お久しぶりです、スヤです~
みなさんいかがお過ごしでしょうか?わたしは相変わらず在宅勤務で限界会社員をやりつつのドルオタをやっており、また沼が一つ増えたところです・・・
と、新規沼が増えつつも、永遠にBTSの「MAP OF THE SOUL: 7」を噛み締めていまして、ようやく色々な曲が自分の中で落ちてきました。音像だったり歌詞だったり、世界観だったりを噛み砕く中で、うーん!面白い!と思ったのがユニット曲!!!
「Jamais Vu」「친구(Friends)」「Respect」
三者三様で本当にしてやられた!!!!!滾って泣いて笑って情緒が揺さぶられすぎて昇天するかと思いました。(TMI:わたしはクオズ教ナムギ沼の人間です)
なので今回はユニット3曲についての所見を比較しながら語り尽くしたいと!思います!!長くなりそうなので3つにわけることにしました。頑張って書くぞ!今回は「친구(Friends)」です。
歌詞のことを深堀すると限界オタクの妄言が止まらなくなるので一旦置いておいて、3曲の音の印象から受けるユニットのケミと補い合う関係性について。お付き合いいただけると嬉しいです。
MAP OF SOUL:7ユニット曲 まさかの組み合わせで大歓喜
1枚目の「Persona」アルバムでJIN、JHOPE、JUNGKOOKの3人で歌われた『Jamais Vu』が発表された際は、今までなかったユニット曲という概念にTLが大沸き。後続アルバムではきっと残りのメンバーのユニット曲が収録されるはず・・・と残りのメンバー4人を脳内で組み合わせては悲鳴をあげていました。
そんなオタクの妄想の中でも(ベタすぎて)いやいやいや絶対ないでしょ!!!!!!と思っていた組み合わせが来てしまったのがMAP OF SOUL: 7収録のユニット曲。
※完全な私見&わたしのTLの様子です。クオズユニットなんてベタすぎて正規集ではやらんだろうな…と思っていましたし、まさかナムギがユニットするなんて、死ぬ前の夢?
トラックリスト公開時に「まさか・・・いやまさか・・・エッ”친구”っていや、まさか・・・」と我々クオズペン一同は冷や汗をかき、はやる心臓を抑える日々。
そしてカムバック当日朝。プレスリリースによる情報解禁・・・・
いや本当に・・・夢かと・・・思いましたよね・・・。夢です・・・。※現実です
んえ゛っ待っしかもナムギ え゛ッ 死
事前にSiaやTroy Sivanといった著名洋楽アーティストとのコラボ情報が流れていたり、「Black Swan」や「ON」が何やらものすごい仕掛けだったりと、割と新規顧客開拓を意識した外向けな(主に北米をターゲットにした)セールス側面が大きかったので、ちょっとだけさみしかったファンもいたはず。
売れて多くの人に愛されるのは嬉しいけれど私たちの防弾少年団・・・遠くへ行ってしまったな・・・という気持ちを抱えていた方もいたのではないでしょうか?
そこでこのユニット曲の発表。関係性の歴史を知るオタクは全員嬉しかったはず…。
さて、全曲公開を経て優秀な方々のありがたい歌詞和訳を読み漁り、ナムジュンの楽曲解説ビハインドを得、もっともっとユニット曲を吸い尽くしたい!!という願望が抑えきれなくなりました。
音作りの側面から世界観にアプローチしたらどうなるのかな・・・?と思い、ちょっとだけマニアックに読み解いてみることにします。
※以下、あくまで個人の解釈です。筆者はただのオタクです。
친구(Friends):クオズの足し算、幸福の計算式
防弾少年団のクオズ(95年生まれ)の大親友コンビ、JIMINとVによるユニット曲「친구(Friends)」。
MAP OF THE SOUL:7の後半部に収録されている曲で、他のメンバーはおらず、2人だけで歌われています。※コーラスとして一部ジョングクやジン、ジェイホープが参加
多幸感にあふれ明るく、かつ壮大な一曲。
バンドサウンドをベースに、クワイヤとストリングス、ホーン(管楽器)などの音も擁し、コンテンポラリーゴスペルチックなアレンジがされている、防弾少年団の過去トラックの中では異色ともいえる曲だなあと思います。
2人の関係性や軌跡がぎゅっと詰め込まれた歌詞と、2人がくるくると入れ替わって交互に歌うフレーズの賑やかさが「クオズらしい」一曲です。
この曲にはいろんな泣ける要素があり、防弾少年団のオタクは全員大好きだし相当語りつくされてるんじゃないかとは思うのですが、この曲が愛おしいと思う理由を、歌詞以外の観点でも見つけたので、つらつら語ってみようかな?と思います。
2人の声の魔法
以前、このブログで「HOME」という曲について語り散らしたことがあるんですが、ジミンとテヒョンの声はKPOPアイドル界の中でもかなり個性的で特殊な声だと思います。
ノコギリ波エッジエフェクトでもかけてるんですか???ばりのジミンボイスと、ハスキーなのになぜかトラックがごちゃごちゃしていても抜けてくる不思議周波数テヒョンボイス。※私見です
2人の声は誰とも似てないトーンで抜けてくる音で、良い意味で耳につくし印象的です。楽器がたくさん鳴っていても耳が拾いやすい声だなあと。
そしてクオズは2人とも表現力の権化とも言うべき存在で、防弾少年団の小難しいコンセプトを昇華して魅せる大事なボーカルだと思う。
楽曲によってものすごく声を使いわけていて、防弾少年団の音楽を彩る大事なパーツとして効果的に使われていることが多い気がします。さらに2人の歌唱表現は、解釈も歌い方も声質も音域、まるで真逆というか。全然ちがう。
違うからこそ、コンセプト消化に深みが出るし、楽曲に幅が出るんだと思う。
その分、2人だけで歌ったらどうなるのかな?とも思っていました。透明系ボイスのジン・ジョングクが間を埋めないとどうなるんだろう?個性がぶつかり合うのかな・・・?と。
なのに、どうしてこんなにも一つになるんだろう。
会話をしながら互いの凸凹を埋めあうような歌割もあいまって、「溶け合う」とはちょっと違う「ピースが嵌る」みたいな曲に仕上がってた。
「친구(Friends)」では、2人ともあんまり凝ってない歌い方をしているのかな?素の歌い方に近いんでしょうか。
その分2人の個性が柔らかく生きていて、互いを受けとめあう、まあるい曲になって聞こえました。
足し算のトラック
そして。この曲「친구(Friends)」は2人の声ももちろんすごいのですが、「足し算トラックの極み」という点に多幸感の秘密がある!!と!!思います!!!
「친구(Friends)」は、めちゃくちゃいろんな音が重層的に折り重なっている曲です。
ベースが太く鳴っていて、キックやタムなどドラムの中でも重たくて太い音がしっかり出ている。
その上にストリングス(弦楽器)の和音、エレピ(電子ピアノ)の和音+オルガン、エレキギターのフレーズも鳴っているし、ホーン(管楽器)までがっつり参加。さらにゴスペルクワイアみたいな人たちによる力強いコーラスが響き渡ります。その上、ジミンとテヒョンも多重コーラスしていて、花様年華期か????みたいな中音域奪い合い大戦争曲・・・とても壮大な曲。
このどんどん上にトラックを重ねて行っちゃうような、いわゆる「足し算」の楽曲構成が幸福感を増幅させてるんじゃないかと思うんです。
7アルバム全体は、Personaアルバムと比較して、低音がややミニマルな作りに感じたけど、この曲は厚みと輪郭がわかりやすいベースがずっと鳴っていて、低音がなかなか分厚い曲。
ピアノのコードでも全然ベース音が鳴っているし、こんなに色々な音がいっぺんに鳴っていたら低音が引き算されたり、中音域の楽器が何かしら間引かれてもおかしくない気がする。スタイリッシュな音楽が多いKPOPならなおさら・・・。
でもこの足し算トラックの満腹感が、この曲にこんなに幸せを感じる要因なんだと勝手に思っています。
クオズの音世界と類まれな幸福感
そして、こんなにいろんな音が鳴っているのに2人の声は全然抜けちゃうんだな・・・!
意図的にボーカルを前に前に配置したり、ボーカルの音域の楽器を避けて曲つくってるように聞こえないのに、ジミンとテヒョンの声が一番鮮烈に聞こえるのがすごいです。
もちろんミキシングもマスタリングもされているから、ボーカルが抜けてるのは当たり前なんだけど、ここまでオケがごちゃごちゃしてる豪華なのに声がびょーーーん!と前に聞こえるのはクオズだからなのかな・・・?なんて。
彼らの突き抜けた個性的な声質と表現力があるからこそ、実現した音楽なのではと思っています。
この足し算ポテンシャルがクオズなのであって、2人の声で一曲作り上げるとこうなるんだ!っていう音世界が個人的に完全に解釈一致して泣きました。
2人のユニット曲として、もっとコンセプチュアルなおしゃれ曲を出していたとしても彼らなら全然消化してたと思うし、声質も互いに艶やかだしで最高だったとは思います。
だけど、そういった「大人な曲」が出る前にまずチングが聞けてよかった。生きててよかったなと、クオズ及びビッグヒットに感謝しました。作文・・・?
まとめ
今回はクオズの幸せの計算式、足し算な「친구(Friends)」について、つらつらと語ってみました。普段より短めにまとめたつもりです!(1万字超の記事を爆誕させた前科を持つ人)
耳からの情報と願望と個人的解釈が死ぬほど入り乱れてるけど自分の中で落とし込めたから、もっともっとこの曲が好きになりました。歌詞じゃない方面から楽曲についてあれこれ好きなポイントを考えるのって楽しいな!
ユニット曲シリーズ、3曲ちゃんと完走したいな。またいずれお付き合いいただけたら嬉しいです!
次回とその次は、
・Respect:積年の功、ナムギの方程式
・Jamais Vu:チームのバランサーが織り成す掛け算の魔法
をお届けできればと思っています…。
※2021年9月追記:これまとめるのが難しすぎて永遠に下書きに眠っています。懺悔。いずれ!
Written by.
スヤ