集合知

3人の限界Kドルオタによるあれこれ

【でこ】SF9 vs PENTAGON ―悲願の1位、明暗はどこに?―

でこです!こんにちは!

 

2020年1月16日のM COUNTDOWNにて、デビュー4年目のSF9が!遂に!Good Guy自身初の1位を獲得し大きな話題となりました。

 


[SF9 - Good Guy] KPOP TV Show | M COUNTDOWN 200116 EP.649

 

この大変喜ばしい知らせに、ネット上ではSF9のファンダム・FANTASYだけでなく他グルのファンも総出でお祝いしていたことを記憶しています。

 

一方で、この知らせをお祝いしつつも少々複雑な気持ちで聞いていたのがPENTAGONのファンダム・UNIVERSE

デビュー日がわずか5日違いのこの両グループは、人数構成や経歴に共通点が多かったことから度々好敵手として取り上げられてきました。そう、両グループともずっと音楽番組1位に恵まれてこなかったのです。

 

SF9に「先を越された」見え方になってしまったPENTAGON。遂に迎えた2月のカムバック、用意したのはこれまでとはガラッと趣向を変えたDr.BeBe…でしたが、現時点でもまだ音楽番組1位受賞には至っていません。

 

もちろん、1位を取れることだけが直接的なグループの評価とは限りません。ただ、PENTAGONのポテンシャルはこんなもんじゃないんだ!!!!!

今回のブログ記事では、Good GuyDr.BeBeという楽曲そのものやコンセプト、カムバックを取り巻く環境を比較しながら、2020年現在のK-Popシーンで1位を取るためには何が必要なのか?という根本的な疑問に少し迫ってみようと思います。4月末に放送を控えたK-Popボーイズグループ対抗番組・Road To Kingdomの予習もかねてお楽しみください。

 

歓喜の追記】

2020年10月20日、ついに!!ついに!!PENTAGONが音楽番組1位を獲りました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ブログ末尾に追記を加えています。併せてお読みください。

 

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 ※注意事項・免責事項

  • この記事は私が個人的に思うところをまとめたに過ぎないため、あくまでもひとつの見解としてお楽しみください。
  • どちらかのグループを上げ、もう片方を下げる意図は全くございません。心持ちとしてUNIVERSEの人格があるため、一部に偏った表現を含む箇所があることを予めご了承下さい。
  • 掲載データなどは可能な限りリサーチをしていますが、万一事実と異なる部分がありましたらご指摘いただけると助かります。特にSF9の知識が浅く恐縮です。FANTASYさんに色々ご教示いただけると有り難いです。

 

SF9とPENTAGON:30秒でわかるプロフィール

両グループのファンではない方にもこの後の話をなんとな〜くお分かりいただけるよう、ごく簡単にプロフィールをまとめました。メンバーごとの詳しいエピソードや来歴はググってください!いつもの他人任せ

 

SF9プロフィール

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SF9エスエフナイン)

  • 2016年10月5日デビュー
  • 所属事務所:FNC ENTERTAINMENT
  • メンバー9名(ボーカル5名+ラッパー4名)
  • 最年長:93line、マンネ:20line
  • デビューサバイバル番組 "d.o.b" 出身
  • ファンダム名:FANTASY

sf9-official.jp

 

PENTAGONプロフィール

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PENTAGONペンタゴン

  • 2016年10月10日デビュー
  • 所属事務所:CUBE ENTERTAINMENT
  • メンバー9名(ボーカル7名+ラッパー2名)*1
  • 最年長:92line、マンネ:98line
  • デビューサバイバル番組 "PENTAGON MAKER" 出身
  • ファンダム名:UNIVERSE

https://pentagonfan.com/profile

 

2016年にデビューした他の男性アイドルグループはASTRONCT(U/127/DREAM)VICTONなどがいます。

 

両グループ比較データ

公式Twitterフォロワー数

SF9 546,581人

twitter.com

 

PENTAGON 750,070人

twitter.com

※共に2020年3月22日22:00時点

 

リリース枚数

SF9

【韓国盤】

  • シングル2枚
  • ミニアルバム7枚
  • フルアルバム1枚←NEW!

【日本盤】

  • シングル5枚
  • アルバム2枚

 

PENTAGON

【韓国盤】

  • ミニアルバム9枚
  • フルアルバム1枚←NEW!

【日本盤】

  • シングル2枚
  • アルバム3枚

 

Good Guy vs Dr.BeBe:1位獲得の決定打は…

さて、ここからはいよいよ直近のカムバックであるGood GuyDr.BeBeを比較していきます。まずは音盤の概要から。

 

SF9 "FIRST COLLECTION" 収録曲内容・商品仕様
"FIRST COLLECTION" 概要
  • 2020年1月7日リリース
  • 正規1集(1stフルアルバム)
  • 2バージョン展開(GOLDEN RATED ver. / BLACK RATED ver.)
  • 全10曲収録

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コンセプト写真(GOLDEN RATED ver. )

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コンセプト写真(BLACK RATED ver. )

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"FIRST COLLECTION" 収録曲トラックリスト

 

PENTAGON "UNIVERSE: THE BLACK HALL" 収録曲内容・商品仕様
"UNIVERSE: THE BLACK HALL" 概要
  • 2020年2月12日リリース
  • 正規1集(1stフルアルバム)
  • 2バージョン展開(UPSIDE ver. / DOWNSIDE ver.)
  • 全11曲収録*2

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コンセプト写真(#1)

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コンセプト写真(#2)

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"UNIVERSE: THE BLACK HALL" 収録曲トラックリスト

  

リリース時期の探り合い: 同時期カムバックのライバルグループは?

音楽番組で1位を獲得する上で最大の懸念事項となるのが、同時期にカムバックするライバルグループネームバリュー、およびそのファンダムの力量です。2020年1月7日、および2月12日前後にカムバックした主な歌手はそれぞれ下記の通り。

 

日付 アーティスト名 アルバム名 タイトル曲
1/2 DONGKIZ DONGKY TOWN All I Need Is You
TST COUNTDOWN (SG) Count down
1/6 ATEEZ TREASURE EPILOGUE: Action To Answer Answer
1/7 VERIVERY FACE ME Lay Back
B Of You (B.O.Y) Phase One: YOU My Angel
1/8 DreamNote Dream Wish Wish
1/9 VOISPER Keep Going (SG) Keep Going
1/10 ANS Say My Name (SG) Say My Name
SGO NEWS Waiting for you
1/12 ENOi Red in the Apple Cheeky
1/13 ZICO Any Song (SG) Any Song

 

日付 アーティスト名 アルバム名 タイトル曲
2/2 キム・ジェファン Goodbye (SG) Goodbye
2/3 GFRIEND 回: LABYRINTH Crossroads
EVERGLOW reminiscence DUN DUN
DKB Youth Sorry Mama
2/4 cignature Nun Nu Nan Na (SG) Nun Nu Nan Na
Episode Open My Door (SG) Open My Door
2/5 LOONA # So What
H&D Happy Day (SG) Toward Tomorrow
2/6 iKON i DECIDE Dive
BVNDIT Cool (SG) Cool
2/10 THE BOYZ REVEAL REVEAL
Rocket Punch RED PUNCH BOUNCY
2/11 Cherry Bullet Hands Up (SG) Hands Up
2/12 BLACK6IX Nice To Meet You Call My Name
KARD Red Moon Red Moon
2/14 ムンビョル (MAMAMOO) Dark Side of The Moon Eclipse
CRAXY MY UNIVERSE Aria
2/17 IZ*ONE BLOOM*IZ FIESTA

※(SG)表記はシングル盤でのカムバックです。

※歌番組でのカムバック活動が無かったアーティストは原則省いています。

 

なお、ひとくちに「韓国の音楽番組」といっても、日本とは違って週7日のうち6日もどこかしらの局で放送しているだけあって、番組それぞれに特徴があります。下記の記事にて詳しく説明されていたのでご参照ください。

marinbook.com

 

【要因①】カムバック時期は超重要!事務所はリサーチを徹底すべき

群雄割拠の2020年、登竜門と呼ばれているTHE SHOWをすっ飛ばし、M COUNTDOWNで初の一位を獲得したSF9の功績は快挙と言っても過言ではないでしょう。彼らがここまで地道に積み上げてきた活動は決して無意味ではなく、とうに「新人」枠になんか収まらないだけの規格にまで名前が知れ渡っていたからこそ、ここに来ての大爆発を迎えられたのだろうと推察します。

何よりカムバックする時期が秀逸でした。年が明けて1週間しか経っていない1月7日のカムバック、下記のようなメリットが考えられます。

☆年末シーズンにカムバ解禁&ティザーコンテンツ公開

年末は歌謡祭や授賞式などでK-Pop界隈全体が盛り上がる時期のため、普段届かないライトな客層にまでニュースが届く

☆年始早々1週目のカムバック

歌番組の1位候補には、普段であれば前週・前々週のリリースが台頭してくるところだが、12月最終週は極端に新譜が少ない。あってもシングルやミックステープなので大型カムバックは行なわれないケースが多く、その結果1月頭のライバルが絞られる

☆業界全体のリリースペース

各種歌謡賞の受賞を目指すアーティストたちは、集計の締切となる10〜11月中のリリースに照準を合わせる→その後は歌謡祭等で忙しくなるため、新譜を準備する期間を考えると、1月頭にはそうそう間に合わない*3

加えて、丸一年活動させたのち新人賞を狙いに行くために、1月初旬は新人のデビュー盤が集中する。

 

これらの要素が集まった結果、SF9のカムバ期間は数少ない「穴場」だったと言えるでしょう。その証拠に、前述のライバル一覧ではSF9のネームバリューが一番高いように感じます。

自分の推しグループが準備期間中で、しかもテンションの上がらない仕事始めの時期とあらば、新しいコンテンツに飢えたオタクがネット上にごろごろ転がっていても何ら不思議ではありません。そこに飛び込んできた、「SF9の新曲がめちゃくちゃ良いらしい」というニュース。

(´-`).。oO(名前だけは聞いたことがあったSF9…折角だし聴いてみようかな…?)といった具合にじわりじわりと評価されていった様子を覚えています。そしてリリースから9日後、遂に1位に上り詰めました。

SF9がアイドル戦国時代で勝ち抜いた理由の1つは、緻密に計算されたマーケティングだったように思います。

decolum.jp

 

一方のPENTAGONはというと…お気づきかとは思いますが、置かれた状況がSF9の真逆も真逆。

2018~9年にデビューし、着実に力をつけてきたプデュ3・4出身勢。半年以上の空白期間を経て、満を辞してのカムバックを迎えるベテラン勢。まさに2020年最初の大カムバック戦争と称するに相応しい豪華さです。PENTAGONのカムバックは比較的早い段階で発表されましたが、その後相次いでライバルグループのカムバが解禁され、日に日に不安が大きくなった記憶が…

2019年暮れ以降に準備された新譜が重なりまくったことに加えて、2月の3週目に盛大な帰還を予告したBTSとはどうにかして時期をずらそうと各事務所が躍起になった結果の超カムバラッシュだったと推察します。

 

それでも、どうにかしてメンバーに1位を獲らせたい世界中のUNIVERSE。熱心に日本活動やワールドツアーを積み重ねてきた結果、着実にファンの数は増えていました。そんな努力の甲斐あって、リリース翌週のTHE SHOW事前投票では接戦の末1位に躍り出ます

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事前投票結果のスクリーンショット

 

全ユニボスが「これは行けるかもしれない!!!!!」と期待を膨らませ………始まったオンエアを観て唖然。3グループ分ある1位候補の中にすら、PENTAGONの名前はありませんでした。

 THE SHOWの1位獲得要件のうち、アプリの事前投票が占める割合はたったの5%。韓国国内でしか使えないストリーミングアプリ内の再生回数がモノを言います(割合のうち40%)。要は海外から貢献できる要素があまりにも少ないため、ひとえに世界中にファンがいるといえど1位獲得に直結はしないのです。この辺りのカラクリが、グループの舵取りを行う上での取捨選択につながってきます。

実はこの時期、音楽番組の出演は無かったものの、デジタルシングルやEPで新曲を発売したグループが相当数いました(AB6IX、NU'EST、MONSTA Xなど)。その結果、韓国国内において配信で様々なK-Popを楽しんでいる層の貴重なパイがさらに奪われてしまったことも要因の1つに考えられます。

その後もPENTAGONは精力的に活動を続けましたが、BTSIZ*ONEといった強力なファンダムを持つグループが相次いでカムバックを迎え、1位の座は彼ら彼女らの手に渡って行ったのでした。

 

SF9と比べると、PENTAGONは分の悪い試合をさせられていたことに間違いはありません。この辺りのコントロールは事務所にちゃんとして欲しかったのが本音です。デビュー間もない新人グループが大物のカムバにぶつける事で普段より多くの客層に知ってもらう戦略も確かに存在しますが、SF9然りPENTAGON然り、その域はとうに超えています。

ただ、もし仮にSF9が1位を獲った週にカムバしていたのがPENTAGONだったら、十分にマーケティングリサーチを行ない最善の環境でDr.BeBeを引っさげカムバックをしていたら、PENTAGONは1位を獲れていたのでしょうか?

厳しいことを言うようですが、SF9のようにはいかなかっただろうと推察します。

 

【要因②】聴覚・視覚への「わかりやすい」アプローチ 

上述した通り、Good Guyがヒットした理由のひとつに「既存ファン以外の多くの人の目に/耳に留まったこと」が挙げられます。つまり、誰一人としてメンバーがわからない中でも曲を聞き、パフォーマンスを見ようと思えるだけの取っ掛かりがあったということ。曲調およびビジュアル・ダンスにおけるヒットの要因を分析してみます。

曲調について:キャッチーさの足し算、既視感の引き算 

近年のK-Popサウンドは主にアメリカの流行を追っていると言われており、ひとつのジャンルがヒットするとあれよあれよと似たようなテイストの曲が発表されていきます。

中でもEDMやヒップホップのトレンドが強く、フューチャーベース・ディープハウス・トロピカルハウス・ムーンバートン・トラップ…といった曲調に分類されるK-Popは数知れず。変化球の収録曲を備えていても、2020年現在発表されているタイトル曲の7割はこのいずれかに当てはまるのでは?というレベルの被りっぷりです。

↑あまりEDMジャンルに詳しくなかったので、この動画が超勉強になりました。

 

何が言いたいかというと、現在も良曲がバンバン生まれているK-Pop界において、よっぽどのひねりを加えない限り大体が聞き覚えのあるメロディや進行になりがちなんです。この状況が吉と出るか凶と出るか…タイトル曲の制作において最も神経を使う部分だと思います。

その点で、Good Guyは多くの人の耳に残りやすいキャッチーさの法則と、マイナスな既視感を排除したこの曲だけの個性を両方兼ね備えた、理想的な曲調だったと言えるのではないでしょうか。イントロを聴くだけでワクワクしますよね。

ここでひとつご注意いただきたいのが、「キャッチー」 と「大衆的」とは必ずしもイコールの関係性ではないこと。「大衆に媚びた」とマイナスなイメージで使われることの多いこの言葉ですが、じゃあその大衆って誰のことなのよ・・・?という業の深い話になるのでこれはまた別の機会に。

 

Good Guyのサビは二段構えの構成になっています。

一段階目では、Bメロのエモーショナルな歌い上げやピアノのラインをひっくり返すがごとく突然重低音のリズムだけが露出し、"Cause I'm good good good good Good Guy"と見事なまでに明々白々な曲のメッセージが響きます。後ろの音が最小限に絞られることによって、英語や韓国語が大してわからずとも理解できる「俺はいい男!!!!!!!!」というストレートなメッセージがこれでもかと伝わってきます。

そして二段階目では、16ビートのご機嫌なタンバリンやギターのリフが追加され、よりスタイリッシュさや歌のメロディーラインが際立っています。

これを「サビ二段構えの法則」と呼びます(今決めた)(絶対もっとちゃんとしたメソッド名があるはず)

 

韓国のみならず、J-Popや洋楽でも多い「フックソング」。特定のワード(主にタイトルに使われていることが多い)を繰り返すことで、聞いている人に強烈な印象を与えます。Perfumeねえ、TWICEのTTとか。

そのフックを最大限に生かすのが一段階目で露出するリズムトラックです。マックスに盛り上がるサビが来るかと思いきや、あえて一度音数を減らすことで曲の緩急を印象付けることができます。サビで歌が無くなる典型的なEDM構成とは一味違い、あくまでも主役は歌なのがポイント。

このような二段構えの構成になっている曲は名曲が多い気がしていますちゃんと調べてないよ!最近のK-PopだとAB6IXのBREATHEとか。サビを段階的に構成することで後半のエモさが際立つ。

BREATHE

BREATHE

  • provided courtesy of iTunes

 

GOT7屈指の爽やかナンバー・Lullabyもサビが二段構えですね。緩急が気持ちいい。

Lullaby

Lullaby

  • provided courtesy of iTunes

 

あとは変化球だとNUEST'WのDejavu。これはまさかのサビ頭がベースのみという攻めっぷり。

Dejavu

Dejavu

  • provided courtesy of iTunes

 

「名曲」の定義は人それぞれですが、このサビ二段構えの法則を用いた結果、Good Guyが聴いた人の耳に残る楽曲に仕上がったことは間違いないかと思います…!

 

Dr.BeBeも曲中に印象的なパートが数多く出てきます。イントロがその際たる例ですよね。勇ましいストンプ(足踏み)音に、壮大な女声コーラス。歌が始まってからも、強烈なトラックやテクニカルなボーカルラインの数々に惹きつけられることは事実です。

・・・ただ、

これは今まで明るいイメージが強かったPENTAGONがやるから印象的なのであって、PENTAGONメンバーの秀でたPD・歌唱スキルを知っている人が聴くから印象的なのであって、PENTAGONの素養がない人からしてみると、ともすれば「ありがちなK-Pop」に聴こえてしまったかもしれません。(個人の感想です!!!!!!)

正直なところ、私がDr.BeBeを聴いて想起したのはこの曲でした。

Fear

Fear

  • provided courtesy of iTunes

SEVENTEENFearセブチに関する深い知識がなく、タイトル曲をさらっと聴いていたくらいの私ですら、「陽」のイメージが強かったセブチの大きな転換期として印象に残っている曲です。

細かい話をすると、バスドラムの入れ方や曲のキー(Gminor)もこの2曲は共通しています。もちろん楽曲リリースに至る背景やメッセージは異なりますし、優劣をつけるものではないことは重々理解しています。ただ、どうしてもDr.BeBeが「後続」だったために、少なからずよぎるものがありました。

さらにイントロのストンプは、少し前の映画OSTトレンドを彷彿とさせるようなサウンドでしたね。欲を言えばもう少しだけひねりが欲しかった…!

This Is Me

This Is Me

  • Keala Settle & The Greatest Showman Ensemble
  • サウンドトラック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
We Will Rock You

We Will Rock You

  • クイーン
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

多くの人の耳に残る「キャッチーさ」と、どこかで聴いたことのあるようなサウンド「既視感」は塩梅が本当に難しいと思います。トレンドに乗るととひとえに言っても、数多あるK-Popサウンドの中で埋もれないためには楽曲そのものの作り込み方やリリースタイミングなど相当な緻密な戦略が必要なんですね・・・ 

 

ビジュアルについて:初心者にもわかる視線誘導の重要性 

カムバックの成功には、楽曲の良さはもちろんのこと、衣装コンセプトダンスパフォーマンスといった視覚要素も必要不可欠です。

今回のDr.BeBeは、相当攻めたビジュアルに仕上げてきました。

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MVでも使用した衣装・メイク

これまでのPENTAGONではなかなか見ることのなかった、露わになった素肌に極悪メイクアップ

ただ、これも「過去のPENTAGONと比べたら」の話で。

 

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EXOの最新カムバ、Obsession

ここまで極めきってしまった先輩ドルがいると、曲調と同じでどうしても「後続」感を拭いきれなかったのが本当に惜しく感じます。寧ろMVラストに出てくる真っ白で人間味のない精神病棟のイメージを前面に打ち出したほうが新鮮に見えたかも。

 

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加えて、Dr.BeBeダンスの構成に私は少々物申したい…!!!

これをペンタ初心者のスヤと一緒に観たのですが、「どこ見ていいのかわからない…」とつぶやいていました。大きく頷くのん&でこ。

そうなんです。イェナン不在+ウソクの負傷により踊れる人数が7人になってしまったこともあり、パワー不足を補うが如く多くのダンサーが一緒にパフォーマンスしています。さらに、本来ペンタの持ち味である超凸凹の個性が衣装の統一感により損なわれてしまった結果、視線が散ってしまい「誰かどれかもよくわかんないしぼんやりして見えちゃう」状況が生まれてしまったと推察します。目立つのは2番頭で突如出てきてインパクトを残すピンク髪の巨人ウソクくらいで。後半最大の見せ場であるキノのリフトも、カメラワークの悪さが相まって「なんか浮いた」くらいにしか見えないのが悔やまれます。コンサートでは絶対に盛り上がる部分だからこそ本当に勿体ない…!!

K-Popアイドルが個性的な髪色やバラバラの衣装を纏うのは、コンセプトもそうですが「見つけやすくする」というはっきりしたメリットがあるからだとこれを見て確信しました。さらにインパクトを残すためには、テレビ放送を想定して、カメラワークや視聴者の視線を誘導するかの如くダンスを構成することが必要不可欠ですね。

 

こちらはペンタと同時期にカムバしたTHE BOYZのタイトル曲REVEAL。11人という大人数ながら、ダンスのどこを見て欲しいかが非常に分かりやすい構成に仕上がっています。

Dr.BeBeと色彩感がなんとなく被っていることもあり、どうしても若くて勢いがあり構成も見易いこちらに視聴者の意識が流れてしまう環境にあったのかもしれません。

 

さて、ここでもう一度Good Guyのビジュアルをご覧ください。

 

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スーツのイケメン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!全人類が好き!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

アホみたいなことを抜かしましたが、これ大事です。大事なんです。

これだけ書いておきながら、ぶっちゃけた話SF9メンバーは未だにテヤンくんしかわかりませんすみませんこれを機に履修します。その解像度の低さを逆手に取るかのような、全員揃ったスーツ姿!!!9人のもつスマートでスタイリッシュなイメージを武器に、あえて「個」を消す作戦に出てきたように思います。いわゆる「乃木坂方式」(今決めた)

サビ頭の振り数をぐっと抑えたことで、「9人のスーツ男子」という画が際立ちます。近くのカムバと比べても意外と被らなかったこのコンセプト。そう、世間はスタイリッシュに飢えていたんです!!!

あっこの人イイ男!あっこの人もイイ男!あっちもそっちもイイ男!そう感じたらもうグッガイの掌の上〜〜〜!!!!!!!

前述のPENTAGONとは対照的に、敢えて露骨に視線誘導を「しない」という選択はかなり勇気のいる構成だと思います、テレビ放送の出演がメインなら特に。要は9人のメンバーを塊でしか認識させないという博打作戦。「どこを見ていいかわからない」ではなく「どこを見てもイイ男」に持ち込んだのです。それを見事に成功させ、「なんかかっこいいぞ!!!!」というある種ボワッとした感想を多くの人に抱かせた結果、口コミで魅力がどんどん広がっていき、大衆を味方につけ初の1位獲得という結果が導かれたのではないでしょうか?

 

改めまして……SF9悲願の1位獲得おめでとうございます!!!!次のカムバが最大の勝負所のはず。どうかここから更に飛躍して、2020年がSF9の年となることをこっそりと願っております。私も早いところ履修してFANTASYさんと仲良くなりたい。

 

売れろPENTAGON!!!オタクが全力で考えた1位獲得へのビクトリーロード

さて・・・散々色々書いてきて悲しくなってきました。PENTAGONに1位をくれよと私の中のユニボス人格が申しています。なんてったって、最年長のジノは92line…兵役のタイムリミットが刻一刻と迫っているのです。

 

news.kstyle.com

↑活動終了後に行なったYouTubeライブ配信にて、メンバーのキノは1位を取れず力不足だった、申し訳ない…と涙を見せました。ヒョング泣かないで・・・

本人たちの口から明確に1位を取りたかったという発言が出ている以上、オタクはぼーっとしているわけにいきません。ここから先は過去のペンタのリリースを振り返り反省すると共に、彼らの花道を拓くべく全力でダイマさせて下さい!!!!!!!

 

PENTAGONの魅力・セールスポイント分析 

まずはPENTAGONのパブリックイメージおよびグループとしての強みを思いつく限り羅列しました。上から順に「大衆が持つ印象」「ファンダムの中では知られている魅力」と分類しています(主観です!!!!!)

 ↑パブリックイメージ

  • Shineのグループ、明るい曲
  • イドンとヒョナのスキャンダル
  • とんでもなく歌が上手い子がいる
  • やたらでかい人がいる
  • 自作ドル&楽曲提供(Wanna One他)などの外部仕事
  • でこぼこ個性だらけ面白集団
  • 全員ダンスがうまい
  • 大手事務所を渡り歩いた苦労人の集まり

 ↓オタクが知る素顔

 

CUBE最大の誤算、イドン脱退

2018年8月、元メンバー・イドンと事務所の先輩であるヒョナの熱愛が発覚したニュースは、当時のK-Popファンなら誰もが耳にしました。ここで敢えて取り上げることはしませんので、詳細を知りたい方はお調べくださいませ。

偶然か必然か、このタイミングはShine(빛나리)がチャート逆走*4によりPENTAGON最大のヒット曲となり、世間からの注目度が高まっていた時期でした。

realsound.jp

「PENTAGONはよく知らないけどチヂリチヂリは歌える!」という人が今でもかなり多いです。それ以前の洗練されたエモサウンドや強気なヒップホップスタイルとは路線をガラリと変えた結果、PENTAGON=Shineの明るくてコミカルなイメージ、という印象が多くの人に広まりました。そして、そのイメージの中核を担っていたのが、他でもないイドンだったのです。

どう考えてもイドンが一番目立ってるし事務所もイドンありきの売り方をしていました。私もイドンでPENTAGON知った。だって一人だけアメリカの少年みたいじゃんメイク。超可愛い。超ブルベ。 

この曲で評価が急上昇し、2018年はPENTAGON勝負の年!!!!!次のカムバックに期待!!!!!という機運が高まったところでのグループの顔のスキャンダルですよ。当時のユニボスの心情たるや。。。。。。。どんな気持ちで応援したらええねん。。。。。。。詳しくは「Triple H サイン会」で検索してくれよな。。。。。。。ちなみにこの時期数珠つなぎのように他のメンバーのゴシップも出回り阿鼻叫喚でした。。。。。。。。。。

最終的にイドンは専属契約を解除となり、事実上の脱退となりました。正直これはPENTAGONというグループを売っていく立場のCUBEエンタにとっては最大の誤算だったと思います。売る気があるならアーティストのマネジメントくらいちゃんとしてくれよ・・・・・・・・・・・・・

 

そんな状況の中、9人となったPENTAGONが発表したのがNaughty Boy(청개구리)

 

・・・カエル????

 

韓国語タイトルの「청개구리」はアマガエルの意と共に、慣用句的に「あまのじゃく」の意味があります。とかいうストーリーはさておいて、

 

(・・・・・・・???????)

 

本音を言うと、当時ちょっと困惑してしまいました。コミカルでポップな路線がウケたのはわかる。わかるよ。でもShineのコンセプトを二番煎じしたようにしか見えず、これって1位を獲ったことがないグループが命運をかけて勝負しに来た楽曲なの?という戸惑いがありました。

本当にぶっちゃけた話をするならば、一種の共感性羞恥を覚えてしまいました。自分と同年代のNYCが歌う「ユメタマゴ」を見て、(彼らはもっとかっこいいアイドルをしたいはずなのに何でこんなことさせられてるんだ…)と当時恥ずかしくなってしまった気持ちに似てる(伝わる人が限りなく少ない例え)。ペンタがカエルを「やらされていた」わけでは決してないと思うけど。

 

イドンを失ってしまったPENTAGON。彼ありきで成り立っていたShineのコンセプトにしがみつかず、キメキメのコンセプトに再度路線変更するならこのタイミングだったのだろうと強く思います。それこそ今回のDr.BeBeを持ってきていたら今以上にギャップの衝撃が強かったのでは…?気持ちを切り替えて、スキャンダルを逆手に取った炎上マーケティング*5をすれば話題性もあっただろうに、潔くイドンを捨て切れなかったCUBEが本当に惜しい。

 

SHA LA LAこそ1位を取るはずだった…立ちはだかる女子グループ

年が明けて2019年3月、待望の新曲・SHA LA LA(身土不二を引っ提げてカムバックしたPENTAGON。

 

これは1位

 

えっひいき目なしにしてもそう思いませんか!?!?どう考えてもテンションの上がるイントロに始まり、今までのPENTAGONらしからぬハードで精密なダンス、そして何より二段階サビの法則ですよ!!!!?!?!?!?サビ頭のリズム露出部分超絶かっこよくないですか!?!?!!?!?!?!?ダンス長キノが負傷中で8人なのにも関わらず迫力すごくないですか!!?!?!?!??

センターのフイくんは圧倒的カリスマだし、メインボーカル・ジノも存分に本領発揮してるし、でっかいウソクは飛び出てくるし、ラスサビはわちゃわちゃしてて面白いし、全員のスタイリングに個性あるしで、前述した「PENTAGONの魅力」が存分に活かされているパフォーマンスだと思いました。

mi-casa.hateblo.jp

シャララのダンスが如何にすごいかは↑ののんちゃん記事を要チェクです 

 

でも取れなかった。

流石に当時激凹みしました。これで売れなかったらもうそれPENTAGONの所為じゃないよプロモーションの所為よ!?!?!??!?

 

ここで当時のカムバ状況を振り返ってみましょう。

3月半ばまではJYPのモンスター級新人・ITZYが猛威を振るい、DALLA DALLAで9冠を達成。MAMAMOOがgogobebeで着実に客を掴む一方で、事務所の後輩(G)-IDLEちゃんはSenorita活動中。地上波の主力音楽番組では女王・BLACKPINKがKill This Loveでライバルを続々と蹴落とします。1ヶ月に渡るSHA LA LA活動期間中、PENTAGONは3週連続でTHE SHOW1位候補に躍り出ました。しかしそれを阻んだのは、MOMOLAND (I'm So Hot)、IZ*ONE (Violeta)×2。他にもデビュー間もないEVERGLOWがいきなり1位候補に挙がっていたり…と、とにかくこの時期は女子グループの勢いがもの凄かったのです。

ファンダムの規模こそ大小あれど、ヨジャグルの強みはライト層の男女ファンがしっかりついていること。これが如実に出るのがMV再生数配信音源再生数です。確かに男子グループの強火オタクは何百枚と音盤を買うし、結託してリアルタイム投票にも勤しみますが、やっぱりマス(大衆)ファンって強いんですよ。数の暴力。

もしNaughty Boy期間にSHA LA LAをぶつけていたら、炎上の話題性でひょっとしたら1位もあり得たかもしれないと思うと…何とも苦い気持ちです。

 

なぜFantasysticをタイトルにしない!?

その後、2019年7月に再びカムバックします。SUM(ME:R)というアルバムタイトルの如く、ビジュアルもザ・夏!!!

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"SUM(ME:R)" コンセプト写真

 

さぞ楽しいサマーチューンがタイトルに来るに違いない!!!!とワクワクしながら迎えたカムバック当日。タイトル曲はHumph!(接近禁止)

 

(・・・・・・・・・・・・・・おや、、、?)

 

まさかのShine・Naughty Boy路線に再び回帰したPENTAGON。確かに!確かにそれがパブリックイメージなんだけど!SHA LA LAであれだけ踊れること証明したのにそれどこやってしまってん!?

ソファを使ったり、振り付けというよりはコミカルな動きが多用されていたりする様子に、多くのK-Popファンの方々はこのグループを想起したのではないでしょうか。

そう、劇場型ダンスのパイオニアSEVENTEENです。

13人という超大人数をものともせず、ミュージカルのように目まぐるしくコミカルな展開をしたかと思えば、一糸乱れぬカル群舞*6を繰り広げるスタイルはあまりにも有名。「歌っていない人がサイドにはける」スタイルを確立したのもSEVENTEENが最初と言われています。

セブチがやったからやっちゃダメ!なんて無粋なことをいうつもりは微塵も無いのですが、PENTAGONさんもうこの時ほぼデビュー丸3年なんですよ。もう「若手」では無いはずなんですよ。「外し」としてコミカルキヨミテイストを持ってくるのは大いにアリだと思うんですが、上述の共感性羞恥の感覚を再び覚えてしまい、、折角ポテンシャルが爆発したSHA LA LAの後にこれか…と少々肩を落としてしまった自分がいました。

(再三言うようですが主観だけで話してます。UNIVERSEの総意では微塵もありません。気を悪くされた方がいらっしゃいましたら申し訳ありません。)

 

ところで、こちらをご覧下さい。

 

これでしょ!!?!?!?

 

夏じゃん!!!!圧倒的に夏じゃん!!!!!

 

二段階サビでバッチリ盛り上がるし、ウー!ハー!のような楽しいかけ声も入ってるし、カメラワークがキマってて見るところが分かりやすいし、スタイリングもみんなバラバラで見分けやすいし、Cメロラップ前のジノくんトンデモ高音キリングパートはどう考えても目立つし、8人*7のわちゃわちゃ感が伝わるし、タイトル曲これじゃん!!?!?!?PENTAGONの魅力が大衆イメージからオタクが好きなポイントまで全部入ってるのに…!!!!!

サブ活動曲扱いのFantasysticですが、歌番組で披露されたのは上記の映像一回きり。Humph!と同じく、数多くのヒット曲を手がけるラッパー兼プロデューサー・GIRIBOY提供曲なので話題性も申し分ありません。なんでこっちがタイトルじゃないの?????

こんな夏らしさ全開で愉快な映像まであるのに?????

 

2019年夏のヒット曲と言われて思い当たるのは、Boogie Up (WJSN)・Fever (GFRIEND)・What a Life (EXO-SC)・Boom (NCT DREAM)・HIT (SEVENTEEN)・ICY (ITZY)あたりでしょうか。意外にも特大カムバックはそれほど多くなく、「夏ソング」というくくりに収まるものは少ないです。それに、WJSNとGFRIENDを除けば、PENTAGONの7月リリースはかなり早いタイミングに入ります。

つまり、爆発的に流行ったHITICYの前にFantasysticで勝負を仕掛けていれば、2019年一大サマーソングとして勝機があったような気がしてなりません。。。CUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUBE!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

  

そしてDr.BeBe活へ…長年追い続けたファンの戸惑い

2019年は2回のカムバックに留まり、長い沈黙を経てようやくリリースされたのがDr.BeBeという訳でした。ここまで読んでいただいた方なら、いかにこの曲がこれまでのPENTAGONの形とかけ離れた「異質」なものだったかをお分かりいただけたかと思います。 

リリースに至るまでの間、メンバーは口を揃えて「これまでのPENTAGONでは一度もやってこなかったコンセプトだったから楽しみにして欲しい」と発言していました。私はペンタの新たな一面が見られるということで(そして半ば1位獲得を諦めかけていた心と共に)ティザーコンテンツを楽しんでいましたが、長年PENTAGONを応援してきた一部のUNIVERSEの戸惑う姿が散見されたのも事実です。これまでのPENTAGONの姿が好きでずっと応援してきたのに、それがダメだったと言わんばかりに(もちろんそんなつもりが無いことはわかっていながら)盛大な路線変更を宣言した彼らを変わらず応援できるかわからない…という悲痛な声に、胸の奥が締め付けられるような感覚でした。そして、あれこれ上述した要因があってかなくてか、1位獲得には終ぞ至らず…メンバーの悲痛な謝罪を聞いてさらに胸が苦しくなって。

結果だけを見て後出しで言うのは卑怯だと分かっていながら、メンバーのためにも、UNIVERSEのためにも、PENTAGONが歩むべき道はもしかしたらDr.BeBeではなかったかもしれない……なんて悲しいこと言わせないで下さいよCUBEさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!もう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

PENTAGON、Road To KINGDOM出演決定!!背水の陣で挑むバトル

散々ああだこうだ言ってきましたが、これはあくまでもリリースされた後に振り返っているから言えることに過ぎません。所詮素人の戯れ言です。プロモーションの何が難しいかって、紛れもなく「未来のことを考える」ことです。

ジノの兵役タイムリミットが迫る中、しかも感染症の影響でエンタメ業界が阿鼻叫喚の現在、果たしてPENTAGONがもう一度カムバできる機会はあるのか……? 出すとすればどの方角に舵を切って、どの時期にリリースすべきか……?そんなことを弱い頭で勝手にうんうん考えていた最中、突如発表されました。

 

news.kstyle.com

PENTAGON、ボーイズグループ対抗サバイバル番組・Road To Kingdomへの出演が決定!!!!!

2019年に放送されたガールズグループ対抗番組Queendomのナムジャ版が放映されるらしいという噂は年明け頃から薄々噂されていました。(´-`).。oO(GOLDEN CHILDONFONEUS辺りは出るだろうな~~ATEEZとかAB6IXはもう確立されてるから出ないかな出たら絶対に面白いだろうけどな~~まさかPENTAGONSF9がAOAとかMAMAMOO的な感じでベテラン枠で出て宿命の対決繰り広げたりして~~!)なんて、mi-casaオフ会では誰が出るかを勝手に予想したり。

Queendomは自分たちの楽曲を披露するだけに留まらず、他の出演グループの曲をカバーしたり、ユニットに分かれてオリジナルパフォーマンスを披露したりと、グループごとの色が如実に出る面白いプログラムです。当初Mnetは女同士のドロドロしたバトルを想定していたようですが、出演グループがお互いをリスペクトしあい、結果全グループの知名度と好感度が向上した企画として現在も評価されています。

もしRoad to Kingdomも同内容だとしたら、PENTAGONにとってはまたとないチャンスのはず…!!

 

競演するグループはONF・Golden Child・THE BOYZ・VERIVERY・ONEUS・TOOといずれも後輩です。キャリアに差はあるものの、フレッシュな勢いと確実なプロモーションで着々とファンを獲得しているグループばかり。そんな中ベテラン枠として抜擢されたPENTAGONは、ある意味では「本人たちに失礼だろ!」という見方があってもおかしくなりません。しかし、決死の覚悟でPRODUCE 101 Season 2への出演を決めた結果、評価が爆上がりし8年目にして悲願の1位を獲得したNU'ESTという頼もしい前例もあります。ジノ兵役前のラストチャンスとして、どうか…どうか…この出演が9人にとって有意義なものになりますようにと、一縷の望みを託さざるを得ません……!!!

あと個人的にはTHE BOYZの出演が予想外だったから圧倒的センター力がどう作用するか気になるし(当方THE B)、デビューのValkyrieからずっとカムバを追ってるONEUSのコンセプト消化祭が見たいし、最近ディープハウス路線にシフトしたVERIVERYGolden Childの直接対決がたまらないし、ペンタのユウトと交流のあるONF・ユウトの日本人メンバー絡みが楽しみだし、デビュー前の出演となるTOOの正体が全く分からないし、そんな幾多の後輩たちををねじ伏せていくPENTAGONに痺れたいから絶対に絶対に見たい (とてつもない兼オタの図)

 

 

4月末からOAが開始するということで期待に胸が膨らみます。どうか半年後、このブログでPENTAGONの1位をお祝いできる日が来ますように・・・・・・!!!!!!

mi-casa.hateblo.jp

 

歓喜の追記】遂に!!!!!PENTAGON、1位獲得!!!!!

「半年後にペンタの1位をお祝いしたい」と書いて、半年と数週間。

 

PENTAGON、1位獲得おめでとう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

新曲Daisyリリース直後、フイの入隊が発表されたために「これが最初で最後の1位チャンス」と固唾を飲んで見守っていました。

なんてったって、このDaisyがあまりにも素敵な曲過ぎて。

 

本音を言えば、ジノヒョンも揃った状態で1位を獲らせてあげたかったという気持ちはあるけれど。

それでも、確実に一つの節目となるこのタイミングで、「喉から手が出るほど欲しかった」1位を手にした彼らが誇らしくてたまりません。

 

おめでとう、ありがとう、PENTAGON。紆余曲折を経たけれど、やっぱり最後にはあなたたちの音楽がただただ好きな気持ちしかありません。

今夜だけは辛かったこともこれからの試練も忘れて、晴れやかな気持ちでメンバーが眠りにつけますように。

 

 

 

2020.10.20 日本より愛をこめて

 

*1:結成時は10名。ラッパー1名が契約解除により事実上の脱退

*2:新曲は全10曲。スペシャルトラックとして、11曲目に日本オリジナル曲"HAPPINESS"の韓国語バージョンを収録。

*3:10月・1月と立て続けに新譜(しかもリパケじゃない)を用意してきたATEEZはとんでもない

*4:リリース後しばらく時間が経ってから楽曲が再評価され、配信チャートの順位が上がる事

*5:スキャンダルもありましたが乗り越えなければなりません!9人での新章突入です!よろしくな!的なやつ。いちユニボスしてはショックも大きいけど、そうでもして切り替えて欲しかった気持ちもある。

*6:刀(カル)のように揃ったダンスの例え。BTSのデビュー辺りから、K-Popのダンススタイルのスタンダードとして広く知られるようになった概念

*7:イェナンはお休み中