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3人の限界Kドルオタによるあれこれ

【でこ】ジノを見送る涙のビハインドストーリー ~Road To Kingdom 3話感想~

 

Road To Kingdomを見終わる度にHPをゴリゴリ削られているオタク、でこです。こんばんは。

先日放送された3話は、見た人全員を泣かせるPENTAGONの物語が主役になっていましたね。

 

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最年長のジノ(92line)が兵役に行く前最後のパフォーマンス、、ということで、あの短い放送の中にはPENTAGONの5年間の物語がぎゅっと詰まっていたように感じます。放送の最中、先輩UNIVERSE*1の皆さんが語ってくれたエピソードを踏まえて2回戦のパフォーマンスを見ると、より全員の涙が美しく見えて・・・・・・・・(大号泣)

自分への備忘録を兼ねて、これまでのRoad To Kingdomをざっくり振り返りつつ、彼らのパフォーマンスに込められた意味を書き留めておこうと思います。実際のエピソードを主としていますが、ときに感傷的な内容が入ることをご容赦下さい。

ロトゥキンに出演している他グルファンの方にも、裏話として是非読んでいただけると嬉しいです!

 


Road to Kingdom [풀버전] ♬ 빛나리+봄눈 - 펜타곤 @2차 경연 200514 EP.3 

 

 

PENTAGON ジノ、兵役前最後のパフォーマンス

5月7日に放送されたRoad To Kingdomの次回予告にて、パフォーマンスを終えたPENTAGONのメンバーが大泣きする映像が公開となりました。これを見たPENTAGONのファン・UNIVERSE「遂にペンタが一位を手にしたのか・・・?」と勘ぐり始めたものの、あまりの号泣ぶりに別の説が浮上。そう、

「もしかしてジノが兵役で途中離脱するのでは・・・?」という噂が放送直後から広まり。

 

そして放送翌日の5月8日、その噂は現実の物となったのでした。

danmee.jp

 

奇しくもこの数日前には、PENTAGONの兄グループ・BTOBのメンバー、ソンジェ&ヒョンシクの入隊が発表されたばかりでした。CUBE所属メンバーが3人揃って5月11日に入隊することが明らかとなったわけです。 

BTOBメンバーの入隊に関しては同朋のんちゃんの記事をどうぞ。

mi-casa.hateblo.jp

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発表されてから入隊まで残された日はわずか3日。

報道後、ジノはYouTubeの生配信で「これまで練習漬けで休めない毎日だったから、ある意味兵役中の1年半はリフレッシュの時間。残されたメンバーも沢山努力すると思うから、これからも応援して欲しい」と前向きなメッセージを残しましたが、それでもファンとしては複雑な気持ちを抱えたままのお見送り、そしてRoad To Kingdom 3話の放送を迎えたのでした。 


진호의 유니버스가 보고픈 금요일 🥰하이라이트 클립 01

 

「1位」に恵まれなかったPENTAGON

デビューから今までの軌跡

ファンが複雑な気持ちを抱えていた理由は思いつくだけでもいくつかあって、あまりに突然の発表となったことに対する驚きに加え、「メンバーから初の入隊」という、グループにとって間違いなく大きな節目となる出来事をエンターテイメントとしてMnetに消費されてしまうことに対するもどかしさも多分にあったのですが(これまでのMnetの所業を思い出しながら)……

何よりも、「ジノの入隊前に1位を取らせてあげたかった」という心残りを拭い去ることはできませんでした。

 

「全員が作詞作曲可能な自作ドル」として、数多くのアイドルを輩出したCUBEエンターテイメントから2016年にデビュー。当時の若手男性グループのメインストリームだったヒップホップテイストの楽曲・Gorillaに始まり、今でもファンの中では評価の高いカミオジことCan you feel it?Critical Beauty、PDフイが「力を抜いて気楽に作れた」と語るフューチャーベースナンバーのLike ThisRUNAWAYと、立て続けに楽曲を発表します。デビュー1年強でEP5枚発表という、とてつもないハイペースでのリリースを重ねていました。この頃の楽曲、名曲揃いだから是非聞いてね!

転機を迎えたのは、デビュー1年半後にリリースしたShine。そう、ピンナリ。これまでのシックで格好良い路線からぐぐっと方向転換し、誰もが盛り上がれる明るい曲を発表したのです。デビュー以来初めてチャートインを飾ったこの曲は、今やアイドルファンに留まらず多くの人に愛される、PENTAGON最大のヒット曲となりました。


[MV] PENTAGON(펜타곤) _ Shine(빛나리)

しかし、ここから破竹の勢いでヒット街道まっしぐら・・・かと思いきや、あと一歩のところで音楽番組1位を逃し続けたまま、今に至ります。 

Shine以降のPENTAGONの活動はこちらの記事にまとめています。なぜ1位に恵まれなかったかの個人的な分析も併せてお読み下さい。

mi-casa.hateblo.jp

 

最後の望み・Road To Kingdom、しかし……

PENTAGONの起爆剤として最後の望みをかけ、UNIVERSEの期待の中始まったRoad To Kingdom。しかし、またしてもPENTAGONの前にはTHE BOYZという壁が立ちはだかり、対面式パフォーマンス1回戦・「王の歌」勝負(先輩K-Popアイドルのカバー)では惜しくも7グループ中2位に甘んじました。

またしても逃してしまった王座。この番組の中ですら掴めないのか、、そんな悔しさを抱えながら、固唾を飲んで放送を見守っていました。1回戦後、悔しさを隠しきれないキノの表情に救われたりして。

視聴中の情緒はジェットコースターでした

 

「Shineの呪縛」からの解放

迎えた2回戦のテーマは「私の歌」。つまり、過去の自分たちの曲の再解釈対決です。 

出演グループの中では最も先輩にあたるPENTAGON…その分楽曲の選択肢も多かったのですが、彼らが選んだのは他でもないShineでした。

ジノの兵役前最後のパフォーマンス、あと少しのところで逃した1位……メンバーの頭には色々な思惑がよぎったと思います。それでも、長兄のジノは「PENTAGONらしい、明るく楽しいステージにしたい」と想いを告げたのです。。。。

 

自信最大のヒット曲であるShineは、いつしか彼らにとって畏怖の対象となっていました。

↑の記事の通り、Shineリリース後はメンバーの脱退や負傷が相次ぎ、なかなかリリースタイミングにも恵まれず……実に2年もの間、Shineを超えるほどの活躍はできずにいました。楽しい、明るい記憶であるはずのShineに囚われてしまい、その先の一歩が踏み出せない。そんな彼らの気持ちは、対面式パフォーマンスでも露わになっていました。


Road to Kingdom [풀버전] ♬ Road To The Throne - 펜타곤 @ 90초 퍼포먼스 200430 EP.1 

それでも、PENTAGONにとっての「私の歌」はやっぱりShineだろうと。全員で見せられる最後の舞台なんだから、難しいことは考えずに楽しい舞台を作りたい……そんなジノの後押しもあって、2回戦のパフォーマンスにはこの曲が選ばれました。

 

Spring Snowが降ったその日

そして、パフォーマンスに選ばれた曲はもう一曲ありました。メンバーのキノがプロデュースを手がけたSpring Snowです。楽曲リリース前、キノはこの曲についてこう語っていました。

「幸せだった時期を思い浮かべながら、あの頃のように僕たちまた踊ろうか?」という曲

【カナルビ/ 歌詞和訳】봄눈(Spring Snow) PENTAGON - 10人の戦士

キノがこの曲を書くに当たって思い浮かべた「幸せだった時期」――それがいつかというと、他でもないShineの時期で。

Spring Snow春の雪が降ったその日は、ShineのMV撮影当日でした。春真っ盛りの3月21日に降った雪を「幸せだった思い出」としてキノが残した曲……その後グループに降りかかった数多もの困難を加味してもなお、幸せだったと形に残された、Shineと並ぶ重要な物語を持つ楽曲なのです。

SHA LA LAの後続活動曲として発表されたこの曲は、当時足首を負傷しSHA LA LA活動に殆ど参加が叶わなかったキノが、復活を遂げた後唯一完全体でのパフォーマンスを迎えられた楽曲でもあります。その後、中国人メンバーのイェナンが健康上の理由からグループ活動を休止。現在に至るまで8人でのパフォーマンスを強いられたため、本国活動曲ではこのSpring Snowでの活動が実質最後の9人での舞台となりました。


PENTAGON, Spring Snow [THE SHOW 190416 - Premiere]

ShineはPENTAGONとUNIVERSEにとって幸せで、楽しくて、大切な「私の歌」。それを確証づけてくれたのが、Shineに続く形で披露されたSpring Snowなのでした。

確かに、大人気ない演出ではあったかもしれないなあと思う自分もいます。それでも、今のPENTAGONが見せられる「私の歌」としては、あのステージが最も相応しかったと断言できます。

 

PENTAGONが心から楽しんだ、最後の5分間

本番のステージが如何に素晴らしかったかは、多くを語らずとも明らかかと思います。


[ENG] Road to Kingdom [3회] ♬ 빛나리+봄눈 - 펜타곤 @2차 경연 200514 EP.3

 

1回戦でトップを勝ち取ったTHE BOYZ悪魔の采配の元、トップバッターでパフォーマンスをすることになったPENTAGONでしたが、終わってみればまっさらの状態で後輩たちにPENTAGONたるものを知らしめることができて、かえって好都合だったんじゃないかな?と思ったり。

勝負だからね、分かるよ

 

これまでのパフォーマンスでは威圧感やワイルドさをアピールしてきたPENTAGONでしたが、一転して心の躍るような曲の出だしに思わず他グループのメンバーも笑顔になって。Aメロに入ってShineだと分かると、皆が口々に「ピンナリだ!!」と興奮をあらわにし、全員が楽しそうに曲を口ずさんで……Shineは確固たるPENTAGONの代表曲としてここまで人の心を動かすのかと、見ていて涙が止まりませんでした。

 

元々のShineは脱退メンバー・イドンのパートが多く、今までは他メンバーがそこを埋める姿を見る度に心にチクッと痛みを感じていました。今回のパフォーマンスはそんなことが一切気にならないほどに楽しさでいっぱいで……!

 

ピアノのリフが印象的な原曲から、Spring Snowのテイストに合わせてエレキギターを主軸とした編曲に仕上がっていた今回のアレンジ。元々Spring Snowはカノン進行という、ベースラインが1音ずつ下がっていくコード進行で作られているのですが、今回のShineはサビの作りが一部カノン進行を彷彿とさせる、1音下がりの伴奏が際立つトラックに変更されていました。メンバーが作曲を手がけているからこそできる、思い出深い二曲を掛け合わせるかのようなアレンジにまた涙。。。。。

 

原曲のさらに上を行くジノのハイトーンを境に曲が止んだかと思ったら、突然降り出す雪。一人舞台上に残されるジノ。ここまでは演出として把握していたとしても、メンバーからのメッセージ動画を見ている表情が仕込みだったとは思えません。。。その証拠に、ジノへのメッセージの裏で流れ続けるSpring Snowのピアノバージョンは、現在配信されているアレンジ音源には入っていません。

Shine + Spring Snow [From

Shine + Spring Snow [From "Road to Kingdom (My Song), Pt. 1"]

  • provided courtesy of iTunes

スタンバイ中の他グループが皆ここで演出の意図を知りボロボロ泣いてましたね・・・メイクべしゃべしゃでしたね・・・私もボロボロでした・・・・・・・・ 

 

「진호형 사랑해~~~~!!!!!」

メンバーがボロボロ泣き崩れる中、自分のパートの音を絶対に外さないジノヒョンの信頼感たるや。

今回編曲されたSpring Snowではラストに新たな歌詞が追加されていて。原曲では「봄눈이 올 까요(春の雪が降るだろうか)」と終わっていた曲が、「봄눈이 올 거야(春の雪が降るよ)」と確証に変わっていましたね。。。。。。

そして、これが意図されたものかどうかは分かりませんが、本来の追加歌詞(=番組内字幕・配信楽曲での歌詞)と、ジノが歌った歌詞が一カ所下記の通り変わっていました。ごうなき

낭의 친구여 시간이 흘러도

我が友よ 時が流れても

→우리) 추억은 영원할 거야

この(→僕らの)思い出は永遠だ

 

우리에 게도 봄눈이 올 거야

僕らの元にも 春の雪が降るよ

 

最後にジノがメンバーに向けて放った愛あるメッセージは、メンバーだけでなく、見ていたファンの不安な心もまるごとすくい取ってくれるような温かみがありました。

言いたいことがあったんだけど、お前たちと5年以上一緒にいて、幸せじゃなかった瞬間は1度もなかったよ。

だから俺たち、PENTAGON最後までずっと幸せだよ。

すぐ帰ってくるから、上手くやっててね。怪我せずに。

お前たちは上手いから皆分かってくれるはずだよ、分かった?

(引用元:https://twitter.com/ptg_jh417/status/1260909941440696322

 

こんなにも楽しくて明るいステージなのに、その背景には5年間のPENTAGONの大きな大きな思い出が乗っかっていて。ある種見ている人を置いてけぼりにするかのような、彼らが別れを惜しむ最後の一瞬を共有してくれたことに感謝しかありません。

 

いってらっしゃい!ジノヒョン!

こうして、ジノ入隊前最後のパフォーマンスは幕を閉じました。今となっては、満足にコンサートが開催できないご時世の中、この上ない餞のステージを見ることができてありがたい気持ちでいっぱいです。

 

もうひとつだけわがままを言うことが許されるのであれば、どうか現メンバーでの一区切りとなるこのステージで、最後に1位を取っていて欲しいです。もはやあのステージに順位なんていらないというのが真の本音ではありますが、せめてものプレゼントとして、彼らが喉から手が出るほど欲していた記録を与えてあげたい。 既に収録済みで結果が出ていることは分かっているものの、4話が放送されるまでの数日間だけでも祈らせて欲しいです……

 

スーツケースを持ったメンバーは、ここから新たな旅路を迎えることになりました。ちゃっかり全員がジノの名前のステッカーを貼ってるところが愛らしい。今までの大きな思い出を背負って、次の舞台へ向かうPENTAGONをずっと見守っていきたいです。そしてそして…もうひとりの大切なメンバー、イェナンちゃんも戻ってきてね!

 

 

【終】

 

 

余談:Road To Kingdom放送中は、実況用Twitterアカウント(@decoranger_loud)でめちゃくちゃ色々な感想をつぶやいています。一緒にお茶の間してくださるフォロワーさん、大募集中です。

 

 

*1:PENTAGONのファンダム名