大変ご無沙汰しています、でこです!
コロナとバトりながら駆け抜けた2021年もあっという間に暮れに近づいています。仕事量にヒーヒー言いながらあっちのカムバもこっちのカムバも追いかけていたので3ヶ月近く記憶がありません。
そんな最中、とある1本の映画を公開初日に見てきました。
ぎりぎり間に合った!!!!現場1回目行ってきます!!!!#MONSTAXTHEDREAMING #MONSTAXINCINEMAS #MONSTAX pic.twitter.com/7f6zuw83CZ
— でこ (@decoranger_neo) December 8, 2021
2021年12月8日に晴れて公開となったMONSTA Xのオリジナル劇場作品、「MONSTA X: THE DREAMING」!!!!
アメリカ向けアルバム第2弾「The Dreaming」のリリースに合わせて制作されたプロモーション用の短編映像作品・・・じゃなかった。
撮り下ろし映像盛りだくさん、オンラインコンサートやライブビューイングとも全く異なる、新しい映像作品。それでいて親しみやすい内容の数々。
MONSTA X初心者にこそ見て欲しい!そんな思いを込めて、映画の内容と感想を簡潔にまとめました。鑑賞前の手引きが欲しい方、鑑賞後に内容を振り返りたい方、良ければお付き合いください。
【21.12.15 追記】4DX鑑賞の感想を追記しました!
※本記事は映画「MONSTA X: THE DREAMING」のネタバレを一部含みます。まっさらな状態で映画をご覧になりたい方は鑑賞後にお読み頂くことを推奨します。
- MONSTA X: THE DREAMING 鑑賞ポイント①:モネク初心者でも楽しめる作品構成
- MONSTA X: THE DREAMING 鑑賞ポイント②:完全撮り下ろし!大迫力のライブ映像
- MONSTA X: THE DREAMING 鑑賞ポイント③:映画制作ビハインドに完全密着
- MONSTA X: THE DREAMING 鑑賞ポイント④:五感で楽しむMONSTA X!?Screen X・4DXScreen体験
- MONSTA X: THE DREAMING 鑑賞ポイント⑤:コロナ禍だからこそ、映画館を現場に
- おわりに:小さな声の独り言を少し
MONSTA X: THE DREAMING 鑑賞ポイント①:モネク初心者でも楽しめる作品構成
この映画は【インタビュー】【撮り下ろしライブ映像】【制作ビハインド】3つの軸で構成されています。展開の切り替わりが絶妙で、長いインタビューに飽き飽きすることも、知らない曲ばかりに困惑することも無い、初心者でも楽しみやすい内容に仕上がっていました。
なんとなくK-Popを知っていて、MONSTA Xという男性グループがあるらしい。予備知識はたったそれだけで十分!メンバーの顔と名前が一致していなくても、最近のタイトル曲以外聞いたことが無くても、置いてきぼりにならない易しい構成になっています。
ありがとうございます〜😭❗️比率で言うとコンサート4:ビハインド2:インタビュー4かな…?想像以上にパフォーマンスが多いです!モネク知識全然要らないのでぜひ浴びてきてください❣️#マシュマロを投げ合おうhttps://t.co/539Gnp51eg pic.twitter.com/mdOv0epsbu
— でこ (@decoranger_neo) 2021年12月11日
映画の内容をもう少し踏み込んで楽しみたいのであれば、以下の3つの情報だけ事前に頭に入れておくと、見方がぐっと深まると思います。
- MONSTA X=Starship Entertainment所属の男性アイドルグループ。オーディション番組「NO MERCY」を勝ち残った7人で、2015年にデビューしました。ファンの名称は「MONBEBE(モンベベ)」。2020年4月より、ウォノはスタシの姉妹事務所に籍を移してソロ活動中。最年長のショヌは、2021年12月現在兵役のためグループ活動を離れており、一時的な5人体制に。本作も5人で出演しています。
- 「FOLLOW」リリース直後、ウォノがグループを離れることとなった2019年暮れ、モネクとモンベベは辛い日々を強いられました。メンバーのジュホンは体調を崩し一時休業。2020年初頭に華々しくアメリカデビューを飾ったモネクですが、当時現地でのプロモ活動はショヌ・ミニョク・キヒョン・ヒョンウォン・I.Mの5人で行なわざるを得ない状況となりました。
- コロナ前最後に行なわれたワールドツアーの初演以降、彼らはソウルでの対面本公演が出来ていません*1。2019年4月から数えること、実に2年8ヶ月……もちろん当時は7人体制でした。
MONSTA X: THE DREAMING 鑑賞ポイント②:完全撮り下ろし!大迫力のライブ映像
なんと言ってもライブ映像の迫力がやばい!!!!!!!
この映画のために特別に撮り下ろされた映像は、なんと未公開楽曲を含む全11曲。12月10日にリリースされるアメリカ向けアルバム「The Dreaming」の収録曲がいち早く披露されました。予告なしの公開にモンベベもびっくり。
コロナウイルスの蔓延により、今ではすっかり珍しいものではなくなったオンラインコンサート。モネクもこれまで数回に渡って単独オンコンを実施しています。
しかし、映画館のドデカスクリーンとドデカスピーカーで聴くのは全く違う体験でした…!
ライブビューイングではまず間違いなく追い切れない、細かい表情やフェティッシュなダンスを捉えたカメラワーク(脚だけが大写しになったとき発狂するかと思った)。劇場のサラウンドスピーカーに映える、今作のために特別なミキシングを施された音源・・・1,900円で十分おつりが来ます。劇中でミニョクが「いちばん特別なコンサートになった」と語るのも納得の仕上がりでした。あとシンプルに、ドデカスクリーンに大写しになるアイドルは健康に良い。美肌が過ぎる。化粧水何使ってる?
作中で披露された楽曲のセットリストは下記の通りです。エンドロール早くて追い切れなかった~!という方はぜひ参考にしてください。
- GAMBLER(「One Of A Kind」収録)
- Love Killa(「Fatal Love」収録)
- Dramarama(「The Code」収録)
- Who Do U Love? feat. French Montana(「ALL ABOUT LUV」収録)
- You Problem(「The Dreaming」収録・初披露!)
- One Day(「The Dreaming」先行公開曲)
- Whispers In The Dark(「The Dreaming」収録・初披露!)
- The Dreaming(「The Dreaming」収録・初披露!)
- Secrets(「One Of A Kind」収録)
- Stand Up(「FANTASIA X」収録)
- SOMEONE'S SOMEONE(「ALL ABOUT LUV」収録)
映画制作当時の最新曲・GAMBLERに始まり、代表曲Dramarama、アメ活仕様のお洒落楽曲シリーズ、そしてアンコールナンバー・Stand Upに至るまで、モネクの音世界を絶好の環境で浴びられる贅沢な映画です。エンドロールにはファンソング・By My Sideが使用されていました。
もしこれから見に行く方は、なるべく画面の正面に席を確保することをお勧めします。是非何にも邪魔されること無く、音も画もど正面からモネクを浴びて欲しい!!
【21.12.15 追記】
無事に新曲の配信が始まったのでセトリをプレイリストにまとめました!Apple Musicユーザーの方はこちらからどうぞ!
MONSTA X: THE DREAMING 鑑賞ポイント③:映画制作ビハインドに完全密着
オタクはビハインドコンテンツが好きな生き物。
既存のライブの密着ドキュメンタリーでは無く、映画のために公演を1から企画した本作。まっさらな状態の打ち合わせ風景から全てカメラが入っている贅沢仕様です。
アーティストがスタッフと一体になってコンサートを作っていく光景を見られる機会、実はあんまり今まで無かったのでは?セットリストから背景に流れる映像に至るまで、メンバーたちがどんな想いを込めて公演を作り上げたのか。それを知ってから見るパフォーマンスは、普段の歌番組とはひと味もふた味も違った魅力がありました。
5人体制で初めて披露する楽曲も多く、元々の歌割りやダンスのフォーメーションが今作のために一部変更になっています。歌割り決定や立ち位置変更の光景もばっちりカメラに収められていました。しかもめちゃめちゃ面白い・・・!
再レコーディングに臨むキヒョンに容赦なく指摘を浴びせるジュホン※年下や、ダンスの立ち位置を巡ってガチトーンの喧嘩をおっぱじめるミニョク&ヒョンウォンなど、彼らの仲の良さ+パフォーマンスにかけた熱量をひしひしと感じました。
さらに本人たちのインタビューだけではなく、彼らに関わる振付師やメイクヌナ、マネージャーからのコメントが聞けるのも熱い!スタッフ全員が口を揃えて「彼らの実力は確かだからもっと売れて欲しい」と述べる姿にオタクは涙しました。
MONSTA X: THE DREAMING 鑑賞ポイント④:五感で楽しむMONSTA X!?Screen X・4DXScreen体験
今作はなんとScreen X、そして4DXScreenでの上映も!
普段あまり映画を見ない人には馴染みの無い劇場形態。私も改めて調べました。
通常の前面スクリーンに加えて、左右にもスクリーンが伸びていて没入感が倍増するScreenX。そこにプラスして、椅子が動いたり匂いが広がったりと、五感に訴えかけてくるのが4DXScreenとのこと。
通常のスクリーンでも没入してたのに特殊設備で見た日にはどうなってしまうんだろう・・・なんでも噂によると途中でサロンパスの匂いがするらしい(!?)
内容に集中するなら、最初に通常上映を見てから特殊設備に挑むのが良さそうです。劇場によって料金形態が異なるとのことなのでご注意ください。対応劇場はこちらをチェック!
【21.12.15 追記】
行ってきました!!4DXScreen上映!!
4DXモネクキメてきた!!!!!!!!!!!!!!!序盤の本国曲ゾーンの椅子揺れ具合やばすぎてずっと笑っていました あとで記事に加筆しよ〜🙌ポスター写真撮るの忘れたから唯一撮った映画館の中こんな感じだよ写真でお茶濁す pic.twitter.com/OqTXILBpWk
— でこ (@decoranger_neo) 2021年12月11日
アトラクションでした。映画を「観に行く」と思わない方がいいかも。
かなり乗り物酔いしやすい体質なので若干の不安を抱えながら見に行きました。結果、少し画面酔いすることはあったけど十分楽しめました〜〜!!以下雑多に感想を!
- 主な仕掛け:想像の3倍は動く椅子の傾き、マッサージチェア的な背面の振動、どこからかそよぐ微風、どこからか落ちる雨粒。残念ながらサロンパス臭はあまり感じられませんでした…劇場によるのかも。
- セトリ冒頭3曲のゴリゴリゾーンが山場。椅子は揺れるわ風はそよぐわでひとりずっと笑いを堪えてましたwwwwwwドラマラマの冒頭、左右に体を傾ける振り付けで椅子が一緒に傾くのは流石に面白すぎない????
- 3面スクリーンの没入感はすごい!!!!!まず床から天井までほぼスクリーンなのでサイズ感に圧倒されるし、それが左右にまで広がってる・・・ライブ会場もびっくりの臨場感。↑のツイート写真くらいの角度(かなり右端寄り)で見たので残念ながら右側のスクリーンはほぼ見えなかったのですが、2D上映では画面に収まりきらなかった「歌ってないメンバーの寄りカット」まで堪能できるのはスーパーごちそうさまでした。これから行く方はぜひ中央寄りの席を!
- Stand Up曲中、チャンギュンの歌詞「비(雨)」に合わせて水滴が降ってきてびっくりした。濡れたくない人は手元のウォータースイッチでオフにできます。
- 懸念の乗り物酔いですが、ハードに椅子が動きまくるので意外と大丈夫でした。ジェットコースターだともはや酔わないのと同じ感じ。ただ、後半のバラード曲ゾーンでゆ〜〜〜〜っくりと椅子が動いたところで若干画面酔いしてしまいました・・・前日に日本酒3合飲んでから寝不足で午前の回を見に行った結果画面酔いした私の二の舞にならないように気をつけてね!
- とりあえず特大画面で浴びるMONSTA Xはすなわち現場でした 感謝
ひとつだけ残念な点を挙げると、アトラクション性に特化していた分、どうしても楽曲の音質は通常の2D上映に軍配が上がりました。
2Dで見た時は低音やボーカルがくっきりと分かれて繊細な楽曲の良さが際立った分、ゆっくりと音楽を楽しむという側面だけなら4DXを選ばない方が良いかもしれません。
公開から1週間が経ち、好評につき入場特典第2弾が発表されました!やったね!
2Dだけ見た人、4DXだけ見た人、全く別物なので是非これを機に2回目の鑑賞を強くお勧めします!
ご好評につき12/17(金)より入場者プレゼント第二弾オリジナルトレーディングカードの配布が決定しました! 無くなり次第終了となります。上映期間は各劇場にお問い合わせください。
— 映画「MONSTA X : THE DREAMING」 (@monstaxmovie) 2021年12月12日
#MONSTAX映画 #MONSTAX #몬스타엑스 #MONSTA_X pic.twitter.com/Ut94VCQE6T
MONSTA X: THE DREAMING 鑑賞ポイント⑤:コロナ禍だからこそ、映画館を現場に
これはここだけの話なんですが(갑자기内緒話)、コロナの蔓延は少なからず映画業界にマイナスの影響を及ぼし続けています。「映画館に行く」という習慣を一度失ってしまうと、それを取り戻すのはなかなか難しく、各劇場は以前ほどの動員が見込めず苦戦を強いられています。
そんな中で期待されているのが「非映画デジタルコンテンツ=ODS」。コロナ禍以前から展開は行なわれていましたが*2、映画作品以外のエンターテイメントを提供する場としての需要に、改めて業界内での注目が集まっています。
Dynamiteが空前の大ブームを巻き起こした2020年以降、K-Popは世の中でますますの盛り上がりを見せています。BTSの映画三部作も好調に客を集めていたことを踏まえると、「韓国コンテンツは金脈」という風潮はますます増しそうな予感。
そして、過去の公演を焼き直したフィルムコンサートや、ドキュメンタリー映画とは異なり、「映画のために公演を作った」モネクの今作が一定の成績を残すことが出来れば、「映画館向け新規K-Popコンテンツ」が今後市民権を得られる可能性があるのでは無いかと勝手に期待を寄せています。もちろんコンサートへ行けるに超したことはないのですが、新たな現場が今後映画館に生まれるかも知れないと思うと、それはそれでわくわくしませんか?
もしかしたら今後、モネクだけではなくあんなグループやこんなグループの新規コンテンツが身近な映画館で見られるかも知れない・・・!そんな今後への期待も込めて、モンベベ以外のK-Popペンヨロブンにも、是非!劇場に足を運んで頂きたいです!
コロナ禍でコンサート会場へ行けなくなってからもうすぐ2年の歳月が経ちます。徐々にオフラインコンサートも復活しつつありますが、以前のように息つく間もなくあちこちで来日公演が行なわれている様な状況に戻るまではもう少し時間がかかりそうです。
劇中でジュホンが「『きっと次こそは会おう』と言い続けるのが申し訳ない」と吐露していましたが、この期間ずっとずっと辛かったのはアイドルも同じなんだなあと改めて気づかされました。苦しい状況の中、少しでもコンサート気分を味わって欲しいからと、新しい形の公演作品を用意してくれたモネクには愛しか無い。
STAND UP披露中、満面の笑みでこちらにマイクを向けてくれたジュホンを見て、こらえていた涙が流れてしまいました。早く大声で声援を送れる日が戻ってくると良いなあ…
おわりに:小さな声の独り言を少し
ここからは少しだけ独り言です。
過去5年分の映像が使われているとなれば、何が気になったかってウォノの編集。
不条理な脱退を強いられてしまった彼だけど、モネクで輝いていた時間は確かに存在していたのだから、まるで彼をいなかったことにしてしまう編集にはどうしても歯がゆさがありました。分かってはいたけれど、歌い直された音源、切り取られた映像、時にしんどい瞬間があったことも事実です。
それでも片鱗を探しました。ほんの一瞬だけど、ソウルコンの映像でミニョクの後ろに映り込んだピンクモリを見つけられて・・・大丈夫、ウォノはちゃんといた。
ジュホンはインタビューで「FOLLOWの後、精神的に辛い次期があった」とはっきり述べていました。ああ、直接は言わないけれど、ウォノがいなくなって大変じゃなかった訳ないんだよな…それを知ることが出来ただけでも、7人の存在を肯定してもらえたみたいで、少し安堵しました。
ウォノはそろそろ兵役のタイムリミットが来るはず。肉体的に心配は要らないけれど、若い男の子たちの中に放り込まれて大丈夫かな?元気で帰ってきたらメンバー共々しれっと独立して、しれっと7人のモネクが見られる未来に、ほんのちょっとだけ期待してみたい。
◇◆◇
長々と書いてしまいましたが、何が言いたいかというとたった一つ、「映画館に来てください」それだけ!!!
動員が伸びないと早めに公開が打ち切られてしまう可能性が高いので、、もし少しの時間とお金の余裕があれば、ぜひお近くの映画館にモネクくんたちを冷やかしに来てくれると嬉しいです。一度と言わず二度でも三度でも!私もあと4回は行く予定です WAO
公開直前!メンバーからのメッセージが到着しました!
— 映画「MONSTA X : THE DREAMING」 (@monstaxmovie) 2021年12月7日
#MONSTAX映画 #MONSTAX #몬스타엑스 #MONSTA_X pic.twitter.com/FUNA2XAyQO
そして本映画をきっかけにモネクに興味を持ってくださった皆さま、とてもとてもありがとうございます。よろしければ過去に書いたこちらの記事で一緒に深掘りしましょう。ワカワカ先輩沼はあたたかいぞ!
モンスタエクス劇場版、ぜひ何卒よろしくお願いいたします!!!
すっごく幸せな時間だった…2時間未満の尺だったなんて嘘みたいなボリュームでした…
— でこ (@decoranger_neo) December 8, 2021
🐺「KPOPファンなら誰でも楽しめる映画になってると思うから、モンベベが増えるといいな」って言葉通り、モネクのこと大して知らなくても十分楽しめる作品です 観て!!!🥲🥲🥲#MONSTAXTHEDREAMING pic.twitter.com/eDafimjzKN
*1:ファンミーティングやサノク、サイン会等は除く