こんにちは、 すやです~
今回もひたすら防弾少年団の1曲のここが好きあそこが好きって話を展開します。生産性なし!いいの共感担当だから!
…というわけで、防弾ファンの皆さまには既知の曲を取り上げて、難しい話はせず、ただほかの歌詞解説ブログでは取り上げられてない「音」の部分を愛でたいと思います。
あぁ〜今まで言語化はできてなかったけど、そこ好き!わかる〜〜〜!してもらえたら嬉しいです。
なんとなく再生した既知の曲でびっくりすることってありますよね。
このあいだ早朝映画チャレンジをしたのですが、朝静かな町を歩きながらこの曲を聴いて衝撃を受けました。
・・・え?この曲こんな感じだっけ?!
初めて出会ったような衝撃でした、今まで気がつかなくてごめん。
君はバンタン屈指の不思議音響曲(※私見)だったんだね・・・という気持ちになり、勢いで書きました。
実はオケが死ぬほど好みだった
まずイントロ。
この水が滴るような音の響きが、突然聞こえてきてびびりました。
なぜ今まで気がつかなかった?!?!?!こんないい音鳴ってたっけ!?
そして歌いだしテヒョンに繋ぐまでのバックの空間系シンセがふわ~~~~っと広がっていく感じに目の前が真っ白になりました。
何これ?????!
動揺したままスルスルと歌が始まり曲が進んでいくわけですが、全然ついていけない。ナニコレこんな曲だっけ???(2回目)
1番Bメロのリバーブ*1(ガン深)、何か水が滴るようなアタック音、2番Aメロのポロポロ音が性癖に刺さりまくる・・・。
たぶんいままでボーカルの声とメインのシンセ、ビートくらいしか聞けてなかったんですね、馬鹿野郎(セルフ殴打)
空間を遊泳するボーカル
この曲歌割めちゃくちゃ細かくないですか??気のせい?
※どの曲ともちゃんと比較していないので、以下すべて曖昧な私見
ほぼワンフレーズごと、たまに半フレーズで代わっていく歌割に眩暈がしました。褒めてます。
くるくるとパートが変わるので、泳ぎ回るボーカルを耳が捉えられません。
曲の深みに吸い込まれているような気分になります。翻弄されまくるオタク・・・。
ラストとか畳みかけてこちらを深い穴に突き落とそうとしてきません??(被害妄想)
あと、バンタンのボーカルって本当に絶妙なバランスというか、一歩間違えれば「なんか歌バラバラで微妙」になりかねなかったところが好きです。
ボーカルライン4人だけで歌うと、不思議なバランス感があると思うのですが、ここまで歌割をくるくる変えると、妙な遊泳感が生まれるんですね・・・。
歌いだしクオズ問題
あぁもうこういう曲だよ~~~~~~~~クオズが歌いだし!!!ハイハイ!!!わかってる!!!もう!!ありがとう世界!!!(怒)
「HOME」についてワーーーっと語った記事↓で「クオズ(+ナム)の個性派ボイスでリスナーを惹きこむ構成はずるい」という話をしたのですが、この曲の歌いだしも完全にそれですね、ずるい。
(余談ですがジョングク/ジンくん歌いだし曲にも別ベクトルの魅力があるので、いずれ何かしら書きたいと思っています。TMI…)
ところで冒頭のテヒョンの声に何かエフェクトかけられてません??
うっすいオートチューン*2みたいなケロケロ感と、ジミンみたいなエッジ・・・。そう、ジミンみたいな。(2回目)
次のジミンパートに繋ぐような…この伏線のようなエフェクトに気付いたとき身震いしました。これただの勘違いじゃないよね???ねえ???
余談ですがテヒョンみたいな深い響きの声にエフェクトかけるのってとても楽しそう。
めっちゃかけがいありそうじゃないです!?
どう化学反応起こすんだろう・・・というワクワクがある。
DImpleではリバーブとかディレイ*3だとこんなふうにかかるんですね!?ということがわかって嬉しい限りです。ありがとうサウンドプロデューサーもしくはミキサーもしくはエンジニア・・・?
誰に感謝すればいいか具体的にわかりません(ごめんなさい)、ありがとうビッグヒット。ありがとう関係者様各位。
そして続く個性派ボーカルNo.2 ジミン。
う~~~~~~~~~~んこういう曲にぜったいいてほしい音!!!!ありがとう!!!君はこの曲ではどっちかというとシンセ的役割があると思います!!ボーカル楽器枠!!!!ありがとう!!!
でも実はテヒョンよりもエッジみが抑えられてますよね、テヒョンの深い声に寄り添っている感じ。
Dream Growとかのギラギラなハイトーン(これはエフェクトもかかってる気もするけど)とはかなり違って、息の量多めな柔らかい声で歌っている気がします。
意図して歌い方を変えているのか加工の成果なのかはわかりませんが、歌いだし直後たったのワンフレーズで次の人に声が変わる違和感を良い感じに和らげて削減している気がする。気が、する、、、。
クオズのこういうとこ・・・ほんとに・・・。
満を辞して登場するストレートスウィートボイス勢
JK&JN!!!ありがとう~~~~~~~~~~~~~~!!!!
私、ジョングクとジンくんが掛け合うパートがすごく好きなのです!!声質が近いし、透明感が増すというか。2人とも響かせ方は違えどスウィートボイスって感じですよね、もっとやってくれ〜〜〜〜〜〜〜!(Jamais Vuはほんともうあのカムサハムニダ…拝)
バンタンの曲はジョングク―ジミンでパートをつなぐ割合がめっちゃ多い気がするので(根拠なし・感覚論)うう、うれしいありがとうdimple・・・一瞬だけど・・・。
にしても冒頭で言いましたがほんと歌割細かいな!
と、まあボーカル語りだすと本当にきりがないのでそろそろ第二の本題、音響の話に突入したいと思います。
響きの奥行きが異常現象
奥への広がりが最高…なイントロ。対して声は近い仕様。
真ん中・もしくはぎゅっと左右に近い。
コーラスも左右に細かく振りわけてあって脳を揺らしてくるけど、左右の鳴らす位置というか、幅間隔は狭めです。
そのせいか横の広がりが少ない気がします。
なんていうか縦長い?奥に広い?長い通路みたいな、、、
後ろと下に長い!!!(?)
背後ななめうしろに深い井戸があるみたいな・・・そんな感じ・・・(超感性的ブログ)
空間系の音と水が滴るみたいな音の効果で、なんとなく音場が広がっていることはわかるのだけど、だだっ広い感じが皆無!不思議です!!
ベースとかビートが割と淡泊で近く聞こえるのも感覚を狂わせている一因なのかしら。
よ〜く聴けば聴くほどなんか不思議・・・
ボーカルたちのリバーブ処理も一役買っている
あとリバーブ処理かけてるコーラスと、かけてない(orめちゃ薄い)メインボーカルとの対比がよいです。
シンプルさを大事にしつつ奥行き出してるのがすごいなと思う。
やたらめったらエフェクトをかけまくらないというか・・・メインにはあんまりかけないよ、各々の声質の特徴で頑張ってね!的なぶん投げをやや感じる。
リバーブの種類も何個かあるのかも?
フェイクとかサビの「ハッ」みたいなヤジコーラスは深めのリバーブで響きをふわっと長くさせていて、印象的。
メインの残響としてのコーラスはしつこくなく、ラスサビ前の4人でつなぐCメロ(?)は、神秘的な空間シンセと合わせてディレイ処理もされている…。
余談ですがジングクの声はリバーヴが映えますね。純度高めの声だからでしょうか・・・。
そして4人の声質の違いが遊泳を生んでる話をしましたが、これも奥行きに影響している一因なのでは・・・?と思います。
不思議の国のdimple
奥行きがすごいと言いましたが、すごく感性的に言うならばこの曲はあれです、不思議の国のアリス。
ディズニーアニメ版の『アリス』のワンシーンなのだけど、アリスが白兎を追いかけて深い深い穴の中を落ちていくシーンがあるじゃないですか。
冒頭の勢いよく落ちていくところではなくて。
だんだんとゆっくりな下降に変化していって、鏡とかティーカップを横目にしながら長い長い縦穴を降下していくときの浮遊感。
そういうイメージを受けました。
下に深い音響・・・。水が滴るみたいなオケがほんといい仕事してますね~
なぜ今まで気づかなかったんだろう??
ってところが不思議だったのですが、電車でリピートしていて気がつきました。
この曲は静かなところで聴かないと魔法が半減する。
声とメインの音・ビートがよく聞こえてくるから、その隙間を埋めていた空間系の音を聞き逃していたのが具体的な敗因なんですが、にしても魔法みたいな曲だなあ。
二面性を感じた不思議曲でした。
(けっこう回数聴いてたはずなのに魅力をとらえきれなかったので私の耳が悪いだけとも言える)
電車とか雑踏の中とか、静かでない環境で聞く場合は、ノイズキャンセリングとか、密封性の高い良いイヤフォンで聴くのがいいのかもしれないですね…。
この曲、Dimpleはペンミ「Magic Shop」のセトリに入っているということで、それはまあ静かとは無縁なわけですが!!でも大きなスピーカーで聴くとまたぜんぜん違う気がします!!
リバーヴ増し増しで聴きたいところです。当たれ頼む当たってくれ・・・
(ソウル・釜山ペンミを参照するとかなりエロいヤバイ振りもついてるみたいなので変なスイッチに着火して気が狂いそうだ・・・。)
보조개の深い落とし穴
あとがきです。後半はKpopの深い落とし穴に落ちましたという話。(結論の飛躍)
いつも聴いてたはずの曲の再発見
音楽はいつでも携帯で手軽に聞ける時代になったから忘れがちだけど、聴く環境を整えるってことも大事だなあと強く思った次第です。
ちょっと良いイヤフォンで聴いたり。
ちょっと良いスピーカーで聴いたり。
ハードの問題だけじゃなくて、周りが静かな環境で聴いてみたり、目を閉じて視覚情報を遮断して聴いてみたり。
流し聞くことができる今だけど、ちょっと立ち止まって音楽に浸るという聴きかたは新鮮な発見があるしとても良いなあああと思いましたね・・・(自戒)
特にBTSをはじめとするKpopはオケの作りこみが尋常じゃないから…。
Kpopの進化、作り込みの凄まじさ
Kpopはガチで売りを狙いに行くエリートウルトラ商業音楽なので、しょっぼいスピーカーでさらっと聴いてもぐっとくる「おいしさ」は死ぬほど追及されていますよね。
なので一聴流し聞きでも魅力が損なわれることはないのだと思う。
けども、近年のKpopは「消費される音楽」という枠を超えていく。
今やKpopは、韓国の小さな市場(+日本)で燻っているジャンルではなくなりつつあります。
私が好きなスウェディッシュポップのサウンドプロデューサーが実は渡韓してKpopのプロデューサーになっていただとか、米国の有名なエンジニアが関わっている楽曲が多いだとか、多種多様なバックグラウンドを持つ様々なプロが関わっています。
一聴流し聞きでも伝わる魅力は持っているけれど、実は死ぬほど作りこまれている音楽だということも忘れてはならないのだなと…思いました・・・。(脱帽)
Kpopはいまや英米ビルボードチャートに多数ランクインし、世界中から愛されていますよね。ほんとすごい。
その一因は、アイドル音楽にあれやこれやいちゃもん付ける勢をぶん殴り黙らせるほどの、近年Kpopの音の作りこみの凄まじさにもあると思う。
Kpopが、アイドルというアイコンの付属品で消費される音楽だ、という時代*は終わったんだなあ・・・(*某大陸の音楽市場で以前囁かれていたド偏見)
と、曲を聞きながらしみじみと思ったのでした。
あとがき、追記
日本の音楽も星野源とかスカートとか、頭のおかしなポップスをやる大人が市場にかちこんでて、若手もポップスというフィールドでぶっ飛んだ音楽つくる子が出てきていて最近ちょっと良い感じだと思うよ。がんばろうね…
星野源はなんか無害なヒットソングお兄さんみたいに扱われてるけどド変態だと思う。ぜひじっくり聴いてみてね。
視聴者側である私にできることといったら、この曲すごいよかったです!!!!!!というダイマだけなのですが、良いなと思ったらこうやって語っていくといいのかなあなんて、おもったりなんだり。
また5,000字以上書いちゃったので推敲諦めました。
おわり