集合知

3人の限界Kドルオタによるあれこれ

【すや】MY NEW HERO, TEN -NCT/WayVテンがくれた英雄歌によせて-

はじめましての方ははじめまして!
お久しぶりの方はいつもありがとうございます、スヤです。
最近低浮上でしたが、どうしても書きたいことができたので、突貫で感性的エントリーを書いてしまいました。

TENさんのことです。
実は本日2020年4月6日は#2YearswithNewHeroes_TenNCT/WayVテンちゃんソロ曲の2周年記念日なのでした~!

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というわけで、推しであるテンさんのおめでたい日に少しだけ文章を寄せることにしました。テンさんのここが好き、あそこが好きと脈絡なくお話するだけのエントリなのですが、よかったらお付き合いください。

でこの読者様方、先に弁解し申し訳ないのですが、本エントリーは分析ゼロの感性文章ですので特にためになることは書いていません。ご容赦くださいまし…。

 

NCT/WayVのテンという人

TENというのは、SMエンターテイメント所属、2020年現在はWayV(威神V)のメンバーであり、SuperMのメンバーとしても活躍する天才アイドルです。

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天才です

以前はWayVの母体「NCT」でも活躍しており、NCT最初の楽曲「第7感(7th Sense)」に参加

その後NCT Uとしてテヨンとのデュオ曲やソロ曲をリリースし、NCT2018でもソロパートを持つなど、大活躍していました。もっとさかのぼるとSM ROOKIESの頃よりBassbotに所属。早くから活躍していたNCTの超初期メンバーでもあります。

パートはダンス、ボーカル。
特にダンサーとして名高いアイドルです。

 

ちなみにわたしがテンに落ちたのは、NCT総統イ・テヨン氏とコラボしたNCT U(なんとデュオ!)のこの曲に出会ったことでした。

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▽Baby Don't Stop

NCT U至高の天才デュオです。陰と陽、柔と剛、月と太陽、そんな相反する性質を持つ2人のケミに注目。

 

ものすごい衝撃でした。
はぐれオオカミのような、獰猛なネコ科の猛獣のような、唯一無二の孤高の雰囲気を持ちながらも、あのNCTのカリスマリーダー・テヨンと不思議な化学反応を引き起こしている・・・。

荒々しさとしなやかさとが同居するこの美しい人は誰!?!?!?!?

 

Googleを駆使し、調べていくとそのつい先日出会っていた「第7感」にも参加していたと。
・・・・・?いたっけ・・・?
いや、いたな。そういえばテンっていう人がいたのは調べた。

NCT U 엔시티 유 '일곱 번째 감각 (The 7th Sense)

・・・・・・同じ人?いかついな!!!
どんな人なの・・・?
と、急激に興味が沸いて沸いて、テンちゃん及びNCTの深掘りを始めたのでした。

 

ダンスの申し子テン 知る人ぞ知るSMエンタの天才ダンサー

テンちゃんのダンスはすごいです。
わたしのようなダンス素人にも、見て一瞬でわかる、そんな凄みと華やかさがあります。
初めてテンちゃんを見つけたとき、文字通り目を奪われてしまいました。一瞬一瞬のどの動きにも無駄がなく、目が離せないんです。

 

時空を操る舞踊

▽TEN 텐 '夢中夢 (몽중몽; Dream In A Dream)

→オリエンタルな音と美しい桃色の夢世界で描かれる珠玉のテンさんです、ぜひ見てね

 

時空を操るダンスだと、思いました。

目を見開いていても、テンちゃんの腕や足や首がしなるたびに何が起きたのかわからなくなる。
指先まで神経が通っていて、繊細に動く手足と美しい体のライン。
それをうっとり見ていたはずなのにと急に獰猛さが牙を剥き、荒々しい動きで翻弄してくる。

 

▽[Show Champion] 웨이션브이(威神V) - 天选之城 (Moonwalk) 

→猛々しく美しいテンさんが堪能できる曲Moonwalkは最高です

 

テンのダンスは時間と空間を自在に操るようなダンスだなあといつも思います。
「舞い」であり「踊り」なんです。

神に捧ぐ霊的な美しさを感じる「舞い」と、生命の躍動を感じる「踊り」。それが共存し調和したTENという存在をいつまでも見ていたい。

彼の舞踊世界に沈みこんで帰ってくれなくなりそうになるときがあります。

 

音楽に愛されたダンサー、TEN

テンちゃんは音楽に愛されたダンサーなんだと思います。

テンちゃんのダンスはまるで音楽を見ているみたいな、音と一体化するダンス。音を操っているのかな。テンさんが音楽そのものに見える時もある。

 

きっと、音楽の神様に愛されている。

テンちゃんの踊りを観るたびにそう思います。

 

それと、もしかしてテンちゃんは一般人よりも腕が長いのだろうか、それとも腕の使い方がすごいんだろうか。
音楽に合わせて伸縮する腕の動きがとっても美しくて好きです。

あと首とか肩とか、関節がすごく柔らかいんだと思う。可動域が広すぎて素人目にもびっくりします。

いいいいいいいいま何が起きました…?!と恐怖すること多々。

 

▽[Live Cam] Ten(NCT 2018) - Black on Black, 텐(NCT 2018)

→伝説のNCT2018。2:50からのソロパートをぜひ見て

 

言葉なんていらない

テンちゃんのダンスはとてつもなくドラマチックだと思います。

感情が浮き彫りになるような、ストーリーを感じるダンスをします。
表情の変化と細かな動きとがシンクロしてる。

言語中枢をすっとばして、迸る感情と物語を鮮烈に叩きこむダンス。
どうしてこんな表現ができるんだろう。

 

▽[Rainbow V] TEN X WINWIN Choreography : lovely (Billie Eilish, Khalid) (ring and portrait remix)

→NCT127に所属し、現在WayVでチームメイトでもあるウィンウィンと一緒にテンちゃんが踊った奇跡のようなダンス作品です。

 

わたしは、以前クラシックバレエをやっていたことがあるのですが、テンちゃんのダンスにはクラシックバレエに通ずるような要素があります。

クラシックバレエは沈黙の舞踊です。
クラシックバレエの曲には言葉がありません。歌がついたりしないんです。

だからこそ、身体ですべてで伝える必要があります。補完する言葉が無いからです。

振付以外の動き―たとえば指先を小さく動かすこと、首を傾けること、目を伏せること、つま先の微妙な動きから背中や肩のラインに至るまで、意味のない動きって一つもないんです。

テンちゃんのダンスは、そういうダンス。

歌があってもなくても、どんな言語でもそれを超えていく
全てに無駄がなくて、細部まで神経の電気信号が行き届いた身体。そこから紡ぎだされる表現は言語世界をゆうに超越していると思う。

彼の中にある表現したいものが体の隅々まで満ち溢れていて、見ているこちらにほとばしってくるような感覚。

 

言葉なんて、要らないんだなあと思います。
ここまで言葉を尽くしておいて何を言うかという感じですが、テンちゃんのダンスには言葉が要らない。

 

▽[Hit The Stage] NCT Ten becoming the devil, Devils Match 20160727 EP.01

→Mnetのダンスバラエティ番組「Hit The Stage」で披露した伝説のDevil。テンちゃんの表現力が爆発していて、背筋がぞくぞくします。ちなみに最終的に優勝しました。

 

天真爛漫・人たらしなチッタポンの天性の魅力

と、ここまでテンさんが非常に神聖でダンスの申し子なんだということしか書いていないので、怖そう・・・どんな人なんだ・・・みたいになってしまったかと思うのですが、テンちゃん、すごい可愛い人です。

天性の人たらし。

あざとい。

そして天真爛漫。

まるでギャル。

ものすごいギャップの人なんです!!!

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こんなのは序の口

そして4か国語話者。どの言語でも「テン」をいかんなく発揮し喋る喋る。

 

チッタポン・リチャイヤポンクル

テン、というのは実は芸名です。
本名は「チッタポン・リチャイヤポンクル」。呪文みたいな名前だね…
・・・?
そうです、テンちゃん実は(?)タイ人なのです。

タイのデパートの屋上でアイドルのカバーダンスを踊っていた少年チッタポンは、アイドルになることを目指して韓国へ。オーディションを突破し、SM練習生となりました。(至極雑な経歴紹介)

 

テンちゃんと語学 驚異の4か国語話者

テンちゃんはすごいです。4か国語も話せます。

しかも「僕はテンです」なんて簡単な自己紹介や挨拶ではなく、日常会話としてペラペラなのが4か国語です。ほんとうにすごい。

インターナショナルスクールに通っていた経歴から、英語は母語レベルでペラペラ
韓国語はほぼゼロでしたが、渡韓してきた彼は鬼の努力でめきめきと語学力をつけ、今では韓国語ペラペラ…。

そして突然の人事異動により、WayVのメンバーに抜擢されました。
WayVはNCT中国支部なんて言われたりもしますが、つまりは中国大陸メインで活動する中華ドルです。使用言語はもちろん中国語。
テンさん、また鬼のように勉強をし努力を重ね、中国語を習得します。

 

現在はなんと日本語をお勉強中とのこと!!!

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ありがとう世界

過去2か国語分の習得速度と習熟度合いからして、テンさんが日本語でペラペラしゃべりだす日も近い!!!ぜひ「テンが一番かわいい」って言ってくれ
オタクは泣いています。

 

テンちゃんの"あざとさ"と天性の魅力

彼の超絶ストイックで勤勉な性格とその努力が為せる技でもありますが、この言語習得のスピードには、テンちゃんの気質もやや影響しているのではないかと思います。

いわば人たらしパワー

テンちゃんはあざとい。ものすごくあざといです。
甘え上手で、人をたぶらかし、からかい、コロコロと笑う。主に被害者ドヨン&クンな気が…NCT96ズ尊い

明るくて気まぐれで猫みたいです。

天真爛漫でポジティブ、社交的で愛される存在なテンちゃんは、人の懐に入り込むのが上手。
人と関わるのが好きなのかな、お話するのが好きなのかな、と思います。

 

自分にとっての異言語でコミュニケーションを取ることに躊躇いがない。
分からない単語や表現があると、テンちゃんはいつもすぐに相手に聞いています。
それどういう意味?これはなんて言うの?と。

素直で吸収力があって。

それがテンちゃんの実は勤勉で努力家な根っこの性格と相まって、こんなに韓国語と中国語が話せているんだと思います。

→Foreign Swaggersとも呼ばれる外国人(+帰国子女)ブイライブ。英語と韓国語が入り乱れてとっても楽しい。

 

テンちゃんが笑うとぱっと明るくなるね!
微笑みの国タイランドからやって来た太陽みたいな子です。

 

 

We’re the new heroes -New Heroes2周年によせて-

さて、ここまで来てやっとという感じですが「New Heroes」のお話。
冒頭でも言いましたが、この曲がリリースされて2周年を迎えました!(拍手喝采

 

▽TEN 텐 'New Heroes'

→TENと言えば夢中夢、みたいなところが大きいかもしれないけれどNew Heroesも本当に名曲だよ!実はわたしはNew Heroes派だったりする

 

音楽的にどんな曲かというと、このレビューが秀逸なので紹介しておきます。

news.livedoor.com

この曲は、トランペットのサウンドとテンの低いボーカルで始まる。ゆったり奏でられるパーカッションが、サビになるにつれどんどん早くなり、アコースティックギターとどんどん響くシンセサウンドが調和している。曲を率いるテンのメインボーカルは、背景音として流れるファルセットと相まって、サビはテンが熱唱する『We're the new heroes』という歌詞の繰り返しで構成されている。

 


この曲に出会ったのは去年の5月頃でした。

五月病」なんて言いますが、多分に漏れずわたしも言い知れない憂鬱を抱えていて。
この曲に出会えたのは幸運だったとしか言いようがありません。

 

初めて聞いたとき、すごく心を打たれたんです。歌詞が英語だったことも幸いしたのかも。

 

New Heroes

Nobody knows how I got here
Nobody cared for my dream
I get high off my lows and stronger
From the blows
So I keep on keep on keep on

All of the pains
Taste of the sweat and dirt
We all live for the day
They’ll be screaming our names
So we keep on keep on keep on

We’re the new heroes

…(中略)
Through all of the fears
Taste of the sweat and dirt
We all live for the day
They’ll be screaming our names
So we keep on keep on keep on

We’re the new heroes

…(中略)
Burning through nights
Paying the price
To be living legends
All of the breaks
Every stage
To be living legends

We’re the new heroes
(The future)
The new heroes

 

汗と汚れたものの味、そんな日々を僕らは生きてる。
僕らの名前を彼らは叫ぶだろう。
We’re the new heroes、僕らが新しい英雄なんだ。

 

ずっと使われる「We」という一人称に涙が出てきて、テンちゃんから力いっぱい手を握って引き上げられたような気がした。

もがくように、何かと戦うように舞い踊るテンちゃんに俺はここで戦ってるぞ!這いあがってこい!と言われたような気がした。


とても傲慢な妄想かもしれないけど、本当にそれだけの力をもって、どんよりした憂鬱の底からひっぱり上げてくれる曲だったんです。

 

 

アイドルを英雄だと思うことは、ままある。
実生活の中で、彼らを偶像化して心の支えにして日々を生きていたりもする。

だけど「We’re the new heroesって言われたのは初めてだった。

 

ああ、くだらないことかもしれないけれど、彼らに比べたらすごく小さいことなのかもしれないけれど、悩んで苦しんで戦って燃え尽きて、こんな日々は無駄じゃないのかもしれない。

 

そう思わせてくれた曲でした。

 

この曲に出会ってから、テンちゃんはずっと私のヒーローです。

私も誰かの、そして自分自身のヒーローになりたい。

 

2周年おめでとう。

 

2020.04.06 

 

Written by.

スヤ