ATEEZ is coming back!!!
ATEEZが衝撃的な新章アルバムを引っ提げて帰ってきました。
今作は凄い。本当に凄まじい。
全然冷静になれず聴き続けて数時間経ちました。
大袈裟でなく、映画のサウンドトラックのような規模感と壮大さのあるアルバム…。
マップが広くて劇的な音楽に揺さぶられたい人、何か立ち向かいたいことがあって奮い立ちたい人にはATEEZのことを何にも知らなくてもぜひ一度聞いてみてほしいです。
ラウドロックやEMO、メタルコアに青春があった人、激情的な音楽に魂がある人にも特に聞いてみてほしいアルバムでした。
ぜひ!!!多くの関心をお願いいたします。
とはいえ、カムバ前からSFディストピア映画ばりの怖すぎるコンセプト映像が流れてその破片を目にしたり・・・。
(わたしのような)気が狂ったSFファンタジーのオタクによる連日の”ない話”や賢ティーニのガチ考察をリツイートなどで浴びてしまい「何もわからんな。」と食指が伸びなくなってしまった皆さまもいらっしゃるかと・・・。
(本当にすみません)
だけどこの音楽が「コンセプトわからないしな〜」「ちょっと怖いしな〜」で避けられるのは本当に本当に勿体無い!!(泣)
ということで「ここ最低限知っておくと楽しいかも」という情報も交えながら、聴こえたものメインで全曲感想を下させていただきます・・・。
「KPOPなんだかんだ音からはまりたい!音が大事!」というタイプのオタクの皆さんのご参考になると幸いです。
(という建前の元、リリース初日の備忘録的全曲感想レビュー、失礼します!!!)
- ATEEZ「THE WORLD EP.1:MOVEMENT」アルバム全体を通して
- ATEEZミリしらのあなたへ
- 「THE WORLD EP.1:MOVEMENT」全曲初回感想
- おまけ:プレスリリース記事と余談など
- あとがき:共鳴して増幅する音楽と感情
ATEEZ「THE WORLD EP.1:MOVEMENT」アルバム全体を通して
どの曲も前曲の回収と次の曲への示唆や誘導が配置されていて、サウンド的にも楽曲がこの順番である意味がとても大きいアルバムでした。
次の曲への布石となる音がばら撒かれており、その音が引き継がれるように次の曲に登場しています。
フルセトリで聞いた時に完成度が高い!
「映画のサウンドトラック」と言われるのもわかります。歌詞や楽曲概念だけでなく、音においても物語が連綿と続いていく感じを表現していて、音が紡ぐストーリー性の高さとそこから成し得る説得力がすごい。
ストーリー性もさることながら、「一つのテーマを掲げながら、それを曲ごとに異なるアプローチで表現した」と本人たちから語られた通り、物事の多面性を感じるオムニバス的側面もあると思います。
ATEEZはもれなくそういうEPがすごく多いけれど、今作もとにかく頭から順番に聞くのがすごくいい!
7曲なのでぜひ全曲通しで聴いてみてください。
ATEEZミリしらのあなたへ
hoxy, もしこれを読んでくださる方の中で、「ATEEZ気になるけど難しいんでしょ?」「パフォーマンス自体は音番で見たことあるけど・・・」という方はいらっしゃいますか?
ATEEZは確かにトンデモSF設定てんこ盛りストーリーを展開しています・・・。
でも大丈夫!!!!!!!必要なとこだけかいつまんで説明します!!!!
特に今作は新章スタート!として結構コンセプト全振りでやってきているので、確かにかる〜くでいいので「そんな話あんのね」程度に把握しておくと楽しいと思います。
ものすごくざっくり以下に書いておきますね。
(ちなみにそこ全部無視してパフォーマンスや音楽から入っても全然楽しいので大丈夫ですよ!本当です。何もわからず過去曲Wonderlandのカムバ日に沼の底までいきなり落ちた人からのお誘いです。)
今作を聴くにあたって知っておくと解像度がちょっと上がる前提知識(超軽めかんたん解説)
ATEEZの世界観は一から説明するとかなり煩雑なので、今作に該当する流れだけ簡単に解説してみます。できるかな・・・。
簡単にまとめると、異世界で展開される「ディストピアSFモノ」です。
ATEEZの世界線では「感情は人間の病気」と宣言され、怒りや悲しみ、果ては喜びまでも感情を良くないものとして扱っています。「亀裂のない世界は、いつでも美しいものです」と市民に呼びかけ教育を施す中央政府が登場。
ジョージ・オーウェルの名作『1984年』、映画『リベリオン』からの引用も多く、感情統制をおこなうディストピア管理社会が描かれています。
まだ多くは明かされていませんが、ATEEZはどうやらその政府に反発する「レジスタンス」の一味であり、感情を取り戻すために人々に呼びかけるべく戦いの狼煙を上げようとしている。
これが今作の大きなストーリーの流れです。
Mnet主催のKINGDOMを見ていた皆さんや、デビュー当時「海賊王」という曲を踊っていたATEEZが記憶にある皆さん、Waveの爽やかなATEEZを覚えている皆さんは、
「砂時計は??」「海賊は???」「海は????」「月は??????」
と疑問に思った方もいますでしょうか。
あの、実は、わたしたち(Atiny)にも時系列や相関性がまだまだ全然分かりません・・・。(でも全てに意味があって全てがつながっているらしい)
その辺りが気になって眠れない!という方は、ぜひ一緒に片道切符しかない船に乗って答えを探す旅に出て、大きな声でATEEZ presents!!!!!!しましょう。楽しいですよ!
SFが好きな人、ファンタジーが好きな人、謎解きが好きな人はぜひご乗船くださいまし。
いつでもお待ちしております。
ATEEZのボーカル編成、聴き分けたい人への目安
過去の自記事から引っ張ってきたものですが目安になれば。
ただ、ATEEZは声の個性が割れつつも揺らぎのある子が多いのでファンでも「このパート誰!?!」となっていることが多く・・・。
気休め程度に参考になれば幸いです。
【ATEEZのボーカル聞き分けのヒント】
◆ラッパー:2人
ホンジュン
→エッジの効いた高音ラップが印象的。ラップパートの前に「Hahaha」という笑い声が聞こえたらそこから先はホンジュンのパート。
ミンギ
→独特の低音ボイスで聴かせる破壊力抜群のラップ。ラップパートの前に「Fix on!」というシグネチャーサウンドが聞こえたらミンギのパート。
◆ボーカル:6人
〈深みのある低音ボイス〉
ヨサン
→クリアかつ低い不思議な響きのボイスが特徴的。温度が低め、かつ滑らかな質感の声が聞こえたらヨサンかも。
ソンファ
→深い響きの湿度ある声。曲によって色をかなり変えるので聞き分け最難関と言っても過言ではない・・・。たまにラップパートや高音パートを担うこともある。
〈クリアな中音域〉
ユノ
→クリアで甘い歌声が聞こえたらユノの可能性が高い。ただし低音パートから高音パート、難しいコーラスも卒なくこなす器用系ボーカルなので見失いがちでもある。
〈甘い高音ハスキーボイス〉
ウヨン
→甘くて高め、かつハスキーという稀有な声の持ち主。聴かせどころで効果的に登場することが多いかも。
〈高音域が映えるメインボーカルズ〉
サン
→サビ頭や歌い出しを担うことが多い、透き通った高音が美しい声。声の帯自体は細めなのに綺麗に抜ける声質をしている。
ジョンホ
→突き抜けるハイトーン。一番難しい歌い上げのパートは大体この人。泣く子も黙るメインボーカルとして君臨する末っ子。
▽抽象的な言葉が多いですがボーカル特化記事もあります。
気になった!という方はこっちもどうぞ・・・。
「THE WORLD EP.1:MOVEMENT」全曲初回感想
前置きが長くなり過ぎた。行きます!
感想を書くにあたって
・歌詞について
歌詞に関しては、耳で拾えて自然と聴こえてくる部分しか聞いていません。韓国語勉強中の初級者であるので本当にチラッと聞こえた単語の印象や、英語フレーズのヒアリングのみという感じです。
というかわたしはそもそも「音中心耳」なので、そもそも母国語の音楽でもあんまり歌詞を拾っていません。ので主に音!聴的感覚ベースで書いています。
・自分の縛りとして
プレスリリースやタイムラインの感想をできるだけ遮断した状態で書いています
(guerrillaはショーケースでみんなと騒ぎながら初視聴したのでその限りではない)
プレスリリースに関しては後半に載せています!自分答え合わせのため。
・初回の衝撃と動揺の記録も含めあんまり冷静じゃない文面でお届けします。
1. PROPAGANDA
やばい
電子音満載でお届けされるのに、気がついたらビートがドラムの力強い拍動になっていて、この曲の時点で全然後半からロックじゃん!!という・・・。
サイケな電子音とロックの組み合わせ、そして後半への盛り上がりに胸がギュッとなる。青春シリーズとされた前作FEVERシリーズみたいなどこか懐かしくて痛くてギラっとした熱を感じるジョンホの歌い上げの旋律にどうしたって心が動きます。
こんなイントロダクションずるいし怖い。
2. Sector 1
だめ
イントロ:
イントロで鳥肌を立たせるの、The RealにしろNot Too Lateにしろ夜間飛行にしろそうでしたけど、いつもEDEN楽曲で思うのだけどイントロに物語を生む天才だと思う。
楽曲の着火と変化がだいぶ遅い性質がある分、このイントロの天才性がいつも光っていて心鷲掴みにされてしんどい。
このイントロにはプロパガンダが作り上げたストーリーを2曲目にして一旦ブツッ!!!と切って、「ア、始まる、何かが・・・」とはっきりと予感させる働きがあると思う。
ずるい。
この曲が2曲目(PROPAGANDAがイントロ的なので実質1曲目)にあるの本当に狡い。滅多うちにされる・・・。
Aバース:
静けさの中になるサステインの長いピアノみたいな音、本当に嫌!!!(嫌じゃないです)とにかくAメロバースで打ちのめされる曲
右耳奥でリフレインするシンセのフレーズが不安を煽る、すごくつらい。
ATEEZ楽曲によく登場する種類の音だと思っているのだけど、また星が光るみたいなシンセが入ってる。この音にだめにされて来たんだよ俺たちはね・・・。
またユノとヨサンだ組み合わせ
これ夜間飛行もそうでしたね。コンセプトフォトも。この二人、外界と内部を繋ぐ通信役みたいなパートだったり役割だったりみたいな配置が多い気がします。
豊かな空間音とケロケロボーカルエフェクトのサンくん・・・。
Bバース:
時計の秒針みたいなクロック音怖いよ〜〜〜泣
残響が多いのに声は限りなく耳に近くて音は遠くで鳴っていて、奥の広がりが見えてるのが怖い。それでも耳元で叫ばれてる。
サビ:
サビは力強いのに何処か悲壮を感じる曲だな・・・でもお祭りみたい____何____。
サビにくるとイントロ〜Aメロ部分だけ別の曲みたいになる。サビはなんかアラビアンというかThe Real(原曲)にも近い???
ラスサビ前のブリッジで鳴ってるシンセさ〜・・・。
サビ前の「Let’s go into the Sector1」のボーカルのメロディに楽器が全部が沿ってユニゾンして同じ拍が鳴ってるのすごくかっこいいし印象的。くるぞ・・・!感がありますね。
◆不気味なビートの構築が怖い
・抑制的なビートやシンセのリフレインからサビでビートが変化する
・サビの跳ねるけど規則性のあるビートが怖い、サビの叫ばんばかりのコーラスの熱量が高いだけに不気味な感じがある
◆美学を感じる曲
制御されたビートの中に魂が震える音が配置されていて、引き算が得意なEDEN先生の美学をどことなく感じる曲だと思いました。何もわかりませんが・・・。
◆失われた感覚を取り戻せ!みたいな曲
感情というよりも感覚に訴えかける部分が多い。感情のもっと前の原初の感覚を取り戻せ!と呼びかけるような曲だなと思いました。
原始的というか。原初の荒々しさというか。
◆次への布石
ラスサビの後ろのシンセの音、そしてラストに残る残響の和音がサイケな感じ。次の曲「Cyberpunk」への布石を感じる。
◆豆知識:この曲はAnswerのラストと繋がっています(恐怖泣)
3. Cyberpunk
だめ
イントロ〜A〜ミンギラップ:
冒頭の規則的に刻まれ続ける強めのビートが前曲「Sector1」を受けている気がする・・・
のに!!ミンギの「Fix on!」で全てがぶっ壊される感覚がある。ここすごい怖い
ミンギの曲の磁場みたいなものを根本からひっくり返す力は本当にすごいと思う。
サビ:
サイバーパンク全振りのateez…….。
それぞれの声の個性が強いから強いシンセに負けなくて重層感が逆に増してるのがなんかシンフォニー感ありますね。
サビの降下音階何・・・・・・・・・・タスケテ〜(泣)
後ろノリっぽいビートも結構嫌(泣)
ここすごく不安な気持ちになる・・・。なぞるような下降音階良くないよ、螺旋階段を降りる音です。
サビの降下する音階からのジョンホの引き伸ばすような歌い方で、どんどん知らなかった感情が引き出される感じがします。
ラップパート〜A2〜サビ:
ホンジュンが優しくて密度のない声でラップしてる曲、ミンギも然り、ラッパーが落ちの部分な曲だめですね、助けてほしい...................
鼓動みたいなビートでラップしないでほしい.........その後にヨサン→ウヨンなの無理
ていうか構成何・・・・・・・・・?サイバーパンクの構成、何・・・?
ATEEZの八人の声、サイケデリックな楽器の強さに潰されずに両立できる鮮やかさなのほんとにだめです。
ウヨンの声何・・・・・?!
落ち切ったバースからラッパーのつぶやくようなパートを挟みながらサビに熱量を持っていくのがジョンホなの、君にしかできないよ、となりますね。
ずっと何もわからない人になっているな
下降音階、ソンファとユノとヨサンの声がよく聞こえる気がする。違うかも。(自信なし)
ブリッジ:
ミンギとホンジュンのラップで構成されるバースは今までにも合ったけどここ異色すぎる。
原因:ホンジュンのパートの裏にあるコーラス何!?!?!?!?!?そういうことしないで(してください)
このブリッジの構成何!?!?!
ブレイク(おしまいの叫びメモ):
ピアノタイムやめてください
あーーーーーーーブレイク あの だめ
このブレイク絶対だめ
だめ!!!!!!!!!!!!
カタルシスしかない このブレイク明けのパート誰?!
背筋さかだつ
ブレイクで一気に感情が噴出する、統制されて抑えられていたものが目覚めて、栓が抜かれる感覚。目覚めの予感。
この曲がGuerrillaの前に置かれている理由が全部ここに詰まっている気がしました。
ライブで見るのが怖いこの曲
◆曲の終わり方
最悪 助けてください 最悪 ほのかに残響するディレイ 最悪
※適切な表現が見つからず限界を「最悪」と言い換えています。大変失礼しております。死にそう助けてという意味です。
◆感覚が戻ってきた身体って重たくて苦しいよね
ブレイクで一気に感情が噴出する、統制されて抑えられていたものが目覚めて、栓が抜かれる感覚。目覚めの予感。
だなんてちょっと上で言いましたが、眠りとか意識喪失から目覚めた時ってどっといきなり体が重たくて苦しくて、血がどくどく脈打つのを感じたりしませんか?
例えば水の中に揺られて溺れて意識を失っていて、陸に引き上げられて意識を取り戻した時って死ぬほど苦しい。死からの生還なのに生きてる方が断然苦しい。水の中で意識を失いかけたことがあるんですけど(危ない)その時のことをちょっと思い出しました。
◆ビートが鼓動みたい
ビートが拍動する心臓の鼓動みたいで「止まっていた機械の心臓が再び動き出す」というTeaserで語られた言葉を思い出しました。
◆火打ち石で火種を作っている曲だと思う
ここで火をつけてゲリラに持っていく流れがやばい
4. Guerrilla
この曲は、カムバ前日に行われたショーケースで初出された曲です。
この曲何?!??!?!??!?!?!?!?!??!?!?!??!?!?!?!??!??!?!?!?!??!?!?!?!??!?!?!?!?!??!?!?!?!??!?!?!?!?!??!?!??!?!?1?!??!?!?!??!?!?!?!?!?!??!?!?!?!?!??!?!
— スヤ🏴 (@hyuuunygyoyo) July 28, 2022
Twitterのタイムライン全員が初披露終了後に「この曲何?」「全部忘れた」「何も覚えてない」と呆然としていた曲です。
プログレを聞かされた
— スヤ🏴 (@hyuuunygyoyo) July 28, 2022
最後の1分でプログレ的超展開をするのでぜひ一度最初から最後まで通しで聴いてください・・・。こちらにMVも置いておきます。
そこまでやれとは言ってない(ありがとう) https://t.co/LKqbwx3RG5
— スヤ🏴 (@hyuuunygyoyo) July 28, 2022
イントロ〜A〜B:
あかん
でも前3曲で耳を鳴らされているので前半の重たいシンセベースとそのエフェクト(ディストーション)を受け入れられる自分がいる
やっぱり左右にPAN振って揺られるホンジュンのシグネチャーサウンド「hahaha」かなりエグいですね・・・。
綺麗なフライスクリーム、ライブではやっぱりやらないみたいだけどレコーディングどうしてたのか知りたい。
Bバースの和音かなりクラシカルでEDEN先生の癖を感じます。
サビ:
サビのオルガン最悪(ていうかこれthe ringへの伏線じゃん、となるなど)
サビ後半でジョンホと共にメタルコアパートが始まるところで毎回高笑いしてしまいます、ありがとう本当に。KPOPでこんなん聴くことになるとは思ってなかったです。
メタルコアパート終わりに入ってる「キュイーーーーー!!!!!」のギターマジで無理(爆笑)(ありがとう)
後半ラップ〜:
Fix onの後にビートとベースだけでミンギがラップした後に挿入されるコーラスの和音がめちゃくちゃ明るいメジャーコードで無理になる(歓喜の歌の布石みたいな・・・)
ブリッジ超展開(狂気):
ギターからサンくん入りのブリッジのベースの動き無理 超うねってる
その裏のシンセサイザーもかなりうねってて無理
このコーラスワーク、このジャンルの界隈で聞いたことある和音すぎて無理
ていうか弦隊が重く刻んでる刻んでる全然メタルコア 絶対ダウンチューニング
いや後半・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
戦々恐々としてたミンギくんのグロウル自体はなかったけど、ギャングコーラスの声がめちゃくちゃ加工された低音デスボイスで死んじゃった。もしかしてこれミンギですか??
3つのパーツ(ギャングコーラス、ホンスクリーム、唸るシンセ)⇨ジョンホのフェイク+ギター入り無理怒涛ラスト処理落ち
◆ショーケースでは本来歌の旋律があるパートを歌わずにメロディ捨ててボーカルが叫んでた
オケに旋律を全投げして叫ぶパフォーマンス、ラッパー以外のパートでやるの初めて見ました。本当にすごかった・・・。
◆絶対最後まで聞かないといけない曲
サブスク全盛期かつショート動画全盛期で音楽が長くても1分しか聞かれない時代に、3:00以降の最後の1分に超展開して音楽と全身全霊で遊ぶ面白さと生き様そのものみたいなバースを入れてくるの、音楽自体がレジスタンスの遊撃で常識を疑え!というメッセージそのもので多分泣く曲じゃないのに泣いた
— スヤ🏴 (@hyuuunygyoyo) July 29, 2022
◆自分達が鳴らす音楽への矜持
エイティーズとイドゥナリーとケーキューの、自分たちが鳴らす音楽への自信と勇猛さと大胆さと力強さが大好きで泣いた、とTwitterに書いたのですが、自分達の音楽への誇りがすごくて、めちゃくちゃ勇気が出る曲。
絶対にお守りになると思いました。
音楽が時間そのものだってことを音で証明してる。
音楽がなくなった世界に覚醒を鳴らす音というコンセプトを以て選んだのが耳に残るキリングパートの往復(フックソング)じゃなくて最後まで聴かないと意味がない音で、4分の時間を音楽に晒して自分の心体が自分のものである感覚と激しい感情を取り戻す曲だった。
◆前半戦終了
そしてこの曲で多分アルバムの前半の物語が一回締まります。曲終わりに空白の時間を設けてあって、ここで一回無音が訪れてる。
視覚イメージで言うと暗転。明確に一回切れる。
5. The Ring
おしまい
〈初回で何も構成が掴めなくて終わったのでバースに分けずに感想失礼します〉
終末の音がする、ジャーマンメタル??
イントロのストリングスシンセの不穏さがえぐい
声に硬めのエフェクトがかかっていてコンプをかけられたみたいな音がしている。声の武装というか。(このエフェクトの名前なんだっけ)
コーラスクワイヤがもう終わり ストリングスがもう終わり
ATEEZでBPMこんなに遅い曲初めてで終わり
クラシックなのにサイバーパンク混ざっててサイケなシンセの音がするの心底怖い
オルガン 終わり
オルガンの挿入最悪 しかもなぜか右耳を基調に入っている 過去の告解の音ってことなんでしょうか?怖いです
◆真実と自由って凄く怖い
Guerrillaで目覚めて知ってしまった感情と世界のあまりの自由さに恐れる感じ。
解放と真実は時に重くて目を背けたくなるかもしれない、それでもついてきて、と呼びかけるエイティーズの声だけが道標みたいになっている。Guerrillaに次ぐアンセムとして物凄くここにストーリーと説得力がある。
偽物の安寧の眠りから目覚めさせた責任を全力で背負ってくれるATEEZ・・・・・・
◆ATEEZの声がこの曲の道標
楽器が重く引っ張るようで怖くて暗いのに対して、ATEEZの声だけがそこに指す一筋の光みたいに聞こえる・・・(泣)
声が抜けて浮いて耳に刺さるように届けるために硬くエフェクトをかけて作ってあるのかもしれない。
◆ストリングス(バイオリンとかの弦楽器)
ビートが重く引っ張るのにストリングスがずっと劇的な刻みを担っているので胸騒ぎがする曲。
ストリングスの刻みはなんとなく「Guerrilla」のギター&ベースのメタル的"刻み"を踏襲していると思う。そこにつながりを感じます。
そして楽器がクラシカルに移行することでより深層心理に踏み込んで決意の力を感じる。
ギターやベースという固有の音が際立ちソロでも成り立つ電子楽器→数が増えていくストリングス。革命軍のリーダーたちに奮い立たせられて、民衆が少しずつ立ち上がっていく感じがします。
◆ビートと休符
こんなにジャーマンメタルでクラシックなのにビートがヒップホップ基調なのも組み合わせの妙というか・・・。
サビ前にある空白のブレイクがとっても怖い。休符をうまく使った曲。
◆余談
ラストのフレーズは流石に歌詞聞かない耳でも聞こえた。あまりにロードオブザリングで死んだ。指輪物語が生涯ジャンルのオタクだから「一つの(指)輪が全てを統べる」とか絶対に言わないでほしい。(絶死)
6. WDIG (Where Do I Go)
〈この曲も初回で何もわからなくなって終わったのでバースに分けずに感想失礼します〉
明確に光が差す曲。初めて聴いた時に鳥肌がたった後じわじわと体温が上がって心臓がバクバクして瞳孔が開いたのか視界が明るくなりました。
こんな音知らない・・・・・・・・・・・・・。
The Ringのコーラス、WDIGの布石だったんだと気がつく。あのオルガンも、この曲にいる。とてもつながっている曲だと思いました。
サビで転調するの鳥肌立って涙がバーバー出てきた・・・・・・・(涙腺馬鹿)
ホンジュンパート〜ユノパートのビートが凄くかっこいいですね。ストリングスとコーラス入ってくるのは死んじゃうからやめて(絶対にやめないでください)
細かいブレイク死ぬから
音が後半でどんどん膨らんでく、増えてく、そんで2サビの転調につながる・・・構成が天才すぎてずっと鳥肌立っていました。
なんてすごい曲?!?!?!??!
アルバムの構成においても、The Ringで一回どん底に落とされる(bpmも含め)からこそ、よりこの曲の力が引き出されている気がする。The Ringと凄く強いつながりを感じます。
ブリッジの落とし方なに!?!?
後ろに引っ張るノリの曲も歌いこなせるエイティーズって何
星が光るシンセの音この曲にもいる;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
もうだめだ・・・・・・・・・(涙の海)
◆メジャーコードに深みと意味がある人、EDEN
胸が詰まるような迷いや悩みや心の生傷みたいなものを、同一視はしないけど一人一人のあざや傷に優しい視線がそこにはあって、掬い上げるような明るいメロディ(メジャーコード)で紡ぐのがイドゥナリーのやり方でEDEN先生の音楽なんだろうなぁ、夜間飛行もそうだしWDIGも
— スヤ🏴 (@hyuuunygyoyo) July 28, 2022
◆ただ明るいコードじゃない違和感
不思議な和音ですよね。SFっぽいしただ明るいメロディじゃない不穏さというか、まだ見えない何か不安と緊張感もあるようなコード。
Where Do I Goというタイトルが示唆する通り、まだ彷徨う道の途中なんだと思います。Guerrillaで突破口を開いて、The Ringで完全に目覚めて、そして自由を知ったら?革命ってその後が何より重要なんですよね。革命を起こした中心人物たちはその強い意志が時に危うく、道を踏み外すこともままある。
だからこそ「どこにいくべきか」と問いかけるこの曲が希望でありながらも不安や緊張や問いかけを孕む音でよかったです............
◆もう人の形を保ってられるギリギリです
この曲がラストじゃないの!?!??!?!??!?!!??!もうこの曲で終われるくらいの満身創痍感あるのに
7. New World
終わった
〈この曲も初回で何もわからなくなって(以下略)〉
ATEEZの「Hello World」って大航海時代の「新世界」なんですよね。
地図にない海にいる、マップという概念を広げてる曲だ・・・
このアルバムで一番と言っていいほど「疾走感」がある曲。すごい勢いで風を感じて走っている。追い風を感じる曲、新世界からの風が吹いてる・・・。
ゲインもでかい
だめだ(号泣の人)
何もわからない・・・・
◆WDIGのサビが布石になってた
なってました。これ、WDIGの転調に重たい意味があったことをこの曲がもう一回証明してくれている。不安を孕んだ光・希望を裏付ける音がします。
◆今までの音盤の全部の音がする
サビ、PROPAGANDAの後半のコーラスとギターも全部拾ってる気がしました。
ストリングスもオルガンもいる。歪んだシンセリードもビリビリ重たいシンセベースも透き通ったシンセパッドもサイケなシンセリードもサイレンみたいな音もみんないる。今まで聞こえてきたビートもベースもみんないるように聞こえる。
だからNew Worldっていうタイトルなのに、全くの未知の世界だけに連れていかれる感じがしない。今までの音楽を全部味方にして連れて行ってくれるんです。
PROPAGANDA〜WDIGに至るまで、ここまで聞いてきた感情の道のりを肯定してくれるような感じがします。
聞き覚えがあるような音たちが懐かしくも感じてしまう。新しい世界でも大丈夫、そんな期待に膨らむ音です。
全部いるように聞こえる・・・。
全部連れてくの?新世界に
やばい全員いる 音が全員いる
全部全部抱きしめて全員を連れて行ってくれるの・・・?
◆音の氾濫、洪水、そして大海原へ
音数が多くて多くて洪水みたいになってる。
そして、ボーカルの処理が全然今までの曲と違う。
意図的に浮かせたり切り離したり呼び声みたいにエフェクトをかけてたATEEZの声が音楽と溶け合っていて一つになっている感じ。トラックの音が声の後ろになくて、一緒になっている感じ。ATEEZがスピーカーから音楽を鳴らしているんじゃなくて、ATEEZが音楽そのものになって鳴っている、そんな感じ。
洪水みたいに氾濫して全部を押し流して大海に連れてく、そんな音だ
海賊が帰ってきた・・・・・・・・・(大泣き)
おまけ:プレスリリース記事と余談など
報道記事の抜粋、楽曲について
基本的に全部自動翻訳です。一部の自動翻訳バグなどを調整済み。
タイトル曲「Guerrilla」は楽しさと悲しみ、愛といった感情を感じさせず、抑圧されて統制された社会を変化させようとするATEEZの動きを盛り込んだ。これにATEEZは画一化された世の中を起こした時まで私たちは止まらないというメッセージを伝えると同時に新しいシリーズが開始されるだけに、今後、さらに興味深い世界観を展開することを予告した。
・・・このうちタイトル曲で落点された曲は4番トラック「Guerrilla」だ。エイティズは楽しさと悲しみ、愛が感じられない抑圧された場所で変化に向けた動きを始める。このような姿を具現した「Guerrilla」は細かいビートの変化、サイキデリックなサウンドが特徴の曲だ。・・・
(中略)
情熱、ダンス、音楽で世界を変えるという意志を表わした。 エイティズは「あちこちで感じられる変化の小さな振動が徐々に雷のような音になり、世界を目覚めるまで止まらないだろう」と明らかにした“판을 뒤집어” 강렬해진 에이티즈, 세상을 바꿀 열정 ‘Guerrilla’[들어보고서] :: 네이버 TV연예
・・・映像はスピードセットボタンをUPに移し、始まる。1番(回)トラック'プロパガンダ'(PROPAGANDA)は、放送国内でモニターが点灯し、言葉そのまま'宣伝'する内容を盛り込んだ。
以降、パワフルなビートの中で高調していくリズムが目立つ「Sector 1」、隠されていた目を徐々に開き始めた少年たちが、何か間違ったことを感じて、その中での混乱した感情とディストピアを表現したEDMのジャンル「Cyberpunk」、ATEEZの動きを細かく描写したビート・チェンジとサイケデリックなサウンドが特徴のタイトル曲「Guerrilla」、ヒップホップトラックの上にのせられた雄大壮厳なサウンドが調和を成した「The Ring」、疑問符いっぱいな疑問を表現した「WDIG(Where Do I Go)」、新しい世界は希望に満ちていることを願う気持ちで表現した「New World」まで計7曲が収録されている。
(WDIGの部分の自動翻訳が散らかっていたので見様見真似で調整しましたが自信が全くありません。どなたか正確な和訳を教えていただければ大変助かります・・・。)
この記事の楽曲解説を見て、結構初回視聴で表現したいことが掴めていたのが嬉しい!と思いました。特にサイバーパンクの部分。
というか何も解説されていなくてもこちらが聞いて読み解ける音楽を作るEDENARYスゴイ・・・。
余談1:ハラメ初回の感想
ちぎれました https://t.co/4ZDWTYPf1V pic.twitter.com/n2OVLGqsVT
— スヤ🏴 (@hyuuunygyoyo) July 28, 2022
印象はブレず象徴的なパートが抜き出されていたものの、楽曲の「落とし所」の部分がハラメでは全て秘匿されていたのでフルで通しで聴くと感情の動きが結構変わりましたね。
余談2:生音を鳴らすことの象徴性について
わたしの原初の魂はロックの反骨精神およびバンドサウンドにあるので、生音をかき鳴らして歌う、という行為に非常に弱いです。
今回のアルバムは「サイバーパンク」という楽曲がある通り、電子音もゴリゴリなのですが根っこのバイブス的にはロックである部分が多く、魂が引きちぎれるかと思いました。
KPOP界で現在若干の流行中の"ロック昇華"をこういう形でやってくるとは・・・と万感の思いです。予想外すぎる。
Teaserの映像演出の時点で示唆されていて限界になってました。
生きた声を吹き込むボーカル用58マイク(入力)に吹き込まれたレジスタンスの呼び声「BREAK THE WALL/WAKE UP, WORLD」がまるで血みたいに真っ赤な一本のシールドの中を流れて、血が通っていくみたいに外音スピーカー(出力)につながっていくシーンかっこよすぎて脳みそ沸騰した pic.twitter.com/QPV4nJ5o0r
— スヤ🏴 (@hyuuunygyoyo) July 27, 2022
余談3:色々な環境で聞いてみた
いつもの如く、今回も手持ちのもので色々品を変え聴いてみました。
まず初回は手持ちのSennheiserイヤホンで聴きました。(CX Plus True Wirelessです。)
没入感があり良かった!ゼンハイザーさんは繊細な音の再現も上手なので、Sector1とThe Ringで滅しました。
Apple Musicではドルビーアトモス・ロスレスオーディオに対応していたので、iPhone純正の有線イヤホンでも試聴。
宇宙みが増す。音の洪水という感じ。情報量がすごいです。
ただイヤホン自体に遮音性がないので、静かなお部屋など周りが無音じゃないと良さがわからないかも。
BOSEヘッドフォン(有線)でも聴きました。
凄い向いてた。今回の正解はこっちかも。
BOSEはいかんせん重低音の作りが上手なのですごく今作向きです。
早くCDの解像度と情報量でも聴いておしまいになりたいな〜!
あとがき:共鳴して増幅する音楽と感情
過去に「夜間作業室」というラジオ番組にゲスト出演したホンジュンがATEEZの世界観について語ってくれたことがありました。
「自分たちもファンたちも同じ世界観に没入することで、より強い共感を生む装置。」
「歌詞やコンセプトに没頭できない曲はない。世界観が想像力や共感を刺激して表現力や伝達力を高めてくれる」
そう本人が言い切ることができるからこそフィクションである世界観にも説得力があり、こんなにも自分は移入できるんだろうなと思います。
音楽にはそれ自体にどこか言葉にできない物語のようながあるのだと、わたしは思っているのですが、ATEEZの音楽にはいつもそれを強く感じます。
ATEEZはコンセプトが弩級のSFファンタジーなのに音楽はあまりにも現実の生傷で地に足ついた痛みでそしてそこへの熱くて優しくて焼き切れそうなくらい純粋な眼差しがあって、フィクションの世界に移入して心の防壁を取り払ってしまった丸裸の心にそれが真っ直ぐ深くまでぶっ刺さってしまうんだよいつも
— スヤ🏴 (@hyuuunygyoyo) July 28, 2022
無いはずの世界に生きるフィクションのATEEZと、本物の世界に生きて歌って踊るATEEZが共鳴して、感情が何倍にも増幅するんだろうな、と思っています。
それはきっと本当にしんどいことでもあるだろうと思いますが、彼らが全身全霊で鳴らす音楽とパフォーマンスにいつも奮い立たせられる、とてもありがたい日々です。
君たちのアンセムに拳を突き上げ旗を振り、励まされた日々に
己も勇敢になれることを知った日に祝杯を掲げながら
Written by.
すや