こんにちは、おのんです。
2020年5月11日。
明日、BTOBの末っ子、ユク・ソンジェが入隊します。
リーダーのウングァンが除隊してわずか1カ月。メンバーの中では4番目の入隊。
お兄ちゃんたちを2人残し、まさかの末っ子が先に国のお務めに行くと発表されました。
二日後に3つ歳上のヒョンシクさんと同日入隊となることが発表されましたが、電撃入隊のニュースはMELODYだけでなく多くの人を驚かせることとなりました。
私たちのマンネ。いつまでも近くにいて、歌ってくれると思っていたのに。
KPOPのアイドルを好きになった以上、切っても切り離せない「兵役」制度。
仕方のないことではありますが、やはりそれでもショックを隠しきれない自分がいます。
まだ実感も沸かないし信じたくない気持ちがあるけれど、少しだけ、言葉にさせてください。
「ユク・ソンジェ」と聞いて思い浮かぶものはなんだろう。
BTOB トッケビ イケメン ユクチャルト アイドル ボーカル ウギョル ビーグル 釣り 猫 6...
一言で言ってしまえば「多才」な人。
メンバーと、歌うことと、猫のサミと、釣りが大好きな男の子。
黙っていればイケメンで、顔も小さく背も高くスタイル抜群なのに、「ユク・ソンジェ、イケメンなのにバカ」の頭文字をとった「ユクチャルト」があだ名な子。
「お前の頭の中を覗いてみたいよ」と長年連れ添ったヒョンに呆れながら言われるほどの独特な世界観とあまりにぶっとんだ言動からついたこの名だけれど、
KPOPの中でも有数の歌唱力を誇るアイドルグループ・BTOBの末っ子としての人生は決して楽なことばかりじゃなかったはずで。
兄3人と比べて「自分には実力がないんだ」と、だからがんばらなければいけないんだ、と努力し続けた子。
大先輩3人と色々な師匠のもとへ弟子入りし、バラエティから真剣な演技までこなす番組「チプサブイルチェ」のレギュラーメンバーとして2年間容赦なく(?)鍛えられ活躍した子。
高い演技力が買われて出演したドラマ「トッケビ 」が大ヒットし、
BTOBの名は知らなくても「あー、あのトッケビの子ね」で話が通じる、メンバーの中での知名度はダントツで高い子。
端正なルックスとその知名度で、マンネながらBTOBを代表することも多かったよね。
でもそれは、いつもがいつも良いとは限らなかったかもしれない。
歯を食いしばって、笑顔を作っていたこともあったかもしれない。
何でもソツなくこなしてしまうように見えて、飄々としているようなその姿の裏で、あなたはきっと何倍も何十倍も陰で努力をしていたんだよね。
お兄ちゃんたちとMELODYをたくさんたくさん愛してくれて、愛を伝え続けてくれていたんだよね。
デビューから3年弱、初めて「집으로 가는 길」が音楽番組で一位を取ったとき別の仕事の海外ロケでその場にいなかったあなたに、
ミニョクさんがトロフィーを片手に「ソンジェ、こんなヒョンたちの下で、お前にしんどい思いをさせてごめん。一位やっととれたよ」と半泣きで言ったの。
放送終了後、楽屋で
「ソンジェ!ソンジェ!一位取ったよ!」
「愛してるよ!」
「お前がいなくてさみしいよ」
と笑顔でヒョンたちがビデオレターを送る姿を見て、
それまであなたが笑顔なところと楽しい愉快なところしか見せてこなかったんだという当たり前の事実に初めて気づいたの。
ああソンジェ、あなたは本当にすごい子だよ、って。
「天才、多才、天性」
たしかに与えられたり、生まれ持ったりしたものもあるかもしれない。
けど、きっとそこから血の滲むような努力をして、でもそれさえも楽しんでここまできたんだよね。
光の当たるところでは笑顔しか見せずに。
だからね、たまに見せる涙に、こちらも涙してしまうんだよ。
賑やかなお兄ちゃんたちと一緒に歌い騒ぐ楽屋はいつも幼稚園か動物園のような賑やかさだったね。
"マンネオンザトップ"なんて言葉が生温いくらい(笑)、時折こちらがヒヤリとするような言動でも笑って許されちゃうのは、
普段がんばっている姿を誰よりもそのお兄ちゃんたちが見ていたからなんだよね。
いっつも馬鹿にしてからかうお兄ちゃんたちのことが、本当は大好きで大好きで大好きで仕方なくて。
サプライズを仕掛けようものなら自分が先に泣いちゃってヒョンたちに大爆笑され、
ウングァンさん入隊前の最後の7人のコンサートでは入隊するはずのウングァンさんと同じくらい泣いてしまって。
クールに見えて甘えん坊で、感情表現が豊かな「愛の人」。
いつでもどこでもマイペース、自由奔放で時には傍若無人に見えることもあるけれど、実は誰よりも周りをよく見ていて。
頭の回転の早いあなただから、常にその場その場での自分の立場を考えて、どう振る舞えばいいのかを考えていたんだよね。
一歩下がって静かに考える、鋭い視線を実は何度も見たことがあるよ。
でも、ファンに送る眼差しはいつでも柔らかくて暖かかったんだ。
ソンジェ、まさか、あなたが、わたしが本気で好きになった人たちの中で最初に旅立ってしまうとは思わなかったよ。
この数ヶ月、ましてや誕生日の次の日に旅建つことを発表したこと、きっときっとたくさん悩んだよね。考えたんだよね。
何も音沙汰がなかった2020年5月2日。
そして全MELODYを驚かせた翌2020年5月3日。
25歳の誕生日のあの日、あなたはどんな気分でいたんだろうか。
きっと、MELODYのみんながソンジェのお誕生日を楽しく祝っている様子を見て、言わないでいてくれたんだよね。
「静かな入隊を希望するため集合場所は明かさない」という事務所からの一報を読んで、ああ、どこまでもソンジェらしいなと思ったよ。
どこまでもあなたは人想いのマンネなんだね。
「僕はどこに行っても可愛がってもらえるから大丈夫だよ」と、私が大好きなあのクシャッとした笑顔で言う画が目に浮かぶよ。
でもね、やっぱりさみしいよ。
大好きだから、さみしいし、本当は行って欲しくないの。
辛いとき、しんどいとき、たくさん笑わせてくれたソンジェに会えないのがさみしいんだ。
わがままばかりでごめんね。素直に笑顔で行ってらっしゃい、と言えずにごめんね。
がんばると決めたのは、誰よりも7人で早く歌いたいのはきっとソンジェなのにね。
だから、さみしいけれど、待たせてね。待つことだけは許してね。
それまで元気でいるから。
忘れないでいるから。
帰ってきたら、また一緒にお腹がよじれるくらい笑おうね。
あなたの健康と幸せだけは、せめて祈らせてね。
笑顔で帰ってくると、約束してね。
春の柔らかな日差しと、夏の始まりの緑の香りが誰よりも似合うソンジェ。
あなたの存在が宝物だよ。
気をつけて行ってらっしゃい。
사랑해. 에지압사.
2020年5月
夏の始まりの前のとある朝に、東京から、愛を込めて