こんにちは、スヤです。
突然ですが、KPOPじゃない韓国の音楽って、知っていますか?
AOMG、H1GHER MUSIC、ああ~~~わかります!!KHIPHOPってかっこいいですよね!トロット、たしかに!韓国の伝統歌謡もいいですよね。
でも、それだけじゃないんです、韓国の音楽。
実は韓国にはグッドなインディミュージックが目白押し!
・・・という話を約1年前にしていまして。
この第1弾を経て、さらにグッドなミュージックのストックが溜まってきたので、またまたプレイリストとともに紹介します。
新しい音楽との出会いになりますように~!
- アジアのインディシーンは熱いよという話
- 韓国インディロック/ポップおすすめバンド・アーティスト
- おすすめ韓国インディミュージック①:LambC (램씨)
- おすすめ韓国インディミュージック②:OurR (아월)
- おすすめ韓国インディミュージック③:THORNAPPLE (쏜애플)
- 【閑話休題】韓国インディレーベルの話
- おすすめ韓国インディミュージック④:YESEO
- おすすめ韓国インディミュージック⑤:We Are The Night
- おすすめ韓国インディミュージック⑥:THE SOLUTIONS
- おすすめ韓国インディミュージック⑦:Parasol (파라솔)
- おすすめ韓国インディミュージック⑧:空中泥棒(Mid-Air Thief)
- おすすめ韓国インディミュージック⑨:92914
- おすすめ韓国インディミュージック⑩:g1nger
- おすすめ韓国インディミュージック⑪:Fromm
- おすすめ韓国インディミュージック⑫:CAR, The GARDEN
- おわりに:ほのかなきらめきを持つ音楽
アジアのインディシーンは熱いよという話
まず「インディシーン」ってなんぞ?という方も多いかもしれません。
インディシーンの「インディ(・ロック/ポップ)」とは、「流行と離れた独創的な音楽性を貫いている音楽」のことです。
日本ではよく「インディーズ」つまり「大手製作会社やレコード会社に所属せず,独自に製作・販売を行うアーティスト」と混同されますが、別物のことを指しています。
つまりは、ポピュラーミュージックの逆!ちょっとマイナーで商業的成功を第一としていない独特なバンド・アーティストを「インディ」と言います。
このインディシーンが、今アジアは熱いんです!!!
アジア音楽への興味が、特に日本や欧米のインディー・ロック好きたちの間で急速に広がりつつあります。というより、世界規模でみても「アジア」がトレンドになっているのは間違いなく、MITSKI、スーパーオーガニズムといったアーティストたちの活躍もその引き金の要因になっているのだろうという気がします。タイのファンクに影響を受けているKhruangbin(クルアンビン)のようなグループが人気を獲得しているのも、そうした傾向の一端かもしれません。
インディロック/ポップは、BTSのRM(ナムジュン)が愛好するジャンルとしても知られています。(TMI)
韓国にはたくさんの可能性を秘めた秀逸なインディバンドがたくさんあるんです!!!
韓国インディロック/ポップおすすめバンド・アーティスト
第1弾では、HYUKOHやSesoneon、ADOYなど、韓国のインディシーンをけん引するバンド・アーティストを15組紹介しましたが、今回もグッドな音楽をたくさん紹介するよ!
とりあえずは12選。
実は曲のストック自体はもっともっとあるので、いずれ第1弾のときのように折を見て追記します~!
友人べにちゃんがSportify versionを作ってくれました…。ありがとう~~~泣
※※この曲やアーティストは果たしてインディロック・ポップに当てはまるのか!?という定義のほうはゆる~くやっていきますのでご容赦願います。時々ジャンル・クライシスを起こすよ!ごめんなさい!!※※
ちなみに第1弾で紹介したプレイリストはこちら。
おすすめ韓国インディミュージック①:LambC (램씨)
LambC(レムシ)は、メロウなクリーントーンのエレキギターや、アコースティックギターのメロディが素敵な実力派インディアーティスト。
ジャズやソウル、ブラックミュージックが音楽性のベースにあるようで、リラックスしたグルーヴが魅力的です。韓国の著名インディレーベル「HAPPY ROBOT RECORDS」所属。
▽おすすめの曲:Lady
クリーントーンのエレキギターと控えめなビート・クラップ音、そしてそっとグルーヴィに動くベースラインが耳に優しい曲。囁くような歌声にも癒されるよ!夜に聞きたい。
おすすめ韓国インディミュージック②:OurR (아월)
OurR(アウォル)は、韓国国内で注目を集めている次世代インディバンドの一つ。女性ボーカルをフロントマンに置く実力派スリーピースバンドとして知られています。
ドリーミーでエモーショナルな音像と、ちょっぴりハスキーで荒々しさのある女性ボーカルが魅力的です。癖になる~!このバンドも「HAPPY ROBOT RECORDS」所属。
▽おすすめの曲:haaAakkKKK!!!
ベースライン、ハスキーなホン・ダへちゃんの歌声と、控えめで乾いたギターのカッティング音が不思議な心地よさを生む曲。
おすすめ韓国インディミュージック③:THORNAPPLE (쏜애플)
プレイリストにいれてあるTHORNAPPLEの1曲目、びっくりしませんでした!?わたしはしました。すごい…すごい邦ロックで聞いたことある……!
2009年に結成された割と古株のバンドです。アコースティックな初期から疾走感のあるエモーショナルなロック期、幻想的なサウンドの時期を超えて、シューゲイズ傾向のサウンドを備えるようになったり。成長とともに音楽性も少しずつ変化していったバンドらしい。このバンドも「HAPPY ROBOT RECORDS」所属。
▽おすすめの曲:Headphone Enlightenment Session
※曲ではない
曲じゃないんかい!って感じですが、THORNAPPLEはライブハウスを中心に海外フェスなどでも活躍する実力派バンドなのでぜひ演奏を見てください!ということで。
【閑話休題】韓国インディレーベルの話
ここまで来てお分かりかと思いますが、上記4バンドは同じレーベル「HAPPY ROBOT RECORDS」の所属アーティスト。ここにはほかにもSURLやSORANなど魅力的なアーティストが多数所属しています。
"インディミュージックを探してみたい!"
そんな時は、Apple MusicやSportifyなんかをサーフィンするのも良いんですが、効率的なのは好きなバンド・アーティストの所属レーベルを漁るの、おすすめです。
芋堀りのごとく、自分が好きな音楽がずるずるっと見つかったりしますよ!
※音楽オタクの皆さんは知っとるわ!という豆知識でしたね。
ちなみにわたしは、まだ掘り下げてはいないのですが、チャンギハと顔たちが所属していた「ブンガ・ブンガ・レコード」(toeやトクマルシューゴの作品をライセンス・リリースしていたりもした)や10CM、ソヌジョンア、SE SO NEONなんかが所属している「MAGIC STROWBERRY SOUND」あたりも気になっています~
▽HAPPY ROBOT RECORDS公式サイト
▽MAGIC STROWBERRY SOUND公式サイト
おすすめ韓国インディミュージック④:YESEO
韓国の女性シンガーソングライターYESEO。イェソちゃんと読みます。デビュー1年余りで、2018年韓国大衆音楽賞の3部門(今年の新人、最優秀ダンス&エレクトロニックアルバム、最優秀ダンス&エレクトロニック楽曲部門)にノミネートされたらしい。
エレクトロアーティストで、透明感のある歌声が魅力です。SSWなので作詞作曲はもちろん自分でやっているのですが、アートワークまで自ら手掛けているらしい。すごい。
▽おすすめの曲:Privacy
エッこれSM STATIONだったんだ?!自分でびっくりすな
その辺の経緯は知らないのですが、心地よいビートの跳ね感と透明感のあるボーカルが素敵な曲です。夜に聴きたいシリーズ。
おすすめ韓国インディミュージック⑤:We Are The Night
5人組インディポップバンドのWe Are The Night。2005年にデビューしたパンクバンド「ROCKET DIARY」の別名プロジェクトチームとして2013年から活動中。
We Are The Nightというバンド名の通り「夜」をイメージした音楽やアートを追求しているバンドらしいです。シンセサイザーとアコースティック楽器を組み合わせた夢幻的なサウンドが魅力です。夜にずっと流していたい感じ。
▽おすすめの曲:Club Midnight
2020年にリリースされた。疾走感がありつつ、幻想的な雰囲気もある曲です。夜の高速道路で車を走らせながら聴きたい感じ。
おすすめ韓国インディミュージック⑥:THE SOLUTIONS
エレクトロポップの要素を取り入れたオルタナディブロックが好きな人に刺さりそうなTHE SOLUTIONS。90年代ブリットポップの影響を受けているらしいです。
ちなみにこの人たちも「HAPPY ROBOT RECORDS」所属。
▽おすすめの曲:Dance With Me
た、たのし〜!!!Why Don’t you dance with me?のフレーズから始まる踊れる曲。このバンドの曲は基本的に元気が出るね!おすすめです。
おすすめ韓国インディミュージック⑦:Parasol (파라솔)
Parasolは、2013年にソウルで結成されたスリーピースバンド。1960〜1970年代の洋楽と、韓国のサイケデリック・ロックを愛好することから3人で意気投合して、結成に至ったらしい。仲いいね~
シャムキャッツやミツメ、DYGLなどの日本のバンドと親交があるみたいです。たしかに音楽性近いかも!
▽おすすめの曲:The Bait
冒頭のギターの音作りからもうサイケな音がする曲。この拍感がたまらなく好きな人たちって一定数いる気がする。それこそ上記の日本のバンドが好きな人は刺さるかな?
おすすめ韓国インディミュージック⑧:空中泥棒(Mid-Air Thief)
宅録系アーティストの空中泥棒。アーティスト名に惹かれて聞き始めました。昔は「公衆道徳」という名義で活動していました。
アンビエントな音像とポップな音楽性、その中にたまに混じるノイジーな不協和音が不思議な魅力を放っています。
ちなみに、どうやら作詞と女性ボーカル(コーラス)にSummer Soulが参加しているらしいです。
▽おすすめの曲:Why?
内省的な音楽性を持つ空中泥棒の代表曲。抽象的なシンセのフレーズとSummer Soulのボーカルのキャッチーさのアンバランス感がクセになります。
おすすめ韓国インディミュージック⑨:92914
92914は、2017年にデビューしたソウル出身のインディー男性デュオ。R&B要素が強めで韓国の大衆音楽の文脈を汲みつつ独自の音楽性で活動しています。
ちょっぴり低体温な感じのする静かなサウンドが魅力。落ち着きたい時やリラックスしたい時に聴きたい。
▽おすすめの曲:Starlight
どこかノスタルジックなメロディラインとシンプルなギターのサウンドが美しい曲。小雨が降る曇りの日に聴きたい感じ。
おすすめ韓国インディミュージック⑩:g1nger
g1nger(ジンジャー)は、2018年5月にデビューした女性ソロアーティスト。デビュー前からサウンドクラウドで様々なアーティストとコラボし、知る人ぞ知るアーティストだったらしい。
ちょこっとハスキーな声と、チルなサウンドが魅力です。
▽おすすめの曲:T shirts (feat. jeebanoff)
jeebanoffがフィーチャリングで参加した曲。過ぎ去った夏の日〜という感じの刹那的でセピアな色彩をしたサウンドだなと思います。
おすすめ韓国インディミュージック⑪:Fromm
Frommは、作詞・作曲だけでなく編曲やプロデュースをこなす女性インディアーティスト。
ちょっとフォークの要素を持ちつつ独自なインディロックを展開する。キャッチーながらもノスタルジーのある歌声も魅力です。特にEP「Midnight Candy」は夜に散歩しながら聴きたい。おすすめです!
▽おすすめの曲:ALIENS (With 김필)
と、言いつつ、上記のEP収録ではない曲をピックしました。男性ボーカルとフィーチャリングすることでぐっと世界観が広がったようで…!メロウで素敵な曲です。
おすすめ韓国インディミュージック⑫:CAR, The GARDEN
CAR, The GARDENは、以前Mayson the Soulという名義で活動していたチャ・ジャンウォンのソロプロジェクト。
スローでチルなサウンドが魅力です。あたたかみのあるスモーキーな音像はゆったりとした時に聴きたい。
▽おすすめの曲:31
夜散歩の時に聴くシリーズ。ゆったりとしたスローテンポな曲で、ギターのフレーズも心地よい。
おわりに:ほのかなきらめきを持つ音楽
最近はめっきりKPOPやK-HIPHOP沼にいて、その辺の音楽を聴き漁っていますが、時折なつかしくなるのがわたしにとってのインディミュージックです。
愛してやまない、独創的で自らの世界観や音楽を奏でる彼ら。
今、何か音楽が聴きたいけど何をきいたらいいかわかんないな~というとき、ポピュラーミュージックの強い光にちょっと疲れてしまったかも・・・というとき、ふっと聴きたい音楽の選択肢にインディ音楽を添えられたら、それほど嬉しいことはありません。
ポピュラーシーンと違って、注目されにくいインディシーンではありますが、ほのかなきらめきを持つ、宝物のような音楽がここにもたくさん眠っています。
ふとした時に聞き続けてしまうような、ビビッとくるような、素敵な音楽がもしかしたら見つかるかも。
そんな気持ちでインディロック/インディポップの沼も気楽にのぞいてみてもらえたらうれしいなあ~なんて思い、第2弾を執筆しました。
ここまで読んでくださってありがとうございます!
新しい音楽との邂逅がありますようにと、まだ見ぬ出会いへのときめきを込めて。
Written by.
すや