムバック’「NU’EST」、先に聴く「Romanticize」(WoW!Korea) - Yahoo!ニュース)
*6:引用元:カムバック「NU’EST」、2ndフルアルバムのフリーリスニング2を公開…5人5色のソロ曲(WoW!Korea) - Yahoo!ニュース
*7:引用元:カムバック「NU’EST」、2ndフルアルバムのフリーリスニング2を公開…5人5色のソロ曲(WoW!Korea) - Yahoo!ニュース
*8:ジャズをベースに、ロックや電子音楽を融合させた近未来的な楽曲ジャンル。当時の流行の先を行く、実験的なサウンドを用いているのが特徴です。
*9:I CAN'T STOP ME(TWICE)のような、レトロフューチャーテイストの楽曲ジャンル。詳しくはこちらのニュートロ解説記事にて。
*10:引用元:カムバック「NU’EST」、2ndフルアルバムのフリーリスニング2を公開…5人5色のソロ曲(WoW!Korea) - Yahoo!ニュース